◇大地の子守歌(1976年 日本 111分)
監督/増村保造 音楽/竹村次郎
出演/原田美枝子 佐藤祐介 岡田栄次 梶芽衣子 田中絹代 賀原夏子 灰地順 木村元
◇広島県呉市大崎下島御手洗の売春茶屋
生命力はすごく感じた。
邦画がまだ日本の泥臭い風土を描いていた時代、登場人物も嘘臭いほどの生命力があった。主役のおりんもだ。当時は折檻されてたわわな乳房が零れる場面ばかり宣伝されてたけど、それもまた時代というものなんだろう。まあ、文化芸術ってのはキワモノすれすれのところで描かれてるってことの証明みたいなものだけど、当時、高校生だったぼくもそれに乗せられたひとりでしかない。
とはいえ、原田美枝子の過剰なほどの演技は衝撃的ですらあったけどね。
まあ、いかにも増村保造らしい作品っていえるんだろう。