狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

ほのぼのとした町工場の日常・・・「とろける鉄工所」&「ナッちゃん」を読んで

2014-01-25 16:11:16 | 鉄工所・職人・町工場
 ホッとする、ほのぼのとした町工場の日常が描かれた、下記の本(マンガ)2作品を読みました。
 「とろける鉄工所(1)」(著者:野村宗弘氏、出版日:2008/11/21)、出版社:講談社)
 昨今の円高ドル安、金融経済、市場原理主義、国際化、グローバル化、規制緩和等により、下請けの町工場の鉄工所は非常に厳しくなっています。かつての様な高度経済成長は望めず、中国を始めとした新興国に其の立場を奪われようとしています。その様な中、本書を読むと少しホッとさせられます。しかし、それはかえって、少し、現実離れしている様にも思えます。古き良き昭和の頃が、鉄工所にとっても良かったのではないでしょうか。勿論、其の頃もオイルショックや、現在ほどではないが円高ドル安があって、特に中小零細町工場は大企業のしわ寄せも食らって苦労はしていたでしょうが……。
 溶接工と言う言い方を作者の広島ではされている様ですが、関西では溶接工(アーク溶接をする事により、電気屋とも言います)はほぼ溶接専門(個人、会社、会社の規模によっても違いますが...)、図面通りに材料を点付けの仮止め溶接で組み立てて行く等の作業を担当する者は、製缶工(鍛冶屋とも言う。これも前期同様、各環境・立場で作業範囲・内容は異なりますが)と言います。但し製缶と言っても、タンクや圧力容器等の缶々ばかりを作る訳では無く、鉄や非鉄金属の材料を使用した製品全般の製作を意味します。
 「ナッちゃん 1」(著者:たなかじゅん氏、出版日:2000/1/7))、出版社:集英社)
 NC等の高価な機械が無くとも、道具が全て揃っていなくとも、主人公のナッちゃんは優れたアイデアで何とかしてしまいます。ベースとなる知識は勿論必要ですが、それらを生かして其の上に、アイデアを生む重要性が分かります。勉強になります。NC・機械に対する汎用・手作業、大企業に対する零細町工場、組織に対する独立した個人の姿勢・考えも良いと思います。男ばかりの鉄工所に、このような女性が居ると、大分違うのではないかとも思います。


 
とろける鉄工所(1) (イブニングKC)とろける鉄工所(1) (イブニングKC)価格:¥ 609(税込)発売日:2008-11-21

 
ナッちゃん 1 (ジャンプコミックスデラックス)ナッちゃん 1 (ジャンプコミックスデラックス)価格:¥ 590(税込)発売日:2000-01-07



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