ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ずんずん!」「ゆけ、おりょう」

2016-11-17 21:57:38 | 

 

「ずんずん!」    山本一力    中央公論新社

    2016.7.10

 

山本一力の現代人人情劇。

 

雨の日も雪の日も嵐の日も、

毎日牛乳を配達する纒ミルクの店主と

地域の仲間が育むおいしく温かな日々

 

単に届けるだけではない。

配達される人々とも、

目に見えない交流が育まれる。

 

新聞も同様だ。

宅配という日本文化の細やかさ。

 

涼介は思い、みきに言う。

 

季節は移ろうし、天気も変化する。

環境の変化に合わせながら確実な配達を成し遂げるには、宅配スタッフに能力が求められる。

「確かな足取りで繰り返されることを、ひとは単純な繰り返しと感ずるかもしれない」

しかしそれこそが一番の大事だ。

単調だと元日もらうために、多くのひとが汗を流している。平常さが保たれているからこそ、単調に映るのだ。

「毎日、同じことを繰り返していられることの醍醐味を、いまのおれは味わえていると思う」

 

書中での牛乳は明慈ミルク。

どうしても明治乳業に読み替えてしまう。

宅配瓶牛乳の試供品を何度か飲んだが、

そんなに美味しかったかなぁ……。

 

 

「ゆけ、おりょう」   門井慶喜     文藝春秋

    2016.8.10

 

確かに

エンタテインメント、としか言いようがない。

 

自立しているおりょうを描こうとしたのかなぁ。

途中で投げ出さずに読み通したけど、

私にはどうも、ピンとこなかった。

 

コメント
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