Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『第65期 名人戦 第1局』が終わって…

2007-04-11 21:41:03 | 将棋
10日から2日間にわたって行われた、『第65期 名人戦』第1局。

後手の森内名人が向かい飛車としてから、相穴熊になりましたね…。
11日の午前中まででも、39手しか進まないほどの持久戦でした…。

注目の封じ手も、手番の森内名人が、そう時間を使わずに封じたところや、25手までの指了図から見て、玉を9一に…と簡単に思ってしまうのですが…そこはさすがの名人ですよね。「6二飛」ですから…。
「入門者」の小生には、全く予想もつきませんでした…
アマ上級者や有段者の方々には、こういう手が簡単に見えてしまうものなのでしょうか?
興味…とてもありますね

やはり、この封じ手から拝察しても、最近の森内名人は、指し手の工夫が随所に見られます。
このシリーズで、これまでにないような、ファンを楽しませる将棋がみられるかもしれません。
それはそれで、非常に楽しみです

そして日付が変わり、12日の夜中。
小生自身、シリーズ化記事を草稿中でした…。

ふと気付いて結果を確認するために毎日インタラクティブに行ってみたところ…23時9分に決着がついていました。

結局、先手の郷田九段が、119手までで今シリーズ初戦を制し、奪取に向け幸先の良いスタートを切りました

今朝、コンビニで毎日新聞を調達し、業務を終えて帰宅し、食事・風呂を済ませ、早速並べてみました。

昼食休憩直後の40手目、森内名人が△3五歩としたところで、ようやく駒がぶつかり始め、その後も先手陣への攻めのペースを握ろうとしていましたね。

ガチガチの穴熊にするよりも、大駒の捌きによって膠着状態を打開しようと試みる様子が、指し手に良く表れているような気がします。
森内名人も、今期防衛すれば「永世名人」ですから、その名に恥じないように、積極的な将棋をファンに見せようとなさっているのでしょうか?
小生には、少なくとも、森内名人の中に、その「意気込み」を垣間見ました。

手薄になった後手陣の3筋から、郷田九段も飛車を駆使して突破を図ろうとしますが、50手目に手持ちの一歩を惜しげもなく△3七に垂らして、これを咎めます。
この歩が「と金」となりましたから、不満はなかったのではないでしょうか?

ところが、郷田九段の59手目▲7四歩が、終局まで活きた感じがします。
その後は、郷田九段が反撃に出て、後手穴熊に迫ります。
62手目の△3三桂を▲同歩と取り、これを惜しげもなく駆使して67手目に▲7三桂としたあたりです。
郷田九段の攻めが暫く続きますが、75手目の▲5五歩が、ぼんやりした感じにみえます。
これを機に攻守が再逆転し、森内名人が角を切って、再び攻め始めます。

この第1局のポイントは、森内名人が手番を握っていた「82手目」だったと思います。

両対局者も感想を残していますが、ここで△7九金に変わって、△8六桂としたら、実は「3段ロケット」でしたね。
9四の桂馬がこの地点に良く効いていて、さらに森内名人には、もう一枚桂馬が手持ちとしてあります。
8七に歩があるとはいえ、先手飛車に直撃しているので、先手穴熊陣の陣形が乱れ、流れも傾いたかもしれません。郷田九段も、この手を恐れていたようでしたね…。

ですがこのとき、森内名人は駒損をしてましたから、実際に△8六桂としても、有効な後続手があるのでしょうか?
ここまでくると、「入門者」には全く手が見えないのですが…

その後、森内名人も、入手した飛車を90手目に3九の地点に投じ、九段目に横効きする駒が2枚に…。
ただ、この攻めも、案外ぼんやりだったのかもしれません。

これに構わず、郷田九段は角を切って、後手穴熊陣を乱し、遂に後手玉を穴熊から引きずり出すことに成功しました
結果的に、この攻めが郷田九段のゆるぎなき優勢を呼び込んだ形となり、113手目の▲6四銀が、引導を渡す鮮やかな手でしたね
最後は7筋で決着したことを考えると、先述したように、59手目の▲7四歩が、最後になってボディーブローのように効いたのかもしれません。

いずれにしても、お互いに駒がぶつかってからは、攻守がめまぐるしく変わる攻め合いになり、内容としては面白い将棋だったと、小生は感じています。

第2局以降も、息詰まるような熱戦となることが期待できそうですね~
24日からの2日間が、待ち遠しいです。

その前に、16日には、『朝日オープン将棋選手権 第2局』もあります。
将棋界にも目が離せなくなり、東京六大学野球も、この土曜日に開幕…。
海外(ヨーロッパ)のサッカーリーグも終盤ですし、日本のプロ野球も「裏金問題」で、騒がしくなっています。
エントリーを考えいる話題が多く、忙しくなりそうです

嬉しい悲鳴なんですけどね

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6 Comments

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フライングかな? (以心伝心)
2007-04-12 18:41:52
郷田9段の先勝でしたね~。自分的には予想外でした。これで面白くなってきましたね。

戦形は向かい尾車でしたね。名人はいろいろ変化してきそうですが、郷田9段は居飛車一本で戦うと予想しますね。
次は矢倉かな?
返信する
相矢倉が見たいですね…(笑) (Dancho)
2007-04-13 00:20:21
以心伝心さん、こんばんは。

先程、そちらにお邪魔させていただきました。
コメント残しております。

このシリーズ…片上 大輔 五段も自身のブログで、生粋の居飛車党なので、相矢倉がたくさん見られそう…と、語っておられました。

なので、小生も勉強させていただく意味で、「コテコテ相矢倉戦」が見たいと思っています。

森内名人が、随分工夫を凝らして、自ら動く将棋を指していますね。
面白い将棋が、これからも見られそうで、本当に楽しみです(笑)。
返信する
Unknown (振られ飛車)
2007-04-13 21:08:14
手順前後となりますが、gooだけが木曜夕方まで見られない状態が続いておりました。」

