Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

追悼・将棋好きの石立 鉄男 さん(5)/『スチュワーデス物語』でのご活躍(4)

2007-12-01 00:00:14 | 将棋
12月になりました。すっかり冬になりましたね。

11月1日以降、昨年に引き続き、佐藤二冠が渡辺竜王に挑む竜王戦も第5局まで進行し、渡辺竜王の3勝2敗となっています。

6月1日に船戸 陽子 女流二段のブログで既報の通り、故・高柳 敏夫 名誉九段の道場で、将棋を指していらっしゃった、将棋が大好きな俳優の石立 鉄男さんが、逝去されました。
早いもので、あれから6ヶ月…つまり半年が経つんですね…。

心より、ご冥福をお祈りします

9月から始めた、石立さんを追悼する意味で、石立さんがご出演なさっていた数多くのドラマのうち、小生自身が映像として所有している『スチュワーデス物語』全22話を通してのご活躍の様子を、画像引用して2~3話/回のペースで、可能な限り石立さんの月命日にあたる毎月1日に紹介する、全10回を予定しているシリーズ。

今日は、第4回目をお届けしたいと思います(以下、敬称略)。

また、大変古い画像ですので、若干お見苦しい点はご容赦ください。


【画像引用】

TBS系列 大映テレビ製作ドラマ 『スチュワーデス物語』 第8話~第9話


【ストーリー】

●第8話『初めてのキッス』


478期の訓練生達が、食事サービスの訓練に向かうために、くれない寮から訓練センターに向かうモノレールの車中で、悪態をついている様子を小耳に挟んだ訓練課長の柿野 竜太(石立 鉄男)と、担当教官の火山 さと子(秋野 暢子)は憮然
この2人が同乗しているとは知らずに、火山を訓練生の池田 兼子(春 やすこ)が「オバハン」呼ばわりしたから、大変なことに…。


日本では、朝食をご飯と味噌汁で食するように、外国人はパンとチーズで食するため、スチュワーデスは世界各国のチーズに関する知識は必須である。
モノレールの車中でも、必至にテキストを開いて暗記をしていた、劣等訓練生の松本 千秋(堀 ちえみ)は、いざ指名されると、額に汗し、思わず身に着けているエプロンでそれを拭ってしまうほど緊張して、火山の質問に答えられなくなってしまった
そんな様子を見ていた478期担任の村沢 浩(風間 杜夫)は、千秋に居残り特訓を命じる。


村沢は、千秋のリズム感の良さと音楽を聴かせると落ち着く性格を見抜いていたため、第2話のルートインフォメーションの時と同様に、今回も、各国のチーズの特色を替え歌にして覚えさせ、音楽にあわせて歌う特訓を課した。すると、見事に千秋はすらすらとチーズの特色が頭に入っていった。


特訓の帰り、千秋は訓練センターから卒業する3ヶ月間は村沢を好きになっても良いことを村沢から許されていたため、「額にキスして欲しい」と懇願する。村沢もそんな千秋の純粋な想いに折れてしまい、額にキスをしてしまう。
そんな様子を新道 真理子(片平 なぎさ)は陰で見ており、2人が一緒にいること自体に苛立ちを隠せなかった。


真理子は、村沢を罠に陥れ、訓練センターから辞職に追い込んで千秋と引き離すため、サラ金からの借金まみれで首が回らない、千秋の継父の誠治(長門 裕之)の弱みに付け込み、金を貸す代わりに村沢のスキャンダルをでっち上げて欲しいと依頼する。


チーズの特色を覚える特訓を、毎晩のように2人きりで続けていた村沢は、千秋から「また額にキスして欲しい」と懇願され、応えてしまう。
その様子を陰でこっそり見ていた誠治は、これ幸いに「義理の娘を乱暴しようとした」と、大袈裟にスキャンダルとしてでっち上げる。


翌朝、再び訓練センターを訪れ、訓練課長の柿野に、前夜の「スキャンダル」を面会して報告する。
誠治が真理子の望み通りに「村沢を訓練センターから辞職させろ」と迫るが、同席していた村沢はこれを拒み、柿野は板挟みになる。


誠治の謀略の全てを知った千秋は、食事サービスの訓練の一環のシャンペンサービスで、自身の身の振り方の行き詰まりから極度に緊張し、シャンペンを村沢に注ぐ間に脳貧血を起こして倒れてしまう。
しかし、村沢を訓練センターから辞職させまいと、誠治の謀略の全貌を柿野を呼びつけて、自身の苦しい状況も含めて吐露する。
それを知った柿野は、この問題を自身が解決し、安心して訓練を続けられる環境を整えることを千秋に約束する。


