Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年6月1日(木)[福井]南川水域・野鹿谷へ、野鹿ノ滝を観に行く!!

2023年06月02日 | リバーウオーク
■メイン写真
迫力いっぱいの野鹿ノ滝(30m)


■今回のコース
堰堤横の路肩→(入渓)→鱒止ノ滝→野鹿ノ滝→(林道)→堰堤横の路肩


今回はプライベート山行。
福井県と京都府の県境に、頭巾山(とうきんざん)という名の山がある。
この山から福井県側に流れ落ちる野鹿谷(のかだに)を沢靴でそぞろ歩いてきた。
今回のプランのゴールは、落差30mの野鹿ノ滝だ。

野鹿ノ滝へ向かう林道に入り、右に大きな堰堤が見えてくる。
堰堤を過ぎたところに、クルマ数台が停められる路肩があり、ここに駐車する。



遡行装備を整え、すぐ先で入渓する。気温22度。水は思った以上に冷たい。
コケがきれいな岩の上に、ニガナだろうか、黄色い花がたくさん咲いていた。



清冽な水の中を歩いていくと、身長くらいの小滝が出てきた。
この沢は、最後に出てくる名のある滝以外は、ほとんど滝と呼べるものはない。



とにかく流れがきれい。



頭上にエゴノキ。



カツラの巨木には、じつにいろいろな別の木が寄生していて、大きな複合生命体に
なっていた。



オオバアサガラの白い花。



斜瀑といえないくらいだが、ホワイトウォーターの瀬を越える。
同行してくれた(というか、今回の山行に誘ってくれた)Hさんは積極的に水に突っ込む。



コナスビの花。



すぐ隣には、ずっと林道が並走しているので、たまにコンクリートの壁が迫ってきたりするので、
いわゆる沢登り愛好者には物足りないだろうが、やはり渓流を歩くのはすがすがしい。



ヤブデマリ。
凡流なので、植物を楽しみながら行くのがいい。



この瀬は、意外に釜が深いので短い滑り台に最適。当然、Hさんは滑りながらドボンを
愉しんでいた。こちらは身体を冷やしたくないので、岩の上からの撮影役だ。
腰や胸程度まで浸かろうと思えば浸かれる釜はいくつかあるので、真夏に行けば
泳ぎまくれそうだ。今回は、深さを確認するだけで、ほとんど巻いて逃げた。



今度の巨樹はトチノキ。



滝を見に行くための遊歩道に合流すると、あずま屋が見えてくる。
休憩するのにちょうどよさそうだ。



あずま屋の横には、何本も株立ちしたカツラ。



鱒止ノ滝。3mくらいで、斜瀑というには立っていて、直瀑とは到底言えない、微妙な傾斜。
右から簡単に越えられる。



ゴールの野鹿ノ滝。
ここまで平和すぎる沢だったが、いきなり30mの大滝がかかるとは。
この日は水量も多く、大迫力だ。
手前の淵は背が立たないくらい。当方でロープで確保しながらHさんが泳いで突破し、
上段まで見に行ってくれた。

遊歩道に戻り、林道に上がる。ここは頭巾山の登山口でもある。
ここで本日の目的は完遂。ちょうどお昼時なので、クルマも来ない林道でおにぎりを頬ばる。
あとは林道をぷらぷらと歩いて、駐車地に戻った。

帰りに、道の駅・名田庄の敷地内にある、「暦会館」を見学した。
ここには、日本の暦(カレンダー)の歴史を展示してある。
平安時代から、陰陽師の安倍氏が暦を管理していたが、その子孫が、応仁の乱を
避けるため、所領であった名田庄に移り住み、土御門氏を名乗り、この地で陰陽師の
業務を司った。いわば都の機能の一部が、ここにあったということになる。
関ケ原の戦いのころまで、土御門氏は名田庄にいたという。

野鹿ノ滝には、安倍家にまつわる伝説が残る。
「昔、戦に敗れて落ちのびようとした安倍家の別当・石王丸が、滝壷から光を放つ薬師
如来像に逃げ道を教示された」とのことである。

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