狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

トルコのアフリン越境攻撃、西側欧米の分断謀略に利用されるクルド/Turkey attacked to violate to Afrin, Kurd used for cut plots by West

2018-10-14 09:41:01 | シリア2013~2018
  Warnimg!, False Flag of Chemical Attack by US
 Warnimg!, False Flag of Chemical Attack by White Helmets & Anti Govt.
 Warnimg!, Aggressive Attack to Syria by US

 


 ロシア・イランと連携するトルコは依然NATO加盟でシリア反体制派テロリストと連合しアフリン越境攻撃
  西側欧米による分断謀略に利用されるクルド 
   Turkey that join NATO as ever cooperating Russia & Iran had attacked to violate of border to Afrin joining forces with dissidents & terrorists of Syria
    Kurd used for cut plots by West


 シリア人ではない外国人のメンバーで構成される外国資本テロ組織が、反政府・反体制派として侵略して「シリア騒乱」が始められた翌年の2012年、アンタキヤ(トルコ)で「エルドガン政策反対・シリア支持デモ」が行われた。2012年(~2013年)~2015年当時、トルコのエルドガン大統領と政権は、国内からもシリアでのIS(DAESH、ISIS、イスラム国)等の反政府勢力を支援していた事について非難を受けていた。
 2015年11月、トルコによるシリア軍事工場略奪とロシア機撃墜が行われた。2011年にシリアのアレッポの数万の工場を破壊・略奪したシリア反政府テロリストをロシアは空爆していた。トルコの領空侵犯の口実の下、ロシア機をトルコは撃墜した。トルコ軍によるロシア機撃墜は、軍の暴走であったのかもしれない。
 翌12月には、トルコのIS支援に関するロシア情報部の報告が有り、ISがトルコ経由で原油輸送をしている証拠を提示し、更にトルコ大統領息子の会社がIS原油の密輸を担当していた事が発覚した。
 2016年2月、トルコ秘密情報部がシリア人ではないトルクメン等の外国人のテロリストを訓練し、シリア国内で活動するISやアル・カイダ系のアル・ヌスラへ送り込んでいた。テロリストは略奪品をトルコへ輸送していた。
 同年6月、トルコは天然ガスの確保や農産物輸出、自国の観光産業振興等の為にロシアと和解した。
 翌7月には、トルコで軍の一部がクーデターを起こしたが、政権側は鎮圧した。そのクーデターの背後には、政権と敵対する米国亡命のイスラム教の指導者とその支持者が存在していた。そのクーデターの事前情報をイランの情報機関が掴み、それをロシア経由でエルドアン大統領は先に入手していた。
 翌8月のエルドアン大統領によるロシア訪問時には、その御礼も兼ね、全面的にトルコ軍によるロシア軍機撃墜を認め謝罪した。
 その様に、トルコは2016年の途中までは「シリア騒乱」におけるIS支援していたが、イランとロシアがトルコに協力する事によってトルコを西側・欧米・NATO(北大西洋条約機構)から離し、トルコをイランとロシア寄りに近付けた。トルコは地政学的にイランやロシアにとって欧米や中東に対する安全保障上の要となっている。逆にトルコにとっては、西側と東側の狭間に存在する故の、その地政学的な面からの難しさが伺える。
 その後、最近までトルコとロシア、イランとの合意の下に、ロシア軍とシリア政府軍、そしてイラン、レバノンのヒズボラが協力して来たシリア国内でのIS等の反政府・反体制テロ勢力の掃討が進められて来た。その掃討作戦には、クルド人の武隊も参加して来た。
 トルコ国内においても、エルドアン大統領は憲法改正等によって、軍よりも政治優位に変えて軍の暴走を抑え、議院内閣制から大統領制に移行し、官庁の職員のリストラ等で大統領の権限を強める等と改革を進めて来た。

 しかし、トルコは依然NATOに所属しており、EU(ヨーロッパ連合)に加盟を希望している。それ故、トルコは西側・欧米に片足を突っ込んだままである。本年4月7日の西側・欧米・NATOが支援するテロ・スパイ組織「ホワイト・ヘルメット」による「偽旗工作」(“False Flag”)でシリア政府の仕業と見せかけた「自作自演」の化学攻撃を口実にして(※実際は、化学攻撃は無かった)、4月14日、アメリカ主導でイギリスとフランスの3国連合によるシリアへの侵略攻撃が行われたが、トルコはその3国連合による侵略攻撃を支持した。よって、トルコとロシア、イランの連携は、完全な同盟関係とは言えない。

 また、国を持たないクルド人の方々の希望や苦しみを利用しているアメリカは、IS(DAESH)に対して共闘を行っていたトルコとシリア、イラン、ロシアの連携を分断しようとしている。そのクルドも対ISで共闘していたのである。トルコは「クルド労働者党」(PKK)をテロ(非合法)組織と見做しているが、イランとシリア、日本等も同様に、PKKをテロリスト組織としてリストアップしている。そのPKKの分派(傘下)と見做す人民兵組織の「クルド人民防衛部隊」(YPG)とクルド女性防衛部隊(YPJ)は「ロジャヴァ」と呼ばれ、クルド人が多数を占めるシリア北部(北東部)を事実上統治しているクルド人連合の武装部門である。YPGは、「クルド民主統一党」(民主連合党、PYD)の武装部門であり、そのPYDがアメリカに支援されながら民兵組織と共に掌握していた地域の内に飛び地のアフリンが在った。
 米国がクルドの裏に付いている事への脅威を感じるトルコは、本年1月20日、PKKと連携している事を口実にして、シリアとの国境を越えてシリア北西部アフリンを統治していたYPGへの攻撃を開始し、トルコ軍は3月24日にアフリンの完全制圧を発表した。トルコ軍はその攻撃においてシリア反体制派のテロ組織である「過激派」自由シリア軍(FSA)と連合したが、そのFSAはトルコ以外にも、アメリカ、サウジアラビア、カタール等からも支持を受けている。攻撃の最中の2月2日、クルド人の女性兵士が殺害され残虐な映像が流出したが、そのシリア反体制派FSAの仕業である。
 更にアメリカは、米軍主導の有志連合が支援する、PYD支配地域とトルコ等との国境を警備する3万人規模の国境警備隊を新設して撹乱する。