千秋から全てを知った柿野と村沢は、千秋の実家を訪れて、千秋が訓練中に倒れたことなどを話し、陰で行われた謀略…すなわち、村沢のスキャンダルのでっち上げの影武者が誰かを探る作戦に出た。
その結果、悪あがきをする誠治を尻目に、千秋の実母の弓子(吉行 和子)が、誠治が真理子から借金して、でっち上げ工作を練っていたことを包み隠さず話す。
謀略の張本人が、村沢の婚約者の真理子と知り、柿野と村沢は驚愕する。


誠治はスキャンダルのでっち上げを認めたが、村沢が千秋の額に特訓の途中にキスした事実は残っている。村沢が辞職に追い込まれない条件は、シャンペンサービスで千秋が柿野と村沢に、上手にシャンペンを注げるか…にあった。
だが、千秋はこのミッションに成功し、村沢の辞職もこの時点でなくなった。
安心した千秋は、村沢に注いだシャンペンが注がれたグラスを思わず取り上げ、一気に飲み干し、訓練生達の爆笑を誘った。この様子に、柿野は唖然とし、村沢はホッとした眼差しを千秋に向けていた。


●第9話『ダンス・ダンス・ダンス』


エアクラフトの訓練で成田空港を訪れていた478期訓練生達や柿野と村沢は、近々開催される「成田フェスティバル」のチラシを配られ、訓練生でも参加でき、デビューのチャンスとその全貌を話す。これを聞いた訓練生達は、「成田フェスティバル」に思いを馳せる。
千秋を応援する、石田 信子(高樹 澪)ら訓練生仲間は、千秋に「今回の村沢教官とダンスを踊る相手は、貴方よ」と激励される。


エアクラフトは、亡き実父が国際線のパイロットだったことから、千秋の唯一の得意科目。村沢の質問に全て正確に答えられたのは、なんと千秋たった1人。
訓練生の中島 友子(白石 まるみ)の父(井川 比左志)は、第一整備課長の要職に就いていることから、娘の友子が属する478期のできの悪さに苛立ち、柿野に娘(友子)が落第したらタダではおかないと詰め寄る。
これに対し、柿野はこれまでに落ちこぼれを1人も出していない実績と誇りから、478期全員に、エアクラフトの試験の一発合格を命じる。
村沢もこれに乗じ、これが達成できなければ、「成田フェスティバル」への参加も認めないと発言する。


一方、千秋の継父の誠治の借金は、膨れ上がる一方でかなり深刻
誠治は真理子に救いを毎日のように求めていた。
真理子は千秋に、継父と実母を救える方法は、「貴方がスチュワーデスの訓練センターを辞めることが条件」と言い放つ。
そんな時、実母の弓子が自殺を企てたが、事実確認のために実家を訪れた千秋によって未遂に終わり、九死に一生を得る。
そんな実母の様子から、千秋は真理子の条件を泣く泣く飲むことを決意する。


真理子の条件を飲んだ千秋は、得意のエアクラフトでも知って知らぬ振りをして、村沢の質問に全て「分かりません」の答えに終始した。
千秋の変調を悟った村沢は、千秋に事情説明を求めるが、「訓練センターを辞め、スチュワーデスも諦める」の一点張りだった。
村沢は、そんな千秋の態度に、実家の事情の陰に何かがあると敏感に察知する。


千秋の実家を訪れた村沢は、真理子が切った600万円の小切手を手にする誠治からこれを取り上げ、取引の裏事情を知った。


どうしても千秋をスチュワーデスに育てたい一心で、村沢は、誠治から取り上げた600万円の小切手を、自らが借りることを真理子に申し出る。
「だったら頭ぐらい下げなさい」という真理子の態度にも屈して、土下座をしてまで借金するほど、村沢の千秋をスチュワーデスに育て上げるという情熱は熱かった。


村沢の借金によって、千秋の継父と実母は、借金地獄から解放され、新たな地でゼロから出直し、村沢に全額返済を誓って、北国へ旅立つ。
悲しさと寂しさに打ちひしがれる千秋だったが、村沢に「勉強してスチュワーデスになったら、一緒に暮らせる日が来る」と励まされ、翌日のエアクラフトの試験に臨む。


