Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

羽生 善治 王位が勝って「逆王手」、タイトルの行方は最終局に…/『第48期 王位戦 第6局』

2007-09-12 20:00:23 | 将棋
一昨日から、神奈川県秦野市を舞台に行われた『第48期 王位戦』の第6局。

2日目の昨日、勝敗が決しましたね

結局、94手までで、後手番の羽生 善治 王位が挑戦者・深浦 康市 八段を敗って、連勝
このシリーズの対戦戦績を3勝3敗とし、防衛への「逆王手」をかけました

この第6局…戦前の予想を覆して、羽生王位が飛車を振るという、このシリーズが始まってから、第6局になって始めてみる「振り飛車」でしたね。
戦形は「ゴキゲン中飛車」からの「向かい飛車」でした。

そして、封じ手の52手目ですが…飛車の急襲を狙う意味の△3七桂成でした。
ビックリしています。当たるなんて思わなかったので…。

たとえ、△3七桂成としても、小生には後続手がどうしても思い浮かばなかったのです
指したとしても、恐らくこの成桂を、先手の深浦八段は▲同桂を取るのかなと思っていたくらいですから…

まだまだ勉強が足りないということですね
結局、この成桂は、▲4七の金で取りましたし…。

ですが、封じ手の後の、羽生王位の指し手は、勉強になりますね。
飛車交換からの敵陣への角と飛車の打ち込み…さすがだなと思いました。

深浦八段も局後にコメントしていますが、守りの金が4七の地点に居たままで、51手目に▲2六歩として、「桂得」を狙ったわけですが、結局この取った桂馬は、73手目に▲6八の地点に「守り」に使わざるを得なくなってしまいましたね。

そう「された」時点で、羽生王位が既にペースを握っていたのかもしれません…。

昨日、『やっぱり無茶は…』と題して記事をエントリーしましたが、この後すぐに確認し、86手まで進んでいて、87手目を考慮中でした。
(おかげさまで、体調は回復基調です。ご心配をお掛けしました…。)

この時点で、お互いの玉の堅さから見ても、羽生王位の玉は寄せにくかったのではないかと思いますね。
逆に、深浦八段の玉は、後手に比較して薄いような気がしますし、後手の攻め駒が迫っていました。その分「寄せ筋」に入りやすかったと思います。

いずれにしても、羽生王位にとっては防衛には連勝が必要の「土壇場」の中で、きっちり勝つことができたのは、やっぱり「底力」でしょう。さすがです。
第一人者として君臨し続けられる理由は、そこにもあるようです。

「たくさん連勝してもたくさん連敗してはダメ。バランスよく勝ち続けたり、時には負けたり…がちょうど良いくらい」

といったニュアンスのことを、羽生王位自身の著書で読んだ記憶があります。

やはり、いろいろな意味(昨日のことも指しますが…)で、「トータルバランス」が必要のようです

さて、これでこのシリーズの星勘定は全くの五分。

泣いても笑っても、次の『陣屋』での決戦で、タイトルの行方が決します。

やはり、盆休みを挟んだ3週間の「間隔」が、小生にはどうも深浦八段の「勢い」に水が差されたようにも感じられますね。

「逆王手」をかけられた深浦八段は、嫌な感じかもしれません。
その心理状況であれば、羽生王位が「逆転」した気が、小生にはします。

羽生王位が、最終第7局もものにし、結局は大逆転で防衛に成功するでしょうか…。
「九州に、タイトルを…」の初志貫徹よろしく、苦しみながらも、遂には羽生王位からタイトルを奪取し、本当の意味で「錦を飾る」でしょうか…。

学生の時、サークルの恒例行事で3年連続で訪れていた、神奈川県秦野市の鶴巻温泉…。
ここにある『陣屋』での最終決戦…目が離せません

25日と26日に行われる最終第7局…早くも楽しみです

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3 Comments

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TB深謝 (Logical Space)
2007-09-14 00:48:45
TBをありがとうございます。

羽生王位ファンなので、ここまでがんばってくれたことは、とても嬉しく思います。

羽生王位なので、防衛する可能性も出てきました。
最後の7局目は、がんばって欲しいものです。
返信する
言葉遣い (イヤミ爺)
2007-09-23 17:31:46
逆王手とは、かかっている王手を振りほどいて、逆に相手に王手をかけることです。この場合は挑戦者の王手は、まだかかったままなので、使い方としてはマチガイだと思います。番勝負がタイになっただけなのに追いついた方が優勢だというのは、言葉の使い方がおかしいかなと。プロ野球でもよく使われますが、
いつも?と感じます。
返信する
細かいですが、気をつけます。 (Dancho)
2007-09-24 10:45:38
イヤミ爺さん、こんにちは。

ご指摘ありがとうございます。

細かいことですが、以後気をつけます。

負け惜しみではないですが…新聞記者やスポーツ誌でもよく使われますよね。

ことわざも、よく間違った使われ方をされるようです。

日本語の難しさを感じますが、小生にとってのブログは、それを直す練習としての目的もありますので、注意します。
返信する

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