押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

気になる本二冊

2005-08-21 22:07:56 | 気になる本
その1:韓国のデジタル・デモクラシー 集英社新書 玄武岩
その2:中国における経済政策決定メカニズム 金融財政事情研究会 大西靖
韓国は日本の意思決定が遅いとか金融システムに欠陥があると学習して自己改革をした。その結果生まれたのが盧武絃(金偏)である。この意味で日本システムの発展型の一つである。
中国は共産党が指導する一党独裁の市場経済社会である。これは良く知られているがかつての日本の自民党独裁資本主義経済をモデルとしたこれまた一つの発展型である。
そこを、私の独断であるが、どのように理解しているか読んでみたい。

その1は図書館にあったので予約した。(8/24追加)

衆議院解散2005/8/8閣議決定ーその後の状況05/国民新党の評価

2005-08-18 20:01:23 | きのうきょうの話題
郵政法案に反対票を投じたグループをある意味で結集した形で国民新党が発足した。これに対する評価に巾があり、野次馬的には面白いので、ちょっとサーベイして見た。

日経社説は殆んど小泉首相の主張の鸚鵡返し。さるさる日記で泥酔論説委員も冷静な解説をしてくれています。<小泉度5点:国民新党度0点>

毎日社説は次のような小泉一色が怖い、と国民新党の不平不満に理解を示している。
「 政策が違う者は排除するという“純化路線”はわかりやすく、有権者にも訴えやすい。だが、すべての政策について、すべての議員が同じ考えを持つというのは、国民政党を標榜(ひょうぼう)する自民党では考えにくい。
 既成派閥は消滅したが、その後に「小泉派」という一大派閥が誕生して「新しい自民党」を一色に染め上げる。そんなことを想像すると、怖さも感じる。(論説委員 森嶋幹夫)」   <小泉度2点:国民新党度3点>

産経社説は「選挙戦略 利益誘導型は変わるのか」という表題で、イギリスではとっくに利益誘導型ではない選挙が行われ、サッチャーは落下傘候補(カーペットバッガー)に何度もなっていた、と小泉首相のやり方を肯定した論調である。派閥解消大いに結構、国民新党がどうなるか、見て行きたい。  <小泉度5点:国民新党度0点>

東京新聞核心
「『反小泉』に活路」と言う表題で、反小泉の動きに理解を示している。すなわち、「 郵政民営化をめぐって泥沼化する自民党内の対立は十七日、反対派による「離党-新党結成」にまで発展した。発足時の参加者は、予想を下回る五人。次々に対抗馬を送り込む小泉純一郎首相の攻勢に追い込まれた側面は否定できない。が、この日立ち上がった「国民新党」は、事実上の“反小泉新党”として、首相に批判的な「国民の声」の受け皿の一つとなる。政局のカギを握る可能性も捨てきれない。 (政治部・吉田昌平、佐藤圭)」  <小泉度1点:国民新党度4点>

日刊ゲンダイ/田中康夫奇っ怪ニッポンを最後に引用する。これを読むと新聞記者諸氏の不勉強を康夫チャンが指摘している。是非一読、再読を勧めたい。<小泉度0点:康夫度5点>民主党を応援しているのかな?要調査!

衆議院解散2005/8/8閣議決定ーその後の状況04/小泉内閣の評価

2005-08-16 19:02:18 | きのうきょうの話題
衆議院解散の閣議決定から一週間経ち、8月15日(個人的には敗戦記念日と呼びたい)も過ぎ、あれこれの意見、考え方などなどが出て来た。

・じっくり考えている新聞記者は大体こうなる事は予想の範囲、選択肢の範囲であったようだ。田勢康弘氏の意見は7月18日の「自民党をぶっ壊すか」は紹介したが、その次の8月15日の日経に「大勝負に出た小泉「信長」大宰相か、変人どまりか」と第二弾を掲載している。大宰相の予想を打ち出したいのだろう。
・毎日新聞の与良正男氏はエコノミスト8/16・23合併号に「郵政民営化法案参院採決後のシナリオを読む」書いている。これを読むと田勢氏と与良氏が予測の範囲、選択肢の範囲で殆んど同じである事に驚かされる。但し、どの項目にウエイトを置くかは異なる、これは当たり前である。つまりどういうことが起り得るかは冷静なベテラン、プロは判っていたのだと思いたい、理解する。
・冷静でないベテラン、プロがいたのである。それは旧い自民党の面々で、亀井静香氏、古賀誠氏、綿貫民輔氏、加藤紘一氏などなどはどういう選択肢があるかについては当然承知していたのであろう。しかし判断を誤った。結果はまだ出ていないが、小泉純一郎の手法が汚い、そこまでやるのか、落下傘だ、くのいちだなどなど、は負け犬の遠吠えである。
・与良正男氏は小泉政権の最大の功績は「政権選択選挙」を選挙民に提案した事である、と述べている。その通りであろう。自民党内でごそごそ決めた森嘉朗首相にたいする反省が根強いのである。

