「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<812>『善徳女王』 ~妖婦ミシルの技

2009年07月08日 | 善徳女王
 いずれ字幕版が日本で公開された時(KNTVで8/29から放映開始!!)、無理やり視聴が故の誤解や勘違いが、多々発覚するとは思うが・・・いやぁ~すっかり嵌ってます『善徳女王』w


 13話では、毎回ガンをとばしているこっわいミシルの若かりし日の回想シーンが・・・

 女性歌手グループ「アフタースクール」のメンバー、ユイちゃんがまだ恐くない初々しいミシルを演じているw

 
 

 この回想シーンに登場する花郎(ファラン)の「斯多含(사다함/サダハム)」は、ミシルの初恋の人。

 彼がミシルに託したと言う「サダハムの梅ノ木」ってのか、新しいキー・ワードになった。


 一体、何なんだぁ~と辛抱して14話を見ていると、「サダハムの梅ノ木」は、「大明暦(대명력)」と言う中国の暦だった。

 

 劉宋・南斉の祖沖之によって編纂された太陰太陽暦の暦法。

 462年に完成し、後の梁朝によって官暦にも採用された暦で、従来の「閏月法」を改正し、391年に144の閏月を置く「破章法」を採用した、当時の最新で最も正確な暦だったと言える。

 ミシルの側近の神女ソリは、「これで『置閏法』が解明できる」と言っているが、これは「閏月」の計算方法の事なのかも知れない。

 そもそも、清純ミシルが恋人サダハムから贈られたのは、「冊暦(책력)」と言う暦だった。

 これは、隣国、伽耶(諸)国の暦。

 

 ミシルがその後、様々な予言やシャーマン的な能力を発揮し、権力を手にしていく裏には、この暦の力が大きかったのだろう。

 だからこそ、より正確な「暦」が、秘密の宝物となるのだろう。


 wikiによると、サダハムはわずか15~6歳(本来なら、従軍が許されない年齢)でありながら、真興(チンヌ)王に願い出て、特に許され、562年9月に新羅の大伽耶討伐に参加。

 主将の異斯夫(イサブ)の副将を務めたと言う。

 サダハムは、五千騎を率いて旃檀門より突入し、大伽耶は降伏。

 これにより伽耶諸国は新羅に完全に制圧され、サダハムの戦功は、高く評価された。

 褒美として、捕虜の伽耶人300人(or200人)と田地を賜るが、捕虜は全て良民として解放し、田地については三度固辞した後、不毛の地だけを受領したと伝えれる。

 新羅の人々は、この行為を褒め称えたそうだ。

 ミシルは、サダハムがこの戦いから戻ったら結婚する約束をしていたのに、セジョンと結婚。

 って言うか、ミシルは、チンヌ王の寵愛を受けていたんじゃ?


 歴史書(『三国史記』新羅本紀内斯多含伝)には・・・サダハムは、花郎の一人と命を懸けた友情を誓い合っており、この花郎が病没した際、7日間慟哭した後、追うように17歳の若さで亡くなったと言う。


 ミシルをしばし若き日の感傷に引き込んだ「サダハムの梅ノ木」の秘密に、ミシルの周りの男たちも動き出す。

 新たにミシルのボディ・ガードとなり、身辺警護をするのは、白虎飛徒の大男甫(デナムボ)。 

  ←デナムボ役のリュ・サンウク君、チョア~♪

 その動きを探るポジョン。

 更にその後をつけるハジョン。
 
 ミシルは、弟ミセン、夫(セジョン)と情夫(ソルウォン)、そしてそれぞれの間にもうけた息子、ハジョン、ポジョンを前に、自分を探った事に対し一喝する。

 「私達は、秘密を全員で分け合うべきかしら?」
 「あなた方は、サダハムの梅の事をひどく知りたいようですね?」
 「だから、自分の息子達に私の後をつけさせたのでしょう?」
 「サダハムの梅は、ミセンが関わっている事です。」
 「もしそれを知りたいのなら、お互いの秘密を、全部明かしたらどうですか?」

 毎度、このミシルの会議のメンバーに「すげぇ~」と思っていたぐるくんw

 だって、旦那に情夫にその息子たちでしょ?

