しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

再昇華チオチモリンの吸時性

2014-02-01 | 本棚
タイトルでエヘヘの人は、アシモフ・ファン*

sf作家の中には、真っ当な科学者もいるが
sfの中のはマッドサイエンティストとか変なのばっかり**
ましてや理論・論文なんて、ロクなもんじゃない。

チオチモリン
吸時性・吸時計?
チオチモリンの純度、溶解濃度と溶媒体積、溶解時間とイオン濃度/イオン混合物
図・表、要約、参考文献があっても、さっぱりわからない。

とても溶けやすい液体があるとする。ボタッと“落した途端”、他のと混ざる。
「最初の変化は溶解時間の-0.29秒、第二の変化は-1.13秒に起きる」
“マイナス”0.29秒とな! (ギャグ論文とな! ひどい!!)

 * * *

*物語には後日談がある。
そもそもは、1947年、彼が博士論文の“合間”の息抜き・シャレで書いて、
“偽名”で出版するようJ.W.キャンベルに渡したが
48年2月中旬、ニューススタンド(雑誌棚)に“実名”で出ていた。さらに、科学科の中で回覧されていた。
5月口頭試問、最後の質問「チオチモリンの熱力学属性について述べてください」試験委員の粋なジョークである。
アイザック・アシモフは、晴れて、博士になった。インチキ論文でなく、真っ当な審査が通った。
めでたしめでたし^^。


収録 初期の作品集

**みのりちゃんとか
作者・火浦功よりも、いしかわじゅんのイラストが先に浮かんだ
あまり覚えていないが、たしか、パワフルなハチャメチャだった気がする。

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