押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

米牛肉輸入問題ーその2

2006-01-30 17:39:22 | きのうきょうの話題
中川農水相が米牛肉輸入に関しての閣議決定を守らず、事前の検査などをせずに、輸入したとの報道があった。午前の衆議院予算委員会では閣議決定違反と陳謝したが、午後の委員会では職の安全性には配慮している、との発言の訂正をしたそうな。

そう言えば、小泉さん「責められるべきはアメリカ。日本政府がどうして責められるのか!」と仰いましたが、中川さんをどうなさるのでしょうか?

ライブドア事件ーその4/スパイ大作戦・ミッションインポシブル

2006-01-26 17:09:20 | きのうきょうの話題
株価も戻り始め、新聞論調も落ち着いてきたみたいだ。自民党は影響を受けるかと思ったが、これも、耐震強度偽装もなんの影響もないらしい。我々は全て不勉強らしい。何でだろう。

ところで、ライブドア事件でパソコン情報を押さえ、消去したメールを復元して、事件の全容を再現した、と東京地検の記者クラブ発表か。新聞は垂れ流し。IT関連の皆さんは、パソコン上で消去コマンドではfat上で消えるだけで、分割されたメールファイルはディスク上では保存されていて、再現可能だと言う事は、ご存知だと思う。

昔々スパイ大作戦、Mission Impossible、と言うテレビ映画があり、毎回最初にミッションが磁気テープを再生する事で告げられる。そしてテープの終りに、「なお、このテープは消滅する」と言う台詞があり、煙となってテープは消えた。プロの皆さんはとっくにこれを真似て、重要なメールファイルをMIと言う消去ソフトでファイルに0を書いて消していたのだと想像していた。出来ないのかな?



米国産輸入牛肉に危険部位が・・・

2006-01-20 22:10:33 | きのうきょうの話題
成田空港の検疫で米国産輸入牛肉に危険部位が混入している事が発見された。日本の新聞各紙はこの報道をいち早く掲載している。アメリカはどうかとCNNを見たら載っていた。
"We are certainly aware of the news and we are checking the information," said Michael Boyd, spokesman for the U.S. Embassy in Japan.
我々はこのニュースを確かに承知していて、情報を調べている、と米国大使館のマイケルボイド報道官は述べた。
日本は輸入禁止をまだ決定したとの報道はまだないが、いずれではなく直ちに禁止することになろうと思う。

その後輸入禁止としたらしい。米国農務長官が対応処置をしたとの記事がある。

あの検査は日本向けをサボったのか、国内向けを援用したのか?そこらを突っ込んだ記事がないのかなァ。

ライブドア事件ーその2/東証の閉鎖

2006-01-20 21:37:03 | きのうきょうの話題
東証の西室会長兼社長はシステムのパンクを避けるために取引市場の全面閉鎖、計画停止などの措置を取った事を申し訳ないと謝る一方適切な判断だったと述べたそうな。詳しい事、専門的なことは判らないが、正常に取引市場を開く事が出来たら、株価は違った結果になっていただろうと思われる。非正常な結果をもたらす様な事態を招いた事、異常事態に対処できなかった事に対する深い反省が見られないことは残念である。
異常事態に対処するシステム作りは電話のトラフィックコントロールなどが既にあり、それ程新しい概念が必要な事柄ではないと思うのだが、システム設計の段階で設計者側から多分提案があり、お値段は?で折り合わなく?ケチって、安物買いの銭失いになったのだと想像する。このたとえ話にもあるように、昔から長い目で物を見ることが出来ない人種はいたのだろう。私の個人的経験では大蔵省がソフトウエアに対する予算申請を無視する傾向が長らくあった。こうしたことがソフトウエアには金をかけないと言う悪しき風習を国内で助長したのでは憂慮する。早くそうした事から脱却して欲しい。

阪神淡路大震災ー11年

2006-01-17 23:54:06 | きのうきょうの話題
1月17日で11年目だと言う。6千4百人余の犠牲者の内四分の三は建物の倒壊による圧死だと言う。多分その殆んどは木造家屋だろう。古い建築基準法に基づいた家のれフォームによる耐震性の強化について半年ほど前テレビで放映されているのを見た。記憶が正しければ、壁を張り替えることを出来るだけ広い面で行う。新しい壁面には10 mm厚のベニヤ板を張ると強度が増し、震度7でも緩やかな倒壊になるまで持ちこたえられるそうな。これなら倒壊家屋の隙間から脱出する事が可能になり、犠牲者の数を減らす事が出来るとか。費用は100万円という桁だった。あとは土台との接合、結合を再検討する、というのがあった。
最初の一撃で瞬時の倒壊することを避けることが出来れば良いらしい。