 普通、雁首揃えて同席しないよ~

 

 でも、ミシルは平然とこう言葉を続ける。

 「私だけが、全てを知っています。」
 「ミシルだけが、全てを知るべきなのです。」
 「もし、ここにいる皆が、全てを知ろうとするなら・・・それは、ミシルになりたいと言う事・・・ミシルが、この世に二人いる事はありえないわ。」
 「もし、ミシルになりたいと言うなら・・・私を殺しなさい!!」

 息子二人は、椅子から飛び降り土下座、おやじたちも深々と頭を下げ、ミシルの許しを請う。


 ひぇ~、こわ!!と思ったら、もっと恐いシーンに・・・

 夫、セジョンと二人きりになったミシルは、囁く。

 「私は、あなたを責めてもいないし、批判してもいません。」 
 「あなたは、私にとって山のような存在・・・私をいつも守って下さらなくては・・・」
 「私が、戦えるのも、あなたの支えがあるからです。」
 「私が、どれほどあなたを頼りにしているか・・・」と、胸に顔をうずめる。

 
 
 はたまた、ソルウォンにも・・・ここは湯殿かなぁ?

 ミシルの髪をすいているソルウォンの手を取り、囁くミシル。

 「私を信頼していると言わないの?」
 「あなたは、自分が他の人と違うのは、何も欲しがらないところだと言いましたね。」

 ソルウォンは「信じているよ。」
 「そして、私は何も欲しくない。」
 「ただ、私は、あなたと全てを共有したいだけだ・・・あなたの考え、あなたの計画、あなたの持つ全てを私は共有したい。」と

 ミシルは、ソルウォンを見つめながら「あなたは、すでにそれを共有しているわ。」
 「サダハムの梅は、単に公的な事なのよ。」
 「それ以外は、あなたはミシルと全てを共有しているわ。」

 

 参りました!!

 これぞ、妖婦たる真骨頂。

 男たちも骨抜きになる訳だ。( ̄Д ̄;;


 砂漠で死んだはずのチルスクや育ての母ソファが、再び登場するし、トクマンが砂漠で暮らしていた頃読んでいた本や母の名を記した宮女の通牒などが、隋の使節団に同行してきた商人からミシルの手に渡ってしまうし・・・

 新たな展開に、ドキドキ・・・w

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9 コメント

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困りました (みしるファン)
2012-02-09 12:49:55
隅っこでいいから私も会議に参加してミシル様のために命をかけたい。朝から晩まで連続見ています。
Unknown (ぐるくん)
2012-02-11 15:37:18
 みしるファンさん、コメントありがとうございます。

 ミシルは、美しく、賢く、尚且つ強い女性です。
 ミシルに魅せられた男たちは、ミシルの為に命をかけます。
 セジョンもソルウォンも、ミシルへの純愛に後半は感動さえ覚えました。
 ファンになるのもよ~~くわかります!
みしる様復活を (みしるファン)
2012-02-12 12:37:39
自分への援軍を国境へ引き返させたミシル様の
最期に、フィクションと知りつつ、年甲斐もなく泣いてしまいました。サダハムへの愛と同じように新羅を愛している。すごいセリフ!  一番の理解者ソルウォン公はお供したかっただろうに、踏みとどまり忠実に敗戦処理。えらい。私なら部下に後はまかせて、最期の瞬間、最愛のお方を独占したいです。もちろんミシル様に蹴飛ばされますが。蹴飛ばされたら・・・敗戦処理か。

