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ホセ・ロペス対マービン・ソンソナ(2009/09/04)

2009-09-05 23:27:31 | ボクシング
WBOスーパーフライ級タイトルマッチ

カナダで行われたSF級戦。37歳のプエルトリコ人王者ホセ・ロペス選手(Jose Lopez)にフィリピンの19歳マービン・ソンソナ選手(Marvin Sonsona)が挑んだタイトルマッチ12回戦は、熱戦の末にソンソナ選手がユナニマスの判定を得て新王者誕生となっています。

マニー・パッキャオ選手、ノニト・ドネア選手と同じフィリピン、ミンダナオ島ジェネラルサントスシティ出身のサウスポー、ソンソナ選手。
長身で懐深く構えて相手が出てくれば下がって距離をキープというボクシングはやたらと長いハイソックスもあってドネア選手に似て見えますが、荒っぽく放つパンチの思い切りの良さと破壊力は若き日のパッキャオ選手を思い起こさせます。
2回後半に強烈な右フックでロペス選手の足元を揺らし、続く3回に入ってもダメージの残る王者を迫力満点の左右で圧倒。
この3回にソンソナ選手の攻めがラフになったところに右ストレートやボディブローを返してペースを挽回しかけたベテラン王者だったのですが、4回に攻めに行ったところにソンソナ選手の左フックを食って痛烈なノックダウンを喫するなど、若い挑戦者のパワーが王者を一気に蹴散らす流れに見えた試合前半戦でした。

しかしソンソナ選手がやや狙いすぎたのか、強振しすぎる攻めが目立ち始めてベテランの挽回を許します。ラフに攻めてスタミナも落ちたソンソナ選手に対するロペス選手の右ストレートや左フックに後退し、ボディショットで急激に失速した8回9回などはソンソナ選手にとってかなり苦しいラウンドでした。
ただ最後まで一発の威力は残すソンソナ選手の長いビッグパンチが度々入る場面は続いていて、11回12回とロペス選手もバテてしまって若者を追いきれず、結果的にこの終盤の失点とローブローによる2点の減点が響く形でクロスした判定を落としてしまいました。
公式のスコアは114-111,115-110,116-109。シロート採点は116-109ソンソナ。

ソンソナ選手は14勝(12KO)。会場が大きくどよめくような一発をどんどん繰り出すド迫力の攻撃は荒削りでもあって昔のパッキャオ選手的。ただパッキャオ選手のような変態的スタミナはありません。
欠点も目に付くボクシングですが19歳の若さと強打は非常に魅力的でした。今後が楽しみです。
ロペス選手は39勝(32KO)8敗2分。

動画ダウンロード(megaupload)

試合を放送したカナダの放送局TSNのページでフル動画が見れます。(FirefoxではダメでしたがIEでは見れました)



Sonsona Outlasts Lopez, Claims Super Flyweight Title(Jake Donovan/BoxingScene)
Sonsona dethrones Lopez(John Robbins/fightnews)
Marvin Sonsona Makes History -- First Pinoy Boxer to Win A Championship in Canada(Rob Cruz/PhilBoxing.com)


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2 コメント

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Unknown (Ike Quarty)
2009-09-06 21:05:04
添付動画ありがとうございます。いろんな意味で若いですね、思い切りの良さから詰めの甘さまで(笑)まだまだ体の線も細いので最初の政権はそんなに長くないと思いますが、場数を踏み、体力がついてくれば今後の長期政権もありうるような気がします。慢心してこれっきり、ということがないようにしてほしいですね(フィリピーノってたまーにそういう人がいる気がしているので)。
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Unknown (管理人)
2009-09-07 18:48:34
>Ike Quartyさん
良い意味でも悪い意味でも若さ溢れる選手で私はかなり気に入りました。
ゆるいマッチメイクで守るようなことはせずにガンガンやって欲しいです。
潰されてはもともこもないですが、1回2回負けて箔が付く、ぐらいの意気込みで若者は育てて欲しいです。
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