エアクラフト試験当日。
柿野と友子の父も、478期生のテストの出来栄えにご満悦。


エアクラフトが得意な千秋は、見事にたった1人満点でトップで合格。478期全員も一発合格で、「成田フェスティバル」の参加が叶う。
その時、村沢から千秋に、ダンスの相手をして欲しいと正式に申し込まれ、信子,友子,木下 さやか(山咲 千里)から祝福を受ける。


しかし、「成田フェスティバル」当日のダンスタイムで現れたのは、真理子だった。
これには一同、驚愕&愕然


千秋は、こうなった事情は、継父と実母を借金地獄から救うための金を、真理子から借りたことが背景にあることを打ち明ける。
実は、村沢が訓練センターを辞することも、付帯条件としてあったが、千秋をスチュワーデスにするためだったら、その条件は平気で破るという熱い思いを、千秋は知ることになる。
この村沢の熱意に打たれた千秋は、ダンスタイムで踊れなかった代わりに、この場で踊って欲しいと懇願する。


こうして、「2人きりの成田フェスティバル」として、野外で2人きりでダンスを踊り、第10話へ…。


【編集後記】

石立さんは、このドラマで風間 杜夫さん演じる村沢教官の上司に当たる役のため、この第8話以降は、村沢と片平 なぎささん演じる真理子との関係の歪みと、千秋との軋轢といった重要な展開がヒートアップしていく関係から、ポイントの場面では随所に登場している。
その「三角関係」の「暴走」を和らげる意味合いでも、重要なポジションにあり、存在感は抜群だった。
こうした映像を見るたびに、半年たった今でも、存命でないことが信じられない気持ちである。


【予告】

次回は、第10話と第11話(石立さんのご登場の割合によっては、第12話まで)をご紹介します。
エントリーは来年1月1日の予定です。

来年のスタートの記事は、先ずこの記事になりそうですね。
(月命日に当たりますからね…続ける以上は、原則を守ります。)

お楽しみに

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2 Comments

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おまえはどこのワカメ… (おばらあつひろ)
2007-12-01 08:14:11
お邪魔します。

「どじでのろまな…」で知られた(?)作品でしたしょうか。片平なぎさの怪演(??)もどこかうっすらと記憶の中に。→アタシが小学校入る前の頃だっと思う。

アタシの街のレンタルビデオには、「懐かしのテレビドラマ…」というコーナーが設けてありまして…たぶん本作も置いていたような。しかもどういうわけか、大映テレビの諸作品が多数を占めております。

石立氏…幼い頃の拙い記憶をたどる限りでは、「薄汚えシンデレラ…」か、コメントのタイトル通りでしょうか。あとはその風貌。出演作以上に、風貌雰囲気で「役者!」とわかる一人。最近は存在感がある役者も見なくなりましたね。ご冥福をお祈りします。

長々と失礼いたしました。

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ようこそいらっしゃいました (Dancho)
2007-12-05 23:31:17
おばらあつひろさん、こんばんは。

ようこそいらっしゃいました。

風屋さんのところでは、よくお見かけしていましたが、拙ブログでは「はじめまして」ですね。

風屋さんのレスから拝察するに、おばらあつひろさんも、小生と『同業者』(元・応援団リーダー部員)とお見受けしましたが…。(違っていますか?)

それはともかくとして、これからも、お気軽にお出で下さい。歓迎します。

石立さんといえば、おばらあつひろさんご指摘の「薄汚ぇシンデレラ」か、エースコックの「ワカメラーメン」のCMの台詞でしょうかね…。

その石立さんは、たくさんのお弟子さんを育てた、将棋界では名伯楽と言っても過言でない、高柳名誉九段の道場で良く将棋を指していたそうです。

そんなわけで、月命日にあたる毎月1日に、追悼の意味でこのシリーズ化記事をエントリーしています。

本当に映像を見るたびに、その声の若々しさに、未だに存命でなくなったことが信じられないでいます。

なお、「薄汚ぇシンデレラ」の方は、7月1日に、既に記事をエントリーしています。

http://blog.goo.ne.jp/dancho_1969/e/e08fe23375615dca762c01b4daaf5050

上のリンクから閲覧が可能です。お時間がありましたら、ご覧下さい。

今後とも、宜しくお願い申し上げます。

先ずは、コメントを頂戴したことに対し、心より御礼まで。
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