しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

甘い生活

2014-08-08 | TV, 映画, DVD
甘い生活 プレミアムHDマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
IVC,Ltd.(VC)(D)


のっけが8 1/2だったから、たいがいのものは見れると思うが、
ちまたの評と違うかも知れない(評というより私感)*
「フェリーニ、最高傑作!」てジャケにあるけれど
少々物足りなかった。

あらすじ(というか)
作家として成功することを夢見ながらも、ゴシップ新聞の記者として日々をやり過ごすマルチェロ。ハリウッドからやって来たグラマラスな女優を取材した彼は、彼女とともにトレヴィの泉で戯れ、狂騒と乱痴気騒ぎに彩られた毎日を送っていた。だが、ある朝、腐った大きな魚が、滞在していた海辺の街の海岸に打ち上げられる…。(wikipediaより)

取材・パパラッチとアバンチュールと恋人との仲たがいだの
野良犬の遠吠えに呼応するハリウッドスターとか
どちらかといえば感情とストーリーに振ったようにも思う。



“映像の魔術師”というけれど、
オープニングのヘリコプターに運ばれるキリスト像だの、最後の浜辺に引き揚げられた大きな魚だの
巨匠・シュールすぎて、よく分からなかった。
最後の大団円にしても、どちらかと言えばドタバタしてた。
筋じゃなく、画を流す見方の私としては
バサッとわりきった8 1/2の方が拾いどころ、何べんも見る楽しさがありそう。

国民性・時代性の違いかな。
♪甘い予感はユーミンだが(^^)**
その昔、漱石は高等遊民で煮詰まっていた。
そして1960年のイタリア、フェリーニは軽やかに。
無造作/気楽な雑多さ、巨匠とともにわりと得難いものかもね。

なお、トリビアとして
パパラッチ:この映画のパパラッツォが由来だという(wikipediaより)。

*こないだ、『こゝろ』漱石が文庫版700万部超えたって記事があったが
私はさっぱり面白いと思わない。ありてい言えばジツにつまらない。
(どっちかといえば『こころの王国』猪瀬の方がイイ)
このログ、合ってたら“めっけもん”で読んでください。
**甘い羊羹(ミケ妹)


銀幕の向こうに(1/12’15)
女優アニタ・エクバーグさん死去 映画「甘い生活」出演 - 47NEWS(よんななニュース)
この映画でしか知らないが永遠に。合掌。