 第一次世界大戦中、イギリスはオスマントルコ分断謀略にアラブ人を利用したが、トルコはアラブ人では無い。西側・欧米による分断謀略には、同じパターンが続けられている。その様な中で、シリアからの援助護送隊は、トルコの攻撃の中でアフリンに到着した。現在においても、トルコ政府はシリア政府を悪く述べる声明を出しているが、トルコはシリアに対して疑心暗鬼を抱いている様である。

 本ブログ過去の関連記事
  ・2015/11/29付:「ISISを支援するトルコはイルミナティのWW3と世界統一政府計画の片棒を担ぎロシア戦闘機撃墜」
  ・2016/10/16付:「欧米に翻弄されながらもトルコの内に維持する誇り・・・戦後日本との類似」
  ・2018/06/28付:「シリア反政府テロ勢力支援の欧米NATOイスラエルの武器・化学毒物発見と2年前まで支援したトルコ/Anti-Govt.'s Weapons & Chemical toxic made in Israel」
  ・2018/08/29付:「警告!米国によるホワイト・ヘルメッツを使う次の自作自演の化学攻撃後シリア侵略攻撃/Warnimg!, Aggression to Syria, False Flag of Chemical by US」
  ・2018/10/14付:「トルコのアフリン侵略を非難したシリア・アレッポの抗議集会/Syrian Protesters in Aleppo that accused Turkish invasion to Afrin」
  ・本ブログ カテゴリー:「シリア」 ・・・本ページ右サイド
  ・本ブログ ブックマーク:「シリア騒乱:とにかく反政府勢力が間違いで政府が正しい 2013~」 ・・・本ページ右サイド
  ・本ブログ ブックマーク:「シリア東グータ解放2018:Eastern Ghouta Liberation +西側欧米・反体制派によるドゥマ偽旗工作: False Flag by anti-Govt.」 ・・・本ページ右サイド
 
 参考文献
  ・2018/01/22付・BBC NEWS JAPAN:「トルコ軍、シリア国境越えクルド人勢力を攻撃」
  ・2018/02/03付・AFP BB NEWS:「クルド人女性戦闘員の遺体動画に怒りの声 シリア」
  ・2018/02/04付・朝日新聞:「半裸女性遺体踏みつけ映像流出『道徳的に退廃』 シリア」 
  ・2018/03/17付・毎日新聞:「トルコ シリア越境攻撃強化 クルド支配地域3万人脱出」
  ・2018/03/26付・日テレNEWS24:「トルコ軍 シリア・アフリン一帯を完全制圧」

 参考・関連動画
 



YouTube: Siria luchará contra ejércitos invasores de EEUU, Turquía e Israel
シリアは米国、トルコ、イスラエルの侵略軍と戦う

YouTube: " التحالف الأمريكي "يرتكب مجزرة جديدة راح ضحيتها 16 مدنيا بينهم 9 نساء بريف دير الزور
アメリカ連合は、Deir al-Zourの村で9人の女性を含む16人の一般市民を殺し、更に新たな虐殺を犯している

 



YouTube: جنازة ضحايا "غصن الزيتون" تشيع في عفرين
オリーブの枝の犠牲者の葬儀はAfrinで共通している

YouTube: Westen sabotiert Frieden im Nahen Osten [Medienkommentar] | 20.02.2018 | www.kla.tv/11968
西洋の中東和平妨害[メディア解説] | | 2018年2月20日 | www.kla.tv/11968

 



YouTube: عفرين | شهداء وجرحى في مجازر جديدة لقوات نظام أردوغان
アフリン 殉教者とErdoganの政権の新しい虐殺で負傷

YouTube: Is the US arming a terrorist organisation?

 



YouTube: Why is Turkey’s military fighting the YPG in Afrin, Syria?

YouTube: Ji şervanên YPJ'ê peyama 8'ê Adarê
3月8日に報告されたYPJ戦闘軍





YouTube: YPG and YPJ fighters speak up of Abdullah Ocalan’s struggle
YPGとYPJの戦闘軍はアブドラオカランの闘いを語る

YouTube: Syria aid convoy reaches Afrin amid Turkish offensive

 



YouTube: トルコのイスラム国支援に関するロシア情報部の報告2016年2月18日

YouTube: トルコ大統領息子がISIS原油密輸を担当

 



YouTube: ロシア ISISのトルコ経由原油輸送の証拠を提示

YouTube: トルコによるシリア軍事工場略奪とロシア機撃墜

 



YouTube: 自由シリア軍の人質になった記者の証言1/2  2012年8月16日

YouTube: アンタキヤ(トルコ)でエルドガン政策反対シリア支持デモ01.09.2012

 
YouTube: シリア軍 ハマでサリンを押収2013年6月1日


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