Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『第58回 紅白歌合戦』を視聴して…

2008-01-06 00:33:33 | 芸能界
昨年大晦日の晩は、久々に『紅白歌合戦』を「ゆるゆる」と視聴していました。

昨年は、作詞家の阿久 悠 氏や、ZARDのボーカリストの坂井 泉水 さんが逝去されたことや、美空 ひばり さんが生誕70周年を迎えたことを踏まえて、こういった方への哀悼の意を表する形で特集が組まれたり、審査員が所縁のある出場者の曲目紹介をするなどの工夫を凝らす一方で、セットは地味目にシンプルとして、「視聴者の心に訴える」内容とするのが、製作側のコンセプトのように感じました。

司会の笑福亭 鶴瓶 さんも、懸念された数年前の「他局での暴走」はもちろん控え、むしろMCが不慣れな点を、包み隠さずこなしていた点には、正直好感が持てました。
後で知りましたが、笑福亭 鶴瓶 さんは、今回の司会を、台本なしでこなしていた様です。
(ただし、紅組司会のSMAPの中居 正広 さんのサポートが素晴らしかったとの評価もありますが…)

鶴瓶 台本なし紅白は「僕が初めて」(スポーツニッポン) - goo ニュース

その中でも、コブクロさんの曲目紹介の時のMCは、ちょっとした感動を覚えましたね。

ですが、視聴者の『紅白歌合戦』離れは、価値観の多様化から、もはや歯止めがかからず、「視聴率」という名の評価は高くはなく、21時30分以降の第2部の平均視聴率は、最低だった2004年に次ぐワースト記録だったようです。

紅白の視聴率、第2部はワースト2位…K─1が14・7%(読売新聞) - goo ニュース
鶴瓶&中居効果!紅白視聴率「大健闘」(スポーツニッポン) - goo ニュース
紅白39・5%鶴瓶効果で現状維持以上か(日刊スポーツ) - goo ニュース

小生の世代くらいまでは、『スター誕生』などのオーディション番組もまだまだ勢いがあった影響もあって、その審査員だった「作詞家・阿久 悠」のブランドイメージは強固なものですが、小生から10歳くらい年齢が低い世代よりも若い人たちにとっては、もはやそのブランドの高価値観が理解されにくいのかもしれません。
(むしろ、小室 哲哉 さんの方が、その世代以下ではブランド価値が高いのかもしれませんね…。)
そういった状況の中で、「阿久 悠 特集」を組んだところで、「救世主」とはならなかったと推測しています。

その「視聴率」という名の評価を歌手別で見てみると、「やっぱりか…」という印象は拭えませんが、SMAPが一番良かった様です。

SMAPが紅白歌手別視聴率1位(日刊スポーツ) - goo ニュース
SMAPが低迷紅白で“孤軍奮闘”視聴率3年連続トップ(サンケイスポーツ) - goo ニュース
人気者SMAPで紅白視聴率上乗せ(スポーツニッポン) - goo ニュース

ですが、個人的には、「あっ…いいなぁ~」と思えた部分がありましたので、勝手ながら紹介したいと思います。

あみん~平原 綾香さん

あみんの『待つわ』や、寺尾 聡 さんの『ルビーの指環』は、小生が小学校5年生~6年生頃のヒット曲で、懐かしかったですね。
正直、この2曲は現在でも、小生自身の「懐メロ」としてよく聴く曲でもあります。
平原 綾香 さんの『Jupiter』は、ホルストの『惑星交響曲』の『木星(Jupiter)』そのものに、「人生の応援歌」的な歌詞が付けられているものですから、ウケも良いはずですし、飽きも来ないのは、納得できます。


Gacktさん

もう、これは、大河ドラマ『風林火山』の長尾 景虎(=上杉 政虎、後の上杉 謙信)を1年間通して演じきった延長線でしたね。

自局の看板長編ドラマの出演に対する貢献度が評価されての「復活当選」というのは分かりやすかったですが、今回のステージも、「俳優」としてのポテンシャルの高さを示した良い流れを、本来の「ミュージシャン」(「アーティスト」と表現した方が正しいかも…)に当てはめた感じで、良かったですね~。

男性から見ても、格好良かったです。


一青 窈 さん&秋川 雅史 さん

正直、今回『紅白歌合戦』を視聴しようと前向きになったのは、秋川さんの『千の風になって』が聞きたかった一心でしたので、大満足ですね。期待通りでした。
来年以降、数年連続で同じ曲を歌っていただいても、あまり苦言は出ないのではないかと思いましたね。
(来年あたりは、「トリ」でも良いかもしれません。)

一青さんの『ハナミズキ』も、もうおなじみの曲ですが、この時、歌詞を手話で表現した点が、工夫という意味で、興味を引きました。

小生も手話ができるので、「手話歌」の方ばかりに目が行っていましたが、正直「日本語対応手話」なのか、「日本手話」なのかがよくわからなかったのが、残念な気がします。
(「日本語対応手話」と「日本手話」は、実は、似て非なるものです。)

ご存じない読者の方も多いと思いますが、実は、手話には「方言」があります。

ですので、こういった場面では、できる限り「日本語対応手話」に徹して訳して表現した方が、全国的には通じたかもしれません。
(例えば「薄紅色の…」の部分は、「優しい」という単語のみで表現していましたが、これで、本当に全国の聴こえない皆さんに通じるだろうか…という疑問は残りました。少なくても、中国地方では通じていないかもしれません。)
その点では、「中途半端」だった気がします。
(手話表現に関しては、他にも気になった点はあったのですが…長くなるのでこの辺にしておきます。)


和田 アキ子さん~五木 ひろし さん

ここがいわゆる「作詞家・阿久 悠 特集」だったわけですが、馴染みの曲ばかりで、とっつきやすかったように思います。

全ての曲目が消化されてからの全員での合唱となった『世界に一つだけの花』は、好企画だったと思いますね。
(実際、この時の「瞬間視聴率」が最も良かった様ですね。)

今回の『紅白歌合戦』で、個人的にちょっと残念な点を、ちょっと箇条書きにすると…

何度聞いても飽きない曲(例えば夏川 りみ さんの『涙そうそう』など)が聞けなかった。
前川 清 さんには、昨年、持ち歌の曲名から名付けたオーナー馬のコイウタ号がGⅠホースになったのですから、話題作りに『恋唄』を歌って欲しいかった。
鳥羽 一郎 さんの『兄弟船』は、正直聞き飽きた。他に歌う曲がないのなら、この人選は疑問符(北島 三郎 さんの「ごり押し当選」か…)。

という点でしょうか?

盛り上がりに欠ける紅白歌合戦、どこがズレてる? なぜズレてる?(ニュース畑) - goo ニュース


なお、関連する記事は、それぞれのリンクからタイムアウトするまでは読むことが可能です。


さて、今年の大晦日の『紅白歌合戦』は、どうなるでしょうか?

制作・企画に加わった方の事後協議は、当然ながら行われるでしょうけれど、「視聴率」という評価にとらわれず、去年以上のものを「ユーザー視点」で求めていって欲しいと願ってやみません
Comments (12)
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