ジェイミー・ムーア対ライアン・ローズ(2009/10/23)

欧州スーパーウェルター級タイトルマッチ

昨年10月に英国で行われた試合です。欧州王者ジェイミー・ムーア選手(Jamie Moore)に32歳のライアン・ローズ選手(Ryan Rhodes)が挑んだ一戦は、熱戦の末に7回TKOでローズ選手が勝利して欧州王座とWBCの指名挑戦権を獲得した一戦でした。(体格比較)

サウスポー同士の一戦。ローズ選手が右ジャブ左ストレートを突いて自らの距離、自らのボクシングを組み立て用と試みるものの、ムーア選手がガードを固く締めながら掛けるプレスがややリードした試合序盤戦。ローズ選手もよく応戦しているもののムーア選手の右のジャブ、接近しての左右フックやアッパーがパワーも感じられて非常に有効に見えます。
しかし、挑戦者のローズ選手も鋭い攻撃で譲りません。やや押され気味の流れは変わらないものの、距離を作ろうとするも入られるといった様子だった試合立ち上がりでしたが、距離のこだわりを捨ててからはローズ選手の攻撃の有効度が増して行った印象。
ハイペースで有効な攻撃を応酬しあう非常に見応えのある中盤戦でした。
そして互いにチャンスのあった熱い6回を経て、試合は7回に終結を見ます。このラウンド開始間もなく、ローズ選手の放った右フックをカウンターで浴びたムーア選手はディレイドリアクションを見せての痛烈なダウンを喫します。
かなりダメージのあるダウンに見えたのですが、ガードを固めてローズ選手のラッシュを凌ぎ、左右フック・アッパーの反撃で形勢を逆転しかけたガッツは素晴らしいものでした。しかしローズ選手の右ストレートを浴びて再び大きなピンチに陥ったムーア選手がロープを背に反撃の手を返せない様子を見てレフェリーが試合を止めています。

ローズ選手は43勝(29KO)4敗。ムーア選手は32勝(24KO)3敗。

Ryan Rhodes Rallies, Stops Jamie Moore In Seven(Jake Donovan/Boxingscene)
写真
Photo Gallery: Ryan Rhodes vs Jamie Moore

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