
■メイン写真
地獄鎌尾根の岩稜を登る
■今回のコース
明王寺池→P377→地獄鎌尾根→稜線分岐→七種薬師(薬師峰)→十字峰→三角点「岩ヶ谷」→
ゴリラ岩→明王寺池
七種三山(七種山、七種槍、七種薬師)の中でも、たぶん最もマイナーな七種薬師。
しかし、地獄鎌尾根からのルートは、開放的で豪快な岩尾根がすばらしく、
見かけのわりに、さほど難しくないのも嬉しい。
朝方まで雨が降っていたが、すぐに天候が回復したこともあり、岩は乾いていた。
明王寺池をスタート。
地獄鎌尾根へ続く稜線に出るには、テープを追ってかなりの急登を行く。
標高差120mを登り切って尾根に出ると、ミツバツツジが歓迎してくれた。
稜線は、快適な岩稜ばかりではなく、なんどとなくシダのブッシュを漕ぐ。
マダニがズボンに着くので、ブッシュを抜けては払いのける。
きっちり注意していったので、ダニ被害はなし。
西尾根の「ゴリラ岩」。顔が左を向いている。その向こうには明神山。
ブッシュがないところは、快適な岩尾根。とはいえ両側が切れ落ちているので
用心しながら進む。
トラバースも慎重に。岩質は滑りにくいので助かる。
シキミ。あちこちで満開。有毒植物だが、観ている限りは目の保養。
岩尾根上はアカマツ、ネズミサシ、ヒイラギなど、ツンツン・トゲトゲの植物が多いが
花を観ると心がなごむ。
P377を過ぎ、いよいよ地獄鎌尾根へ。菱形の柱状節理の岩塊をよじ登る。
こういうのに慣れておくと、北アルプスの岩稜でビビることもない。
この日のお客様は、ツワモノ揃い。サクッと地獄鎌尾根をクリア。
来し方を振り返る。歩いた距離のわりに高度感がすごい。
地形図を見ると、東側は毛虫の記号が続くあたり。確かに岩がハングしている。
ルートは巧妙に西を巻くのでたやすいが、迫力はある。
七種薬師が見えてきた。
十字峰と七種薬師を結ぶ尾根に出る。初めて、ちゃんとした標識を見る。
七種薬師へは、最後に固定ロープが張られた急登が待ち受けている。楽しい~!
七種薬師の山頂には石仏が祀られている。播磨修験の名残を感じる。
七種槍の左尾根は、タムシバが満開だ。
七種山。写真ではよくわからないが、中腹のお堂と七種ノ滝も見えた。
山頂で昼食を摂ったあとは、もとの尾根を戻り、十字峰へ。
西尾根を飾るタムシバ。
激下りのあと、七種薬師を振り返る。
下りも、なかなか迫力ある岩場を下る。
眺めのいい尾根では、開放的な気分になる。
ゴリラ岩のてっぺんから。
東側をトラバースして下る。
ゴリラ岩には、まだ新しい役行者像が岩の窪みに安置されている。
下山は、落葉樹の葉が積もり積もった、非常に滑りやすい急坂。
岩場のほうがよっぽど安全に歩ける。
帰りに壺坂酒造に立ち寄り、おいしい地酒を買い込んで、楽しい山行を締めくくった。