WBAバンタム級王座決定戦
3階級制覇を目指す亀田興毅選手(Koki Kameda)と元スーパーフライ級王者のアレクサンデル・ムニョス選手(Alexander Munoz)による空位の王座決定戦はさいたまスーパーアリーナで行われ、興毅選手が最終12回にノックダウンを奪った末の12回3-0判定で勝利して空位の王座に就いた一戦でした。
興毅選手の左ストレートのボディブローで大きく腰を曲げ、右フック、左ストレートのカウンターを浴びて大きくバランスを崩すムニョス選手の姿に早い決着も予感させた序盤戦の攻防。
出てくるムニョス選手をカウンターで待ち受けるスピード差を生かした興毅選手の戦いが非常に有効でした。
中盤から後半にかけて興毅選手の手数がやや落ち、また相打ち上等でムニョス選手が出た場面でムニョス選手の重い右ストレートやアッパーを食って動きが止まる場面もあった興毅選手でしたが、気合を入れなおした最終回にボディで効かせてからの右フックでノックダウンを奪い、ユナニマスの判定を掴む勝利でした。
公式のスコアは116-109,117-109,115-111。シロート採点115-111興毅。
いまさら引っ張り出された感の強いムニョス選手。バンタム級での実績皆無の者どうしの王座決定戦など、ツッコミどころ満載で「3階級制覇」としての価値はほとんど感じられない一戦。
とは言うもののとりあえず興毅選手の3階級制覇達成は紛れもない事実でもあるんで、今後の飛躍を願う意味で祝福しておきたいです。というか3階級制覇王者としての名に恥じない活躍を今後発揮して欲しい。今は全くそうではないので。(3階級制覇王者)
興毅選手は24勝(15KO)1敗。ムニョス選手は35勝(27KO)4敗。
【甘口辛口】亀田3階級制覇はファジー? 「相手はとっくに峠を越えている“老兵”」(MSN産経ニュース)
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見た目や言動は派手かも知れないですけど、ボクシングスタイル自体は、ディフェンス重視で勝つことに重点を置きすぎと言いましょうか・・・
この試合も率直に面白くなかったです。観てて熱くなれる様な場面もなっかたし、忙しい年末に会場まで行って観る気にはなれないです(笑)
個人的に防衛戦も底々に、すぐに階級を変えるボクサーを見てるとすごく不愉快です。
昔から、最強の挑戦者を退け、防衛し続けてこそ真のチャンピオンだと思ってました。(最近は、挑戦者の質、ベルトの価値自体薄まっているのでこの考えも変わってきたけど)
単に複数階級制覇を尊重する傾向はやめてほしいです。パッキャオは階級上げながらそのクラスのトップ選手に勝ち続けている点で別格、超人ですけど。
ひとつクラス飛ばしてるんで4階級も可能性ありますから。
ただ内容自体はムニョスはまだまだ力を残していたんではないかと思いましたしその相手に勝った亀田は実力の評価自体は上げたんではないでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=sGzea-QoFPQ
管理人さんに言わせると(それはあなたの主観でしょ?)と言われそうですが。
ジョーさんも今ではパッキャオを褒めていますがデラに勝ったときは「154ポンド契約じゃなかったからだ!」って言ってました。
長々と駄文すみません
フライ級の時に比べて、亀田選手の動き自体は少し重かったように感じました。
(それでもムニョスとのスピード差は歴然としていましたが)
この階級が彼にとって適正かどうかは、まだ判断が付かないです。
リードをほとんど使わず、完全待ちだったこの日のスタイルは対ムニョス仕様のものだと私は思います。
おっしゃるような単に複数階級制覇を尊重する傾向、というようなもの、ありますかね?
3階級制覇を達成した興毅選手が今回の勝利でほとんど尊敬を得られていない(ように私には見える)現状を見れば、そのような傾向があるとは思えません。みなちゃんと中身を見てますよ。
>Kさん
超ビッグネームの名前が並ぶ4階級制覇王者の中にあって異彩を放つガメスで、その実績を揶揄する声も多いですが、私はガメスの成し遂げたことに一定以上の価値はあると思っていますしもっと評価されるべきだとも思ってます。
興毅選手の3階級制覇と比べて語るのは失礼すぎるでしょう。
>Unknownさん
ヘッドクラッシュを容認するつもりはないですが、今回スルーされたようにこの程度のものが珍しくない、というかごく普通のことだ
というのはボクシングの試合を多く見ていれば誰でも気づくことだと私は思ってます。
どんな些細なことでもネガティブに見られてこんな動画を作られてしまうのは彼ら自身、自業自得の面も大きいとは思いますけど。
思いますが、こういったアンチキャンペーンは病的だと思いますね。
>おさるさん
ドキドキしないマッチメイク、というのは私も全く同意です。
ですがこれは亀田選手に限ったことではなく、ほとんど全ての選手の試合に言えることだったりするんですが。
ドキドキするマッチメイク、試合というのはほんの一握りだと思いますし、希少だからこそのドキドキワクワク感だとも思います。
>通りすがりさん
この試合は世界タイトルこそかかっていましたが、バンタム級に上げて2試合目の興毅選手にとってはブランクのあった下のクラスの元世界王者を相手に新しいクラスでやってみる、というテストマッチみたいなものでしょう。
バンタム級でどうなのかを見定めるにはまだ材料が少なすぎる気がして判断できないってのは同意です。
まともなバンタム級の相手とまだやってないんですから当然なんですが。
Lフライ・フライとも防衛回数も少なく、クラス最強とやっていない時点で歴代の中でも
最下層レベル(デューク・マッケンジーに勝るとも劣らない)に位置する3階級制覇だと思います。
ただ、この試合に限って言えば、興毅が持てる武器を最大限に使った勝利と言えると思います。
そのゲームプランを遂行する集中力、スタミナはなかなか真似できるものではありません。
実践をやっているので分りますが、12Rあれだけガードを上げて、
中腰の体制でいるのは並みの練習量ではありません。
また、今回の試合で見えたことは、内藤やムニョスのように前に出てくるタイプには
相性がいいですが、ポンサックレックやモレノのようなテクニシャンタイプに
前に出さされる展開を作られるとまずいでしょうね。
その意味では防衛には向いてない選手だと思います。
あまり伸びしろも感じないので、ここら辺りが
ピークではないでしょうか。
亀田の3階級制覇が歴代で最下層レベルと言うのは当然ですが、マッケンジーの名前を出したらマッケンジーに失礼ではないですか?
マッケンジーはタレントとして物足りないものの、亀田の愚行と比較すれば遥かに「やるべきこと」をやってますので。
亀田の3階級制覇は、まさに前代未聞の”珍”記録です。
これがそれこそ、亀田おとくいの『世界前哨戦』として行われるなら、これほど批判的に見られることもないんでしょうに。
本人ほどう思ってるんでしょうねぇ。
彼らの試合を見て、あんまりボクシングを知らない人たちがボクシングの世界ってこんなショボイ選手しかいないのかなって本気で思われそうで怖いね。