Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

応援団に捧げた青春(4)/新入学生対象部活動見学会

2007-04-27 22:57:13 | 応援団シリーズ化記事
3日間の新入学生対象の「応援練習」も終わり、『校歌』を3日間みっちり教示され、いよいよ「“春高(かすこう=春日部高校の略称)”生」の一員となったことを実感できるようになって間もなく、『質実剛健』『文武両道』の校訓の下、新入学生の部活動選びも活発化します。

これも、学校側の配慮ではありますが、どんな部活動があるのか…新入学生に知ってもらい、可能な限り「勉強漬け」の毎日にならぬよう、そして、高校生活が生徒にとって充実したものとなるよう、新入学生の「選択の自由」を持たせる意味で、「部活動見学会」が、例年行われます。
「応援指導」の翌週から3日間が、それに当てられたように記憶しています。
これもきっと、今でも変わらない伝統なのだと思っています。

部活動をどうするのか…悶々とした気持ちのまま、ここまで過ごした小生にとっては、こうした配慮は、大変嬉しく感じたことを覚えています。

この「部活動見学会」で、態度がはっきりさせられたら良いなと、自分に期待していたことも、確かでした。

この「部活動見学会」では、新入生は3つの部活まで見学することができ、予め見学希望用紙も配られ、提出します。
当然、その用紙は、各部活の顧問の先生なり、部活動の部長(『応援指導部』なら、団長)宛てにも回ってきます。

実はこのとき、小生には、はっきりした「カード」を持ってはいませんでした。
ただ、なんとなくですが「精神面の鍛錬はしたい」と強く感じたことだけは確かです。これははっきり覚えています。

どうして、「精神面を鍛えたい」と思ったのか…。

動機はかなり不純かもしれませんが、中学1年の時のクラスメイトのTSさんが関わっています。

小生はTSさんに初恋をし、「友達」にはなれましたが、「恋人」にはなってもらえませんでした。
そのことが小生にとっては「不満」で、中学2年から3年の3学期前半くらいまで、手紙のやり取りで随分喧嘩もしました。TSさんにしてみたらいい迷惑なほど、小生も執拗に食い下がって、一時は泥沼化しました…
ですが、やがてこれも和解し、中学卒業時には、また良い「友達」に戻ることはできました。

しかし…です。

小生は、心の底で「友達」に甘んじるポジションに「納得」はしていなかったのです。女々しいといわれても、仕方がありませんが…
当時としては、かなり子供っぽい考え方ですが、何とか近くの女子高に進学したTSさんと「恋人同士」になりたい一心で、「男らしさ」みたいなものを身につけたかった…これが心理としてあったのです。
そして「男らしく」成長したあと、もう一度アタックするんだ…と、考えていました。

そんな心理も作用し、心身ともに鍛えられる部活動は何か…自問していました。

ところがその時は、実は『応援指導部』が一番ピッタリなはずなのに、選択肢の優先順位としては、「3番目」でした。
恐らくT先輩の執拗な「勧誘」に、このときは「野暮ったさ」を感じたからでしょう。

よく眺めると、小生の母校には『弓道部』がありました。
ここなら、精神統一にもってこいですし、将来的にも続けられる…魅力的に映りました

そして、「部活動見学会」の希望用紙に以下のように記入して、提出しました。

 第1日目:弓道部
 第2日目:卓球部(中学で補欠だったのに
 第3日目:応援指導部

3日目の『応援指導部』は、かなり「投げやり」に、しかも何にも考えず、ただ「なんとなく」書いてしまったように記憶しています。


そして、「部活動見学会」が始まる週に入りました。

1日目の弓道部…。
ここは、一番興味があったので、真剣に見学しました。
弓道場に案内され、どんな道具をそろえ、どんな練習をするのか…説明も受け、練習風景も見学しました。

ですが、実際に見学してしまうと、全く魅力が感じられなかったのです。

第一に、「雰囲気が暗い感じの先輩」しかいないのです
そうです。「活気がない」のです。

しかも、受けた説明が「道具をそろえるのに、最初は数十万の費用が必要になるのが欠点」というのですから、「参ったなぁ…」と。
一度揃えてしまい、大切に扱えば、一生使えるものではあるけれど、ちょっと高校生には…なんて思えてきました。

これで、いよいよ入部する部活動に困ってきました。

2日目の卓球部…。

とにかく、「黙々と」練習をこなす先輩方の姿を見学するだけの、文字通りの「見学会」でした。
これにも、全く魅力を感じることはできませんでした。

いよいよ迷い始め、小生の中では「部活動見学会」なんて、単なる「パフォーマンス」なんていう思いさえ浮かんでくるようになりました。
極端な話、「意味ないじゃん…」と。

因みにこの3日間、『応援指導部』は、相変わらず校門前で新入学生を捕まえては、執拗に「勧誘」をしていました。捕まった新入生達は、先輩方の手によって、部室に招かれて…そんな状態でした。
2年生部員一人当たり、平均して2~3名入部させれば、「上出来」のような考え方のように、新入生当時の小生には見えました。

なお、そんな様子でしたから、この期間中、小生が帰宅するときには、『応援指導部』の先輩方は、既に捕まえた新入学生を部室に招いた「後」で、校門に先輩が陣取っていることはなかったのです。
ある意味「助かった…」というのが、正直な気持ちでした。

そして、3日目…。

こともあろうに、小生は、この日を見学会を、失礼にも程がある「暴挙」に出て、「パス」してしまったのです。

『応援指導部』の見学をパス…。

帰宅しても勉強を一生懸命するわけでもないし、そんな意志もないのに…。
正直、なんでこんな「暴挙」に出たのか分からないのですが…今にして思うと、反省&後悔しています


ただ、部活動について、結局何も結論が出ないままであっても、「どこかに入らなきゃ」という焦りはありました。
その一方で、「部活動見学会」への失望感も拭えないという複雑な気持ちで、もう暫く過ごすことになるのです。


そこで迷った挙句、野球の強豪校に進学し、レギュラーポジションが確保できるとも分からないのに、初志貫徹で、既に野球部に入部した53番に、練習が終わって帰宅しているであろうと思われる時間に、電話で相談してみようと思い始めたのです。

この53番への「相談」がきっかけで、遂に、小生も「決断」することになります…。

(次回へ続く。)
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする