押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

ソフト・パワー ジョセフ・ネイ著山岡洋一訳 日本経済新聞社 ¥2100-

2006-03-28 00:11:39 | 気になる本
田中康夫vs岡留安則対談の紹介が書きかけのままだが、田中康夫が引用していた表題の本を図書館で借りて読み始めた。
面白い。買っても良いと思っている。「はじめに」という導入部にソフト・パワーの定義ある。それは、矯正や報酬ではなく、魅力によって望む結果を得る能力である。ソフト・パワーは国の文化、政治的な理想、政策の魅力によって生まれる。アメリカの政策が他国からみて正当性のあるものであれば、ソフト・パワーは強まる。

以下第一章力の性格の変化、第二章アメリカのソフト・パワーの源泉、第三章他の国や組織のソフト・パワー、第四章ソフト・パワーの活用、第五章ソフト・パワーとアメリカの外交政策、と続いている。

そもそもソフト・パワーの概念はアメリカの実情を省みて生まれてきた概念であるから、解説もアメリカの題材を用いた説明になっている。それはそれで良いのだが、日本に適用したらどうなるのだろう、と言う疑問が読んでいる内にふつふつと湧いて来た。現在だけでなく、過去、60年、100年、400年、800年、1200年と言うスパンで考えてみたらどうだろう。

そう考えたら、買って、手元において、日本の歴史を省みる、省みてみたい。

国別対抗野球/WBC

2006-03-21 23:40:33 | きのうきょうの話題
あれこれ問題があり、話題があったWBCだったが、結果は日本の優勝と言う奇跡で終った。王監督の眉間から皺が消えていたのがとても印象的だった。毎日新聞ドットコムの記事にはイチロウのこのWBCに掛けた思い入れを上手にまとめてあった。
テレビにはダイエーの松中選手の王監督(WBCとダイエー)に対する恩返しを旨く番組にまとめてあったのも印象的だった。
今後ともWBCがチャンピオンリーグとして発展する事と今回は第一回目として辛うじて成功だったとの意見が見られた。

追加
その1の解釈は面白い。こうした健全な遊び心を楽しみたいね。

山岳遭難/仙ノ倉山

2006-03-21 21:31:53 | きのうきょうの話題
春分の日を含む飛び石連休に山岳遭難が相次いだ。八ヶ岳/阿弥陀岳、仙ノ倉山などで死者が出た。毎日新聞ドットコムの記事を読むと、一行9人の最後部の二人がザックのカバーが強風で外れ、直している内に隊列から遅れ、吹雪で視界が効かなく、行方が分らなくなったらしい。そして凍死という最悪の結果となった。

隊列を組む時はリーダーは最後部でサブリーダーが先頭となるのと私は思っていたのだが、どうなのだろうか。私はハイキング程度の山登りしかしたことが泣く、冬山などは登山した事は全くない。春山のスキー登山は何度かしたことがある。
こうした時にはハイキングでもスキー登山でもリーダーとサブリーダーの配置は上に述べた通りであった。一行の中に体調の優れない者が出たりした時はリーダーが全員を集めて、次の行動を全員に諮り、最終判断をした。

今回の九名は全員冬山の経験者だったらしいが、悪天候の中で落伍者を置き去りにするようなことが起るなどとは冬山経験以前の問題だと思うが・・・。死者にはご冥福を祈るしかないが、どのような気持だったのだろうか。

田中康夫vs岡留安則対談 サイゾー 2006/3月92頁

2006-03-14 23:39:07 | 気になる記事
見出しの部分のキャッチコピーは以下の通り。『なぜ、民主党と袂を分かち、新党を立ち上げたのか?--オカドメの執拗な突っ込みに、ヤッシー白熱!』以上の活字は大きく、以下は小さい見出しで『”ポスト小泉”へのかんしんが高まる今日この頃、しかし、日本の選択肢は自民党の中だけにあるわけではない!そこで、第5回のゲストは「噂の真相」の名物連載だった「東京ぺログリ日記」の著者であり、今や、長野県知事、新党日本代表として活躍する田中康夫氏、旧知の間柄だけに、最初は和やかに始まった対談も、新党結党論議をめぐり、徐々に白熱して・・・』

さて、本論では、まず長野県の財政が40年以上にわたって続いた閉鎖的・隠蔽体質の利権県政を変えたいと言う県民の意を受けて、「お雇い外国人」として県知事となり、数々の具体的成果を上げつつある事を示している。これらの事実を、しかし、小阪一族が株主、経営者を占める信濃毎日新聞は報道しない、そうだ。

経済学者、エコノミスト等はこれらの事実を知っているのだろうか?県レベルで財政の改善が具体的に実現しつつあるならば、どうしてそれが可能になっているのか、を分析し、国レベルで試みる事が可能かどうか、議論できるだろう。

神崎武法は長野県の入札制度改革を国交省は見習うべきだ、と言ったそうだし、武部勤は長野県の財政再建を見習うべきだ、と9月12日のNHK党首討論会で言ったそうだ。これを長野県は北朝鮮状態だと田中康夫知事は表現する。

この項続く・・・。

アスペルガー症候群(AS)

2006-03-05 16:08:15 | 気になる話題
宮崎勤に関する佐木隆三と篠田博之との対談(論座2006年3月号)の中でアスペルガー症候群の話題がちょっとあり、調べた。身の回りにも居そうだと感じられて、あれこれググルッたので、まとめておく。

ある書店の検索でアスペルガーのキーワードで探すと42冊の本が出て来る。大半が2003年以後の出版である。私が取敢えず読んだ本は
アスペルガ-症候群がわかる本 明石書店 クリストファ-・ギルバ-グ 1,890(税込)である(資料1)。
図書館で二三パラパラめくったが、この本が一番良く書かれているように見受けられた。
ネットを見ると幼年期の取り扱いについて各地にNPOが立ち上げられているようだ(例えば、アスペ・エルデの会;資料2)。大人になっても人付き合いが巧くいかない人の中にはアスペルガー症候群(AS)の人がいるらしい。この本によれば200人に一人という数字が上げられているから、私がふと考えも、あの人はそうだったのかなァ、と思い当たるような気がする。

大人の例については余り記述がないが、ネットで見つけたサイトはこれで、不思議に良く書かれていると思った(資料3)。このサイトは数年前に停止になっているが、生きてはいる。ここに書かれていることだが、IT技術者にはASの人は多いそうな。ビル・ゲイツも軽度のASと言われている。また彼の家系にはIT技術者が多く、AS症候群の多い家系ではないかとも言われているそうな。遺伝とは違うが、家系では多い、ということがあるらしい。

レイマンと言う映画があったが、あの中でダスティン・ホフマンが演じているレイモンドと言う役は(非高機能)自閉症と言われている。
Wikipediaには簡明な説明がある(資料4)。ここを見ると、自閉度を縦軸に、知能指数を横軸にしたダイヤグラム(表)がある。ASはこの表では高知能指数・高自閉度に位置づけられている。
研修医のサイトもある。今年はアスペルガー生誕百年で国際アスペルガー年だそうな(資料2参照)。

資料1:アスペルガ-症候群がわかる本 明石書店 クリストファ-・ギルバ-グ
資料2:アスペ・エルデの会
資料3:「風変わりな人」を、考える
資料4:アスペルガー症候群、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』