二人は同学年ですが、チャイルドブランドで名は轟かししてはいたものの、、タイトル戦には縁のなかった名人と、四段でタイトルを獲得しながら、もう終わったと思われていた(君が勝手に思っているだけだろうが)挑戦者、格は名人のほうが数段上ですが、将棋の神様は「もっと格上の者が十八世名人にふさわしい」と考えて、今回は郷田九段が名人位に就くのではないかという予感がいたします。
返信する
大笑いしました! (Dancho)
2007-04-14 00:54:00
振られ飛車さん、こんばんは。

コメントに、大爆笑でした!。

今、その爆笑の興奮を鎮めています…

鎮まりましたので、冷静に…レスしますね(笑)。

冷静に眺めると、森内名人は、このシリーズで「十八世名人」を決めてしまいたいという心理状態が間違いなく働いていると思いますね。

指し手が「受け一辺倒」で、会社の先輩が「森内の将棋には、華がない」と評していましたが、「十八世名人」にふさわしい棋士になるために、考えて動いているのではないかと…小生は勝手に想像しています。

ですが、その意気込みが成就するかどうかは、別問題と思っています。
ファンにしてみたら、森内名人の積極性を目の辺りにすると、面白くなりそうではあるけれど…勝敗は別の次元にある気がします。

羽生三冠の「凄さ」みたいなものを良くご存知のお方からみたら、羽生三冠より先に「永世名人」は、ピンとこないというのは、実に正直な感想だと、小生は感じます。
実際、入門者の小生もそう感じていますからね。

今回ばかりは、郷田九段に「ご尊父様の見えない力」が作用するのではないか…と、感じています。

やっぱり、第1局の90手目がぼんやりだったかもしれませんが…これは今日の昼のBS2の番組で、解説を聞いてみることにします。
返信する
やっと・・・ (Logical Space)
2007-04-15 06:08:39
週刊将棋が手に入り、やっと名人戦の棋譜が手に入りました。有料なので名人戦のネット中継が見れないのが残念です。

封じ手の局面
△6二飛は、アマ有段者ならば見えますよ。
と言うより、いつも狙い筋として存在しています。
それを知った上で、駒組をしないといけません。
他には、
1.△5五歩、▲同歩、△同角、▲4六銀、△3三角
2.△9一玉⇒△8二銀
3.△5二金⇒△6三金
4.△9四歩(まれですがあります。)
など、いろいろ封じ手は考えられます。

△7九金に変わって、△8六桂とありますが、△8六桂打の間違いでしょうか?
△8六桂打ならば、かなり際どい変化になりますね。
1.▲8六同歩は、△8七金があるので論外です。
2.▲8六同銀は、△同桂、▲7三飛成、△7八金です。この時に、後手玉に詰みがあるかどうかです。
コンピューターに詰みがあるかどうか調べました。
15手詰みがありました。
▲8二角、△同金、▲同竜、△同玉、▲7四桂、△7三玉、▲5一角、△7四玉、▲7五歩、△6三玉、▲7二銀、△同玉、▲7三銀、△8一玉、▲8二金まで

△7八金では、先手の勝ちなので、△8九竜と切ります。
△8九竜、▲同玉、△7八金、▲同竜、△同桂成、▲同玉の変化になると思います。
これは、これで1局のような感じがします。

3.▲6八飛、△7八金で論外です。

私は、この名人戦のシリーズで1度は、森内名人が振り飛車をするだろうと思っていました。
振り飛車と言っても、ゴキゲン中飛車、四間飛車、向い飛車などありますが・・・。
なので、少しは予想していました。

相穴熊は、珍しいですね。最近は、プロでも穴熊にするので、穴熊の優秀性が認められた証拠です。
昔は、田中寅彦九段がやり始めたので、当時としては珍しかったですよね。当時では、やや奇襲戦法のイメージがありました。

最近は、矢倉は後手が指しずらいという見解でしょうか?
矢倉の出だしの時、後手が受けるか、避けるかに注目があります。
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ご教示、ありがとうございます。 (Dancho)
2007-04-15 11:36:33
Logical Spaceさん、こんにちは。

色々教えていただき、深謝です。
大変勉強になります。並べてみますね(笑)。

昨日のBS2では、本局を野月七段が解説されていました。

『△6二飛は、アマ有段者ならば見えますよ。
と言うより、いつも狙い筋として存在しています。』

なるほど…。やはり狙い筋としてある手なんですね。
野月七段は、ちょっと驚きと解説されていました。

『△7九金に変わって、△8六桂とありますが、△8六桂打の間違いでしょうか?
△8六桂打ならば、かなり際どい変化になりますね。


ご指摘の通り、△8六桂打です。うっかりでした。

ここで、野月七段の解説が聞きたかったのですが、あっさりスルーされちゃいました…。

野月七段の解説では、76手目の△5八と金が敗着だったと解説していました。ここでは△7六歩が良かったようですね。

前期の島八段が、野月七段に敗れた時の解説者が、田中寅彦九段で、感想戦で「穴熊は、田中先生にもっと教わるべきでした」と語っておられました。これが印象的ですね。
渡辺竜王の今月の講座も、ゴキゲン中飛車誕生までをストーリー性を込めて解説されていますが、先週と今日は、穴熊の強さと攻略法でした。戦法としても優秀さが認知されているからこそ、講座でも避けて通れないのかな?なんて、勝手に思っています。

第2局は、森内名人の得意戦法で来るのでしょうか?
注目ですね(笑)。
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