![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/8d/6e7c97e3a71f6845d8d4d7498fcf62c0.jpg)
■メイン写真
清冽な流れと、新緑の原生林に遊ぶ
■今回のコース
若杉天然林駐車場→第1分岐点→休憩舎→第3分岐点→芦津分岐→第3分岐点→展望台→
若杉峠→第2分岐点→第1分岐点→若杉天然林駐車場
岡山県の北東端、鳥取県と兵庫県に接した西粟倉村に、若杉天然林という原生林がある。
面積は83ヘクタール、氷の山後山那岐山国定公園の特別保護地区だ。
ブナ、ミズナラ、ホオノキ、トチノキ、さまざまなカエデなど、約200種類の樹木が茂る。
「森林浴の森日本百選」のひとつでもある。
この美しい樹林をゆるゆると周回してきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/17209ff595bae139737a46695c2aa893.jpg)
気温18度、時折、小雨が降る中、公衆トイレも完備された駐車場(無料)をスタート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/19/74e554d366e88ef570869009ed98bc21.jpg)
すぐのところにある若杉休憩舎。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ce/7b577c77c7c7a493baaacd95519d6fa9.jpg)
遊歩道が奥へといざなう。ミソサザイのけたたましい声が響く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/aa953fef05574156a3989648d87c0756.jpg)
主な樹木には、説明板が掛けられていてわかりやすい。
また、樹木やここに棲む生物の解説板も、要所に立ててある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/bc/8e8f24d9ee522013943d291f9ba10156.jpg)
ギンリョウソウ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/2f/14b1540fd9b38379dcd21aba6e6758cf.jpg)
小さな沢を3回渡って進む。いずれも難しくはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/d8/57c44c7989231e9b16c0a3ce0d203286.jpg)
小雨のおかげで、コケも美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bc/8f0b0d1b87b748616cda3d47f87e1d96.jpg)
ミズナラの巨樹。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/04/01f1b2ec8212b4bf915e2ff9fe10db44.jpg)
ちょっとした坂を上がったところに休憩舎と案内板がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ac/ac9f847561b825b0b5f2f70cbbf90803.jpg)
珍しいショウキラン(鍾馗蘭)をみつけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/47/f40b43a933141eb12a310bd4b4df585c.jpg)
ショウキラン。
葉緑素がないので、光合成を行わない。
樹木と共生して、樹木が光合成で作り出した有機物を得ている菌類があるが、
ショウキランは、この菌類に寄生して「モノトロポイド菌根」なるものを形成し、ここから栄養を
得ているという、よくわからない植物だ。
こうした植物は、従来、腐生植物と呼ばれていたが、近年は、菌従属栄養植物と呼ばれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/8d/4609aaf25a569efc15d1e9132068f115.jpg)
巨樹に絡むツルアジサイが満開を迎えていた。これはあちこちで見られ、壮観だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/fd/920e6fa428e5227066b8567df6264144.jpg)
第3分岐点で稜線に出る。鳥取県側は植林になっている。まずは芦津分岐の先まで歩いてみたが、
濃い霧がかかっており、なんの展望も得られなかったのは残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/53/c54b7cd457e71bd9b54663f394522a90.jpg)
第3分岐点に戻り、少し先で冷たい風を避けながら昼食を摂ったあと、北東の若杉峠を目指す。
植林に紛れ、カラマツの姿があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ff/d70fe236b810d216cb635752eefb438d.jpg)
展望台のあずま屋でも、景色は何も見えず。まあ、仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/16/fa3ed908313b51695ae55ab4b87bc74d.jpg)
若杉峠へ下る。若杉地蔵尊が迎えてくれた。美作と因幡を結ぶ最短経路だったことから、
古くから旅人が越えた交通の要衝だったようだ。1754年の作とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9a/c1f9688c604c22f0b12a1baa0b7d4752.jpg)
谷筋の緩い坂を、もとの第1分岐点へと下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/78/0ba627c513e5b623e921a84d5b59d61d.jpg)
渓流というよりは、半分、沼のような地形になっているて、イモリが多い。
この日は小雨だったこともあり、多くのイモリが遊歩道まで上がってきていた。
踏んづけないように注意を払った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/8b/feb75bb66be71b0a15ad0253320b8390.jpg)
いろいろ調査も行われているようだ。
また、一部のミズナラにキクイムシが入り、輪切りにされた朽ちた幹がビニールシートに
くるまれて置かれていたりしており、ここの原生林も、どこまで「原生林」でいられるか、
少し不安もある。
古くからここを知る人たちは、ネマガリダケの減少や、クマ棚の消滅など、生態系の変化を
指摘している。
日頃、大台ヶ原や大峰山系などを見ている当方からすれば、まだまだ濃い生態系が