・読売新聞に山口二郎教授の「小泉流リーダーシップの意義」があり、また「その補足」がblogにある。

60年前の8月15日

2005-08-15 22:06:49 | きのうきょうの話題
60年前の8月15日(敗戦記念日)は暑かったことを覚えています。戦争は終わったんだよ、だか、負けたんだよ、だかは覚えていません。NHKのドキュメンタリーを見ていたら、玉音放送が何を言っているか判らず、戦争に負けたのだと言って、周りの人にどやされた、非国民と怒鳴られた、と言う話がありました。私は母親から終わった、負けた、と言う説明を聞かされたと記憶しているので、良く正確に情報を掴んでいたな、と改めて感心しました。私は当時石川県七尾市にいました。
「じゃあ、明日から爆撃はないの?」と聞いたのも覚えています。答えを聞いてほっとした気持ちになったのもはっきり記憶しています。

「憲法に戦争放棄を」 元外交官、終戦直後に首相へ書簡

2005-08-14 19:06:23 | きのうきょうの話題
タイムリーなニュース。長くなるが引用する
『日本国憲法の制定前の46年1月、後にA級戦犯として終身禁固刑を受けた白鳥敏夫・元駐イタリア大使=服役中に病死=が、9条の原型となる戦争放棄や軍備撤廃を新憲法の条項に盛り込むべきだとする提案をまとめた書簡を、当時の吉田茂外相を通じて幣原喜重郎首相に送っていた。』
地道な努力の結果得られたようだ。この白鳥敏夫と言う外交官のことを今後ももっと調べる必要があるだろう。
ググル01
ググル02
ググル03
ぐぐる04
これで「アメリカが作った憲法だから」とか「アメリカから与えられたのだから」などと言う乱暴な表現があったが、これでそうしたことは終わりにしたい。もっと中身のある議論をしたい。

私個人としては九条を中心とする日本国憲法は世界に例を見ない、コスタリカだかにもあるそうだが、優れた憲法だから、それがどう有効であるか、役に立つか、具体的にどう優れているか、などなどを日本国民が知り、世界の人民に知らせるために、二百年ぐらいはそのまま堅持するのが良いと思う。日本国民はそれだけの犠牲を払ったのだし、近隣の諸国にも積年の迷惑を掛けたのだから、そうすべきだと考える。60年経っても物事が殆んど何も解決していない、と理解するのが今の私の気持ちである。後150年位このまま堅持しよう。

何故二百年か?徳川政権二百六十余年、中国の歴代王朝数百年、ということが何となく頭にある。60年で何も解決しないのなら、百年で少し具体的な解決案が提案されるかな?と言う感覚がおぼろげながらある。もしそうなれば、次の百年で根本的なアジアの平和を実現する事が出来るかも知れない。

その時は私の言う勝者・敗者の視点は乗り越えられているだろう。これがアウフヘーベンである。

白鳥敏夫を今の時点でググルしてみた。01-04がそれらである。面白い。本当は中身をコピーして、おく方が良いのかも知れない。今この情報で中身の書き換えを当事者は一生懸命やっているのかも知れない。

JAL機部品落下

2005-08-14 13:26:53 | きのうきょうの話題
御巣鷹山事故から二十年目の日にJALウエイズ機のエンジンが火を噴き、部品が多数落下した。
その後の報道では同機の米プラット・アンド・ホイットニー社製の「JT9D-59A」エンジンには耐空性改善通報が出ていたと言う事だ。詳細は引用記事に譲るが、改善通報は緊急な措置を要求せず、日航は通報に従って2010年4月までに交換すると報告していた、と言う事だ。ここまで判ってきたので、日航には落度はなく、改善通報よりはレベルの高い業務措置?を取るべきであったかどうか、どうしてとれなかったか?などが今後調べるべき課題らしい。

