桜島の山の様子は
降り続く雨で全く分からなく、
周遊バスはおりてきました。
桜島港を経て、宿に戻った我々は、
さあここから自分たちの旅を
始めてゆきましょう。
車に乗りこんで桜島を
左回りで回ってゆきます。
車で海岸にそって走ってゆくと、
道端に厚いコンクリートで
作られたバス停のような
建物があるのがわかります。
これらは噴火時の退避壕ですね。
こんなのを見ると、ああここは
火山の島なんやなあって改めて思います。
活火山である桜島の御嶽は
たびたび噴火しています。
そんな中で大量の溶岩を
吹きだしたりしたのが、
大正噴火とか昭和噴火なんて
名前で呼ばれたりしています。
そんな噴火によって、
流れてきた溶岩で様々な地形変化や
災害あとを見ることができます。
それを訪ねる旅も勉強になって
面白いのかもしれませんが、
雨のため少々難しいです。
そこで桜島内で一か所だけ
回ってゆくことにしましょう。
それが黒神埋没鳥居です。
島を左回りに半周すると
垂水のところに出ます。
ここから大隅半島に入っていくのですが、
そのまま島を回り続け
山方向に入ってゆくと、
その鳥居のところに到着します。
車を止めて歩いてゆくと、
おお確かに鳥居が埋没しています。
大正噴火の時に降り注いだ軽石や
火山灰が2m以上も積もり、
鳥居の貫のすぐ下まで埋めてしまいました。
当然、当時は住宅地も埋まったのですが、
人々はその姿を鳥居のところに
とどめようと、こんな形に
残したんだそうです。
すごいですねえ。
これがたった一日でこんな状態に
なったそうです。
その時空の様子はどんなだったのか
なんて想像もできませんよねえ。
すさまじい災害の記録です。
鳥居の横には小さな小屋が建てられ、
これまでの噴火の状況なんかを
資料で表していました。
まだまだ活火山の桜島ですから、
これからもしかしたら
令和の噴火なども起こるかもしれません。
島の人々は噴火に備えながら
火山と共に生きているわけですねえ。
道案内に「黒神地獄」なんて
書かれてあったので
車で行ってみましたが、
残念ながら途中から進入禁止になっていました。
桜島もその気になっていろいろ探ったら、
すごい所なんでしょうねえ。
でも人々の命も絡むような
自然の力がそれとなく充満
しているのででしょう。
たまたま訪れた我々には
これくらいの探索で十分でしょうねえ。
垂水までもどり、おいしいものや
温泉を味わった桜島に感謝しながら、
旅行最終日の我々は錦江湾沿いに
北上してゆくことにしました。
さてぼちぼちお昼も近づいてきましたよ。
このあたりで昼食というのは
何かなあとみんなで検討しました。
そういえば、この先に黒酢の
製造元があるよという事で、
そこに行き黒酢の料理を食べようかと、
様子を見に行くことにしました。
それが、ここです。
黒酢とは、米、米麹、水を原料にして
醸造して作るお酢だ。
ここでは、甕に長期間入れて
醸造して作っており、
敷地内に甕を山ほど並べて作成している。
きれいに並べられた甕が映えますね。
お土産屋さんを見ると
様々な商品が並んでいます。
ああ、これは面白いなあ。
この後、長野県の息子のところに
孫に会いに行くのだが、
ここで黒酢商品を買って
持っていくかと考えて、
調理用の黒酢商品を、
クーポンの残り券も入れて
大量に購入しましたよ。
さあて、ではお土産屋さんの
二階にある食堂に上がってゆきましょう。
黒酢を利用した料理のお昼定食
なんかもあります。
値段も結構するのですが、
せっかくですから戴いていきましょう。
続く