「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

ひとりごと<130> ムーチー 

2006年01月07日 | 沖縄
 今年1月7日は旧暦の12月8日にあたる。

 この日は沖縄では「ムーチー(鬼餅)」の日だ。

 もち米粉を練ってサンニン(月桃)やクバのガーサ(葉)で包んで蒸したお餅だ。

 作り方は韓国のお餅、トックに近い。

 厄払いの為仏壇などに供え、健康を祈る。

 特に子供の健康を願い、子供の年の数だけムーチーを紐で結び、天井から吊るしたりする。

 沖縄の短い冬の行事でこの頃の日和を「ムーチービィーサ(鬼餅寒)」と表現したりする。


 ムーチー自体は街のお店でも一年中売っていたし、お祝い事などの際によく作るらしく、石垣のアパートの大家さんだったおばぁが時たまお裾分けしてくれた。

 サンニンの葉の香りが好まれているが、うちの旦那はこの香りが嫌いで口にしなかったが・・・w


 餅=ムーチーと簡単に考えていたのだが、「大里ウナー」の昔話に由来して「鬼餅」と言う行事食になったそうだ。
 

 昔、悪行を繰り返す兄はとうとう鬼に成り果て、家にも戻らなくなった。

 兄の所業に心を痛めていた妹はある日、兄の好物だったムーチーを作り鬼となった兄に食べさせる。

 このムーチーには鉄が入れてあり、食べた兄は苦しみながら崖から落ちて死んでしまう。

 ちょっと、悲しい鬼退治のお話しだ。

 「大里ウナー」の昔話の別バージョンも聞いたことがあるが、こちらは少々アダルト・ストーリーなので、子供の無病息災を祈る親の願いを尊重して、あえて伏せておこうw

 
 

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