衆議院解散2005/8/8閣議決定ーその後の状況03/民主党スローガン

2005-08-12 00:00:36 | きのうきょうの話題
朝日ドットコムによれば、「日本を、あきらめない。」 が民主党が衆院選スローガンだそうだ。おかしいのではないだろうか?民主党にはシンクタンクとか知的支援集団がいないのだろうか?これじゃまるで日本は駄目だが、私は「日本を、あきらめない」といっているようだが・・・。もしそうなら、不勉強も甚だしい。日本は市場経済国家として世界の最先端を歩んでいるのだと私は理解している。戦争もせずに、人殺しもせずに、経済発展を続けている国家がどこにあるか?何故そうしたことが可能かを自分自身が解明せずに、ちょっと経済の調子が悪いから、もう駄目だ、などと諦めてはいけない。何故可能かの国家的ビジネスモデルを作成出来れば、日本の「自民党一党独裁の高度成長資本主義国家」を後追いしている「共産党一党独裁の市場主義経済国家」中国に軍備を増強せずとも経済発展は可能ですよ、と説得出来るのである。こちらがせっとくしなくても、あちらが学んで呉れるのです。

私は今回の選挙はプロより素人・庶民の感覚が優れていて、正しい理解をしていると思うので、民主党はこんなおかしなスローガンで墓穴を掘らねば良いが、憂えます。私個人としてはもっと民主党が勉強して、小泉自民党に打ち勝って呉れれば良いがと願っていますが、これで怪しくなった。

衆議院解散2005/8/8閣議決定ーその後の状況02

2005-08-11 13:19:19 | きのうきょうの話題
その01では主に新聞関係の記事を扱ったが、昨日図書館で世界九月号、ダカーポ566号(30台の知的水準テスト)をパラパラと見た。
・世界の小泉内閣の個人的評価?は酷い。良くこのように偏った意見をまとめたものだ。世界編集部もよっぽど時代錯誤と思える。揃いも揃って旧い人間共、棺桶に片足突っ込んでいる、あるいは三途の川を渡りつつあるのか。
・ダカーポに外務省のラスプーチンと言われた佐藤某氏が外交とは何か、小泉外交がどうしてこのようにおかしいかについて意見を述べている。本当かどうかは判断する知識を持たないが、私にとっては新しい考え方で、さもありなん、と思える。一読されたし。

衆議院解散2005/8/8閣議決定ーその後の状況01

2005-08-11 11:48:16 | きのうきょうの話題
参議院で郵政法案が否決されたことを受けて、8月8日午後衆議院の解散が閣議決定された。総選挙は9月11日である。

解散決定から三日ほど経ち、あれこれの意見があちらこちらから出て来た。
・朝日新聞の世論調査によると48%が首相の解散を肯定している。これは極めて健全な理解。参議院で否決されたのに、衆議院を解散するのはおかしい、と言う政治プロのご意見があったが、庶民の方が正しい判断をしている。
・反対派の選挙区に賛成の対抗馬を立てることについて「刺客を放った」との意見を亀井静香氏などが述べている。これも健全な庶民には理解されないだろう。反対派は党内の争い、権力闘争としたかったのだろうか?そうとしか考える事が出来なかったのだろうか?だとしたら、「古い自民党はぶっ潰す」と言われても仕方ない。
・この選挙の意義については泥酔論説委員のさるさる日記8月10日号に適切な解説がある。私はこの意見に基本的に賛成。プロより庶民とか酔っ払いの方が正しい判断をしているのが面白い。
民主党は全逓を支持母体としているそうだが、郵政法案否決派でじゃあどうすれば良かったか、を選挙マニフェストで明解にしないととても票を集められない。共産党、社民党は「古い自民党」より古い亡霊にとりつかれている。社民党は村山富市内閣で潰れたんですね。この内閣の適切な評価はまだされていないと思いますが、あったら教えて下さい。この統一原理がないことに関しては別項を見られたし。
・政府・日銀は景気は踊場を脱出した、との報告をした。これを受けて、日経平均株価は四年ぶりに12,200円を越えた。円も買い進まれた。日銀の発表をご祝儀説と見る向きもあったが、そうなら、株価は上がらないと思うが・・・。

談合の被害に損害賠償の判決

2005-08-09 23:36:00 | きのうきょうの話題
朝日ドットコムによれば、談合の損害「請求を」 金沢地裁が津幡町に命令し、大手ゼネコン「鹿島」など3社に対し、総額約2億1700万円を請求するよう命じた。
これは地裁判決であり、最終結果がどうなるかは予断を許さないが、最近の鋼鉄製橋梁の談合についても、こうした訴訟が有効であると思われる。今後も注目したい。
また、道路公団、談合参加各社に対する罰則を強化する法律改正を議員立法なりで考えて欲しい。

<帝国>を考える 的場昭弘編著 双風舎 補足

2005-08-09 11:52:24 | 気になる本
図書館で二回続けて、一月借りて、あちこち拾い読みした。結局まだ読みきれなくて、この本は買う価値がある、となって、近所の本屋に注文した。

