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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2025年4月12日(土) [丹波]三尾山のヒカゲツツジ、イワウチワなど春の花をたずねる!!

2025年04月13日 | 山登りの記録

■メイン写真
美しく咲いていたヒカゲツツジ。まだ蕾も多く、しばらくは楽しめそう。

■今回のコース
佐仲ダム→鏡の滝→鏡峠→覗岩→三尾山分岐→三尾山→三尾山分岐→佐仲峠→黒頭峰→
夏栗山→佐仲ダム


多紀連山県立自然公園の一部で、いわゆる多紀アルプスの西に位置する三尾山。
西側、北側、東側の三方が急峻な岩稜となっている鋭峰だ。
4月中旬は、稜線上にヒカゲツツジが咲き乱れることで知られる。
先月下見したルートを、花期に合わせて再訪。すばらしい春の花々に出会えた。

佐仲ダムの林道終点に駐車。ソメイヨシノはまだ満開。

釣リ管理事務所前のガードレールの手前から、荒れて久しいかつての遊歩道に入る。
すぐに沢を渡ると、4頭身のかわいい不動明王像と、奥に鏡の滝が見える。

少し戻って鏡岩を迂回し、岩上に出る。
植林の広い谷の二股は左へ、次の、水が枯れた二股を左に転じ、鏡峠へと上っていく。

鏡峠で「分水嶺の径」に出る。

クロモジの花が満開。

タムシバも、いい感じ。

尾根道には時折、開けた岩場があり、丹波の山々とで田園風景が見下ろせる。
斜面にタムシバが多く見られた。

ぽつぽつ、ヒカゲツツジが姿を見せ始める。まだ蕾も多い。
次の展望岩から、三尾山を望む。

覗岩が近くなると、ヒカゲツツジの花が増えてきた。
特に登山道の南側は、日当たりの関係か、満開の株が多く見ごたえがあった。

淡い、上品な黄色が好きだ。

ヒカゲツツジのプロムナードをくぐり抜けると、覗岩に出る。

覗岩からみた三尾山。眺めは最高だ。

岩稜帯を抜けていく。歩くことそのものが楽しいひととき。

三尾山も近くなっていた。もう、こちらのほうが標高が高い。

佐仲峠への分岐で昼食を済ませ、三尾山本峰へ。
ここは三尾山城跡でもある。黒井城主・赤井直正の弟・刑部大輔幸家が築いた城で、
明智光秀の丹波攻めにおいて、明智軍の波多野勢を挟み撃ちにした砦。
山頂付近の地形を実際に見てみると、みごとに何段もの曲輪が残っている。

佐仲峠への分岐に戻り、激坂を下る。細かい粒子の土と落ち葉が滑る。
この傾斜ならばむしろ、岩場のほうがいいと思うほど。

激下りが終わると、イロハモミジが美しい、広い谷筋に出る。

佐仲峠は、古代、出雲族や楯縫族が移住・開拓する時に越えたり、近世には西国巡礼道と
して茶屋が出るほど賑わった。
「春日町」の道標が掲げられているのは、この道が県道289号線である証左。

平凡な山道を南進し、最後は強烈な急坂を登って黒頭峰に到着。
残念ながら展望がないので、小休止をはさんだだけで出発。

伐採地からは、富士山型の黒頭峰がちょうど姿を見せる。

夏栗山のピークにはTV共同受信アンテナと、金属製の展望台がある。
南麓の集落が見える。

展望台から20mほど奥にたたずむ観音石仏。

広い幅の道をジグザグに下っていく。アカガシの巨木の脇を抜ける。

ミツバツツジとタムシバの競演。じつはこのすぐ左横にヒカゲツツジもあった。

最後の滑りやすい急斜面を下り、人工堰の直下で渡渉、林道に出ると、すくに駐車地に着く。
最後にヤマザクラを愛でる。

道中某所で群落をつくっていたイワウチワ。まだたくさん咲いていてくれた。

道中、別の某所で咲いていたイワナシ。

これも道中で見つけた、紫色の長い葉をしたスミレ。フイリハグロシハイスミレらしい。

蛇足ながら「多紀」の地名の由来については、丹波篠山市のHPによると、
「至る所に断崖(たき=滝)があり、激流も多い」地形による説と、「岳郡」が変化したという
説もあるとのこと。
「多紀」の名は古くから呼ばれており、「古事記」に多紀郡の有力氏族として「多紀臣」の
名があり、平城京跡出土の木簡に「多貴評(たきのこおり)」、「多紀郡」と記述がある。


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