狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

スピード・効率化の追求が、人間の思考を奪っていく

2013-07-29 03:44:06 | 世間・空気
 スピード・効率化の追求が、人間の思考を奪って行きます
 私は基本的に、何をするにしても時間がかかる方である様に思います。俗に言う「グズ」です。
 行動するにしても決断するにしても時間がかかります。
 しかし、それらには適した「時」、「タイミング」があります。それは神が決めるものであります。
 旧約聖書・伝道者の書3章11節「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。
 読書にしてもなかなか進まずに、一冊読み終えるのに時間・日にちがかかってしまいます。
 速読術というものが有りますが、読んだ内容や言葉がきちんと残っているものかと疑問に思います。またよく短期間の内に何十冊、何百冊もの本を読んだと自慢される方もいますが、同様に疑問に思います。
 私は読書においては、読みながらその都度立ち止まって考えます。書いて在る言葉や内容を吟味して、真偽を疑ったり、自分の場合と照らし合わせたり、関連する事柄と結び付けて考えたりする等をしながら読み進める為に、どうしても時間がかかってしまいます。読みたい本が多く有りますが、なかなか数がこなせません。
 世の中では仕事等においても、効率化によって生産数を増やす等の成果に繋げています。しかしその上では、それに関わる人間の思考が奪われてしまっています。大量生産においては、ベルトコンベアのライン作業上での単純作業により、毎日同じことの繰り返しにより、それに従事する人々は思索する必要が無くなり、の様になってしまっています。
 プライベートにおいても、献立等を考えず料理を自分で作らずにファストフード・ジャンクフードに頼ったり、ドライブでストレスの鬱憤を晴らすかの様にしてスピードを出して車を運転しています。
 第二次世界大戦後のアメリカGHQの敗戦国日本に対しての占領政策の内に「3S政策」が有り、それが「スポーツ・セックス・スクリーン」でそれに+αとして「スピード」が有りました。米国の日本の一般大衆に対する「愚民化」政策でありました。
 重要なものから目を逸らされて、人々は意味の無い、しょうもない、大したことでは無い、実際は中身が空っぽなものばかりに興味を持ち、それらによって洗脳され、「平和ボケ」させられています。そして日々の効率化による疲れ等も相まって、怒る事、反論する事も出来なくなってしまっています
 車を使用せずに、一歩いっぽゆっくりと散歩しながら思索にふける、その時々に立ち止まってまた悩み考える、その様なプライベートでのスローな生活が、仕事の上での効率化・スピードの波に自分自身が流されずに、自分を失わずに、経済的自立だけではなくそれよりもっと大事な「精神的自立」を保つ事が出来る様に思います。
 
 



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