今はグランドセオリー(統一理論)なき時代、と言うのだそうです。マルクス主義はとっくに駄目、丸山真男もけちょんけちょん、だそうです。<帝国>はしかし読んで元気の出る本だと言われています。私にはまだちょっと歯が立たない。その前にこの <帝国>を考える で少し咀嚼しておきたいと思います。ここの論客は結構真面目にそれぞれの守備範囲であれこれ理解しようと努力しています。そこが私の買いの理由です。

素粒子物理学の世界にもGUTと言う言葉があるようです。これは多分 Grand Unified Theory だと思います。素粒子の世界を統一的に理解しようとする理論でしょうね。ないから、判らないから、理解しようとする努力ですね。幾つかのGUTがあり、GUT's でしょうか、それら数より遥かに数多い実験があるようです。どの実験が鍵を握るのか、など理解が議論されています。

<帝国>の世界では実験がないようですね。GTが沢山提案されて、こっちが正しい、あっちが間違っている、との「論争」だけがあるように感じられます。私は門外漢ですか、文系の先生も「実験」をされるのが良いと思います。「実験」って何だ?と思うでしょうね。NPOとかNGOなどを立ち上げ、自分の考える所を小規模に「実践」するのが、一つの例になるのではないか、と私は考えます。

大学の先生がBlogで色々仰っていますが、「実践」、「実験」で自分の理論を裏付け、土台、根拠などとされると一層の説得力を持つのではないか、と考えます。



郵政関連法案参院で否決

2005-08-08 15:03:19 | きのうきょうの話題
このサイトも夏休み気味であったが、参院否決でこの気分も吹っ飛んだ。8月6日に森喜朗前首相が最後の小泉首相の説得にあたったそうな。その後の記者会見があった。首相公邸には碌なビール、つまみもなく、プロの料理人も居ないそうな。
小泉首相はその地位についてからブレていなかったと私は思う。「自民党をぶっ潰す」はこういう形で実現して行くのでしょうね。小泉さんの頭の中にはこのことは入っていたのでしょう。

これで衆議院解散は避け難いものになって来た。今後、政界、言論界などなどで今後の日本の進路について様々な議論が出てくる事を期待したい。皮相に流れることなく、感情に溺れてその次元に留まることなく、深く議論を掘り下げる、浅い議論を掘り起こす事に心掛けたい。

羽田空港の電源ダウン(8月2日)

2005-08-04 08:44:29 | きのうきょうの話題
羽田空港で電源ダウンがあり、1時間余り航空管制が出来なくなった。この件で国交省航空局長が陳謝した。空港側に落度がある、そこを管理する国交省に責任があると言うことなのだろう。あれこれの記事を読むと、当時工事があり、非常用電源(CVCF)にも工事に伴う手当、措置が講ぜられていたらしい。しかも、停電は工事で発生したらしい、非常用電源は動作したが、動作していると言うモニター表示部分が手当の時に落とされたために、非常用電源(時間的に有限)を使い切ってしまった。電気が切れてから、あれ?どうして非常用電源は働かないのだろう?と考え始めたらしい。

どんなにシステムが大きく、複雑になっても、全体を把握する人、管理できる人がいないと、こうした後になってからこうだった、と説明がつくことになる。航空管制なとという最も即時性、実時間性が要求される現場ではこのことが大切である。

何ヶ月か前に管制官が運用開始前の滑走路に着陸を命じた事があった。操縦士が供用開始されていないのではないか?と再三尋ねたが、着陸せよ、との事だった、と言う事件があった。二三の誤着陸指示のあと、ようやく気付いた、それまで全員の管制官(十余人?)が通達を忘れて、そう思い込んでいた、との事であった。

日航の保守などについて問題が指摘されているが、管制側、空港側にも厳しい目を向ける必要がある。

議長の採決権

2005-08-02 21:02:57 | きのうきょうの話題
三四日前の新聞に参議院における郵政法案の採決の予想が出ていた。その記事の中だったと思うが、可否同数の場合には扇千景議長が「議長の採択権」を行使する事になるだろう、とあった。
議長は可否同数でない場合には議決には参加しないが、同数の時は議長の一票で議案の可否が決まる、ということである。
正直なところこの言葉を知らなかった。

日本の核武装論(過去の話)

2005-08-01 14:05:54 | きのうきょうの話題
今朝の朝日ドットコムによれば、1960年代に日本の二人の首相が核武装にふれる発言をしてアメリカ側を驚かせた、との公文書がアメリカで開示された、とある。私の視点からすればこれはなし崩しに敗者から勝者へと転換出来ると思ったのだろうか?と言う事になる。その背景に何があったか、についてはこの記事の範囲では言及していない。