宮崎勤被告上告棄却・結審

2006-01-17 21:41:26 | きのうきょうの話題
宮崎勤被告の犯罪は17年前だったそうな。近頃はこの種の幼児に対する性犯罪が多いが、その嚆矢であったらしい。最近の犯罪者、名を忘れた、は第二の宮崎になりたい、と言ったとか。
こうした性癖を持った人間がある確率でいるらしい。それが村にいた時は周囲の人達に判っていて、警戒する事が出来たが、都市化が進むと共に、匿名性が蔓延し、警戒できなくなったのだろうか。だからICタグをつけ、受信装置を張り巡らして、誰でもが警戒出来るようにしよう、と言う考え方が欧米諸国ではあるらしい。
これもまたある種の性悪説に基づくルール作りの一つなのだろうか。動物社会ではどうなっているのだろうか?人間社会で、こうした反社会的な存在が淘汰されないで、再生産され、持続的に存在するならば、動物社会でもそうした存在はあり得るように思うのだが、はて。
いずれにしても宮崎勤被告に死刑を執行しても問題は片付かない。我々が第二第三の宮崎の出現をどのように防ぐか、を考えなければならない。

2005年体制の誕生 田中直毅 その1

2006-01-08 00:55:37 | 気になる本
前に紹介だけしたが、暮正月の間に少し気を入れて読んだ。
まえがきを読むと、『本書は、政治経済学とでもいうべき領域から多くの知見を借りることによって成立した。既得権益打破が新政治体制の誕生につながった事情を見た(第一章:二〇〇五年体制の誕生後、背景にある日本社会の変容を概観した(第二章:なぜ変化は起ったのか)。そして五十五年体制の成立の過程との対比で、二〇〇五年体制における能動性の評価を行った(第三章:二〇〇五年体制における政治の能動性)。続いて二十一世紀の日本の政治領域の変化相を記述した(第四章:変わる政治の領域)。人口減少時代を迎えたにもかかわらず、これと向き合うことができなかった五十五年体制の欠陥を指摘した(第五章:人口減少と政策課題)後、日本政治が立ち合わねばならない国際情勢の分析を行った(第六章:世界への発信と二〇〇五年体制)。そして政治リーダーシップに見る新状況を具体的事例にみた(第七章:日本の政治の新しいかたちと政治リーダーシップ)後、二〇〇五年体制における改革のプラットフォームを展望した。この順序は、筆者が重ねた思考をそのまま追ったものである。』
いささか引用が長いが、章題は私が入れた、論点は良く整理されていると思う。小泉内閣のブレインの一人なのかどうか知らないが、小泉純一郎をあげつらう言葉もないし、よいしょする言葉もないのが気持が良い。

私としては、この本に書かれている事柄を具体的な政治事象で検証してみたいと考えている。差当りの問題は国民参加型総裁選が最初の演習問題であろう。この小泉案?に対し、山崎拓氏、加藤紘一氏が早速異議を唱えている。かつてのYKK揃い踏みである。

日露戦争の世紀 山室信一 岩波新書958 ¥819-

2006-01-07 23:49:31 | 気になる本
なかなか面白い本だった。半藤一利の昭和史、保阪正康のあの戦争は何だったかなどと併せて読んで、考え方の整理が少し出来たように感じた。
まず、日本が近代化以後諸外国と戦争ばかりしていたことに驚く。そして日清、日露戦争では戦争を如何に終結するか?が始める時から考えられていたが、太平洋戦争ではそうした考えは全くなく、ただただ破滅へと突き進んでいることに更に驚かされる。

19世紀末、20世紀初めには、ロシアの南下政策、不凍結港の確保にも象徴される、と大英帝国のアジア地域での覇権、支配との対立があり、日本は近代化してそこに一定の利権を得ようとして、韓国を保護国、併合へと進みます。
日露戦争の結果日本の辛うじての勝利に終わりましたが、アジア諸国の民族独立運動家達に多大の感銘を与えたらしい。ネルー、孫文などなどは日本の勝利を当初は大歓迎したそうな。こうした運動家達は日本での活動の拡大を期待したらしいが、やがて日本は帝国主義的なアジア支配の道を、列強に加わって、辿ることになり、こうした運動家達の落胆を誘う事になる。

最初に述べた半藤一利、保阪正康らの本と併せて読み、これらに述べられた時系列事象を脇において、高見順の敗戦日記、山田風太郎の戦中派不戦日記、永井荷風の断腸亭日乗、中野重治の敗戦前日記、伊藤整の太平洋戦争日記などなどを読むと読むと誰がどのようにどうしてブレていたのか、などなどが各々の読者に理解され、楽しみ、また、この混迷の21世紀を生き抜く糧、知恵を引き出す事が出来るだろう。

最後の段落に述べた事は私自身の課題でもある。ボチボチ始めてみたい。