残っているように見えるだけに、今後、環境の維持・回復に期待したい。
清冽な流れと、新緑の原生林に遊ぶ
■今回のコース
若杉天然林駐車場→第1分岐点→休憩舎→第3分岐点→芦津分岐→第3分岐点→展望台→
若杉峠→第2分岐点→第1分岐点→若杉天然林駐車場
岡山県の北東端、鳥取県と兵庫県に接した西粟倉村に、若杉天然林という原生林がある。
面積は83ヘクタール、氷の山後山那岐山国定公園の特別保護地区だ。
ブナ、ミズナラ、ホオノキ、トチノキ、さまざまなカエデなど、約200種類の樹木が茂る。
「森林浴の森日本百選」のひとつでもある。
この美しい樹林をゆるゆると周回してきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/17209ff595bae139737a46695c2aa893.jpg)
気温18度、時折、小雨が降る中、公衆トイレも完備された駐車場(無料)をスタート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/19/74e554d366e88ef570869009ed98bc21.jpg)
すぐのところにある若杉休憩舎。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ce/7b577c77c7c7a493baaacd95519d6fa9.jpg)
遊歩道が奥へといざなう。ミソサザイのけたたましい声が響く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/aa953fef05574156a3989648d87c0756.jpg)
主な樹木には、説明板が掛けられていてわかりやすい。
また、樹木やここに棲む生物の解説板も、要所に立ててある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/bc/8e8f24d9ee522013943d291f9ba10156.jpg)
ギンリョウソウ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/2f/14b1540fd9b38379dcd21aba6e6758cf.jpg)
小さな沢を3回渡って進む。いずれも難しくはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/d8/57c44c7989231e9b16c0a3ce0d203286.jpg)
小雨のおかげで、コケも美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bc/8f0b0d1b87b748616cda3d47f87e1d96.jpg)
ミズナラの巨樹。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/04/01f1b2ec8212b4bf915e2ff9fe10db44.jpg)
ちょっとした坂を上がったところに休憩舎と案内板がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ac/ac9f847561b825b0b5f2f70cbbf90803.jpg)
珍しいショウキラン(鍾馗蘭)をみつけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/47/f40b43a933141eb12a310bd4b4df585c.jpg)
ショウキラン。
葉緑素がないので、光合成を行わない。
樹木と共生して、樹木が光合成で作り出した有機物を得ている菌類があるが、
ショウキランは、この菌類に寄生して「モノトロポイド菌根」なるものを形成し、ここから栄養を
得ているという、よくわからない植物だ。
こうした植物は、従来、腐生植物と呼ばれていたが、近年は、菌従属栄養植物と呼ばれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/8d/4609aaf25a569efc15d1e9132068f115.jpg)
巨樹に絡むツルアジサイが満開を迎えていた。これはあちこちで見られ、壮観だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/fd/920e6fa428e5227066b8567df6264144.jpg)
第3分岐点で稜線に出る。鳥取県側は植林になっている。まずは芦津分岐の先まで歩いてみたが、
濃い霧がかかっており、なんの展望も得られなかったのは残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/53/c54b7cd457e71bd9b54663f394522a90.jpg)
第3分岐点に戻り、少し先で冷たい風を避けながら昼食を摂ったあと、北東の若杉峠を目指す。
植林に紛れ、カラマツの姿があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ff/d70fe236b810d216cb635752eefb438d.jpg)
展望台のあずま屋でも、景色は何も見えず。まあ、仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/16/fa3ed908313b51695ae55ab4b87bc74d.jpg)
若杉峠へ下る。若杉地蔵尊が迎えてくれた。美作と因幡を結ぶ最短経路だったことから、
古くから旅人が越えた交通の要衝だったようだ。1754年の作とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9a/c1f9688c604c22f0b12a1baa0b7d4752.jpg)
谷筋の緩い坂を、もとの第1分岐点へと下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/78/0ba627c513e5b623e921a84d5b59d61d.jpg)
渓流というよりは、半分、沼のような地形になっているて、イモリが多い。
この日は小雨だったこともあり、多くのイモリが遊歩道まで上がってきていた。
踏んづけないように注意を払った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/8b/feb75bb66be71b0a15ad0253320b8390.jpg)
いろいろ調査も行われているようだ。
また、一部のミズナラにキクイムシが入り、輪切りにされた朽ちた幹がビニールシートに
くるまれて置かれていたりしており、ここの原生林も、どこまで「原生林」でいられるか、
少し不安もある。
古くからここを知る人たちは、ネマガリダケの減少や、クマ棚の消滅など、生態系の変化を
指摘している。
日頃、大台ヶ原や大峰山系などを見ている当方からすれば、まだまだ濃い生態系が
残っているように見えるだけに、今後、環境の維持・回復に期待したい。