ミシル様崩御後、トンマン姫は悩みながらも頑張ってますね。一族皆殺しにせず、残党を見事に取り込み、女王となってから色々と健闘しています。めそめそしたり泣き叫ぶばかりのトンマンがミシル様との対決で「力を付け、人を得、統治を学び」一方ではミシル様時代の欠点であり、敗因となった暴虐を控え、反面教師にもしてるのですかね。
おもしろかったです (みしるファン)
2012-02-12 20:13:47
最終近くまで見進めてきました。
最後はまた反乱になりそうですが
やーっぱりミシル様にはこの男ども
全員が束になってもかないませんな。
ミシル様の乱のときは
どうみてもトンマン姫が負けるのではないかと
(シリーズ終わってしまうから)
有り得ない想像をする
ドキドキ感がありましたが。

会議の回数・充実度と「統一と団結」度が
ミシル様の時と比べるとまるでだめな
ピダム・残党連合軍。
一方で、オロオロしているだけの
王様や妃や姫ばっかりの時と打って変わり
つかさつかさの組織戦と、2枚看板の威力。
マイノリティ伽耶人を差別せず
しっかり抱え込んで思い切りこき使う女王。

税金・土地の改革で中小貴族と貧農を
味方につけた王女と、権力ゲームだけの
集団では支持の集まりが段違い。
ミシル様みたいに貧民救済や金配りを
誰よりも多く行い、全国に熱烈な支持者を
常時作っていたのと大違い。

安心して最終回見れそうです。
女王の後任達がやがて三韓一統を成し遂げる
のに、ミシル様が女王に一杯くれた
プラスマイナスのアドバイスが
役立ったのでしょう。
反乱軍はあの世で、ミシル様に「ふん」と
言われるでしょう。傍らには
ミシル様の脚を湯殿でマッサージする
色男・ソルウォン公がやさしく微笑んで・・・

Unknown (ぐるくん)
2012-02-12 21:44:22
 みしるファンさん、コメントありがとうございます。

 『善徳女王』は、新羅の三代の王に仕え、権力を握ったミシルのドラマとも言えます。
 赤いすい星シャーの如く、赤い衣装の花郎姿で登場してから、ドラマの人気を牽引してきたのも事実です。
 私は、ビダムにはまって視聴しましたが…(;^。^
 ミシル寄りで視聴したら、また違った楽しみ方ができたのかも…
 人気で放送回が延長されたので、若干、ストーリー展開が間延びする感は、ありますが…ラスト・スパートで視聴完走して下さ~い!!
最後に (みしるファン)
2012-02-12 23:54:39
パソコンの待受画面。右眉あげた
「お前はどう思うのだ?」の
脅し微笑顔にしてしまいました。
ミシル様はこれでなくては。
こわ美しい~!
また画面を・・・ (みしるファン)
2012-03-17 23:46:05
パソコンと携帯の待ち受け画面を「トンマン、お前が密偵だと気づかなかったとでも思っているのか!?」の顔に替えました。
Unknown (ぐるくん)
2012-03-18 00:42:34
 みしるファンさん、コメントありがとうございます。

 
 PC、ケータイを開くたびに、ミシル様にお会いできますね(笑)
 ついでに、ミシルのテーマもBGMで…

 http://www.youtube.com/watch?v=D2Sv47yKsS0&feature=player_embedded#!

 最近見た『最高の愛』でも、ミシルの眉毛をくいっと上げる仕草やこのミシルのテーマが流れえうシーンがありました
Unknown (みしるファン)
2012-03-18 22:31:10
はいっ、この曲も美しいですね。
BGMもオープニングの「ジャジャーン ジャジャジャジャ・・・!」、ミシルのテーマ、この「PeopleOfGOD」、エンディング「足音」まで録音しました。PCはもちろんのこと、プレーヤーにまで入れて電車で聞いてニコニコしてます。横から見たら気味が悪いかも・・・

できたら花郎の歌があれば完璧なのですが。「戦える時は戦えばいい、戦えない時は引けばいい、引けない時は降伏すればいい、降伏出来ない時は、降服出来ない時は・・・死ねばいい」とみしる様とソロン情夫さんが50話で合唱していた歌。あの時、ソロンさんに遺言書を渡そうとしてそっと引っ込めた意地悪みしる様がキュートでした。エンディングはまた素晴らしいです。

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