押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

乗っ取られるなら番組降板

2005-03-25 15:45:33 | きのうきょうの話題
報道によれば、何人かのニッポン放送の出演者、同予定者が高裁でのニッポン放送側の提出資料の中に、ライブドアが経営権を持った場合には降板や、出演しない意向を示していること、があることが分かったそうな。

ニッポン放送がこうした出演者にそのような資料を作ることに協力してくれとお願いして、出演者が協力したのだろうか。江本孟紀、中島みゆき、倉本聰、タモリ、市川森一、加藤諦三などの各氏の名前が上がっている。

何となく恐ろしい。別にニッポン放送に忠義立てすることはないだろうに、と思うのは単純なのだろうか?でも、こうしたことに自分の意見をハッキリ言えないのだとすると、今後私はこうした人の意見、考えを聞いても、ふーーん、そうか、と醒めた目で見たり、耳で聞いたり、することになるだろうな、と思う。

昔、芝居の出演者を河原乞食と言ったそうな、そのことをふと思い出した。

ソフトバンク系がニッポン放送の所有株(フジ)を借受け筆頭株主に

2005-03-25 14:46:52 | きのうきょうの話題
法廷闘争の次には株式売買貸借闘争?と言う段階もあるのですか。そういえば、white knight とか poison pill とか packman defence とか 焦土作戦とか色々聞かされていた。英語が多いのは英国、米国で始められ、散々使われた手法なのだろうか。

いずれにしても大野晋先生の仰るような正しい日本語を使う段階にはなかなか到達していないということなのか。まだまだ英語を勉強しよう。

SBI(ソフトバンクインヴベストメント)は孫正義氏のソフトバンクとは一応関係はあるらしいが、直接的なものではないらしい。
しかし、野球の時は楽天に堀江貴文氏はやられ、孫正義氏は後でダイエーを買い、今回はまたソフトバンクが間接的だが出て来た。

うーーん、当分ここらの三者の三つ巴になるのか。

ライブドアとニッポン放送・フジテレビ

2005-03-24 13:30:16 | きのうきょうの話題
今朝の日経に「一連の法廷闘争はライブドアの全面勝利に終わった」と書かれている。前々項の「堀江貴文氏の言動を揶揄する輩」で大野晋氏の情緒的な発言を批判した。法廷闘争の段階では色々キツイ言葉も出てくるだろうが、これからは経営ビジネスの段階では大野先生の仰るような相手の立場に立った対応、言葉遣いなどなどになるのだと思う。高裁の判決後の記者会見では既にそうした雰囲気は伺われたと私は思う。

「スターリン言語学」精読 田中克彦 岩波現代文庫 ¥1050-

2005-03-23 00:50:53 | 気になる本
3月6日のある文学組織の解散に野次馬的に参加した、と書いた(3月7日)。この折にこの本の著者が出席していて、パーティの折になにやらコメントされたが、話は後ろの方にいたので聞こえなかった。同席していた知人にこの本がなかなか面白いことを教えて頂いた。

図書館で借りて読んでみると確かに面白い。フルシチョフがスターリン時代の悪業の数々を暴いて以来、全て駄目と言う事になってしまったが、これを読むと、極めて真面目に言語学についてスターリンが書いていることが分かる。何故言語学なのかは「マルクス主義と民族民族問題」を解き明かすために必要であった、とある。詳しくは本書を読まれたい。

著者は次のように看破している。そもそもマルクス主義の創始者の一人であるエンゲルスは言語学を良く学んだが、エンゲルスにおいては民族は「歴史を担うことのできる」民族と、そうでない「歴史なき」民族とに分類された。19世紀には劣勢民族は優勢な民族が作る国家の中に吸収されて消えてゆく過程が進行しつつあった。この過程を言語にうつして言うならば、「歴史なき」方言の、「歴史を担う」中央語、標準語、文明後への統合過程になぞらえられるであろう。こうした滅亡民族の残骸を民族の屑とエンゲルスは称した。具体的には、スコットランドのゲール人、フランスのブルトン人、スペインのバスク人などなどである。

更に著者は日本の左翼の中にある誤りを鋭く指摘している。マルクス主義は民族解放の思想であり、民族解放戦線のための理論的基礎を提供するものだとの信念が左翼にはひろめられているが、マルクス、エンゲルスという、マルクス主義の始祖だちには、そのような配慮は全くなかった。少なくとも、「民族自決権」を中心にして論じられた形跡はない。

どうです?歯切れが良いでしょう。図書館の借用期限の間に呼んで咀嚼することはとても出来なかった。購入して読み続けたい。

堀江貴文氏の言動を揶揄する輩

2005-03-22 15:13:56 | きのうきょうの話題
またまた怠けている。連れ合いが週刊朝日4月1日増大号買ってきたので、あちらはあちらの目的があってのこと、私はパラパラとページを繰った。
週刊誌らしい題目の付け方だが、ホリエモン流「頭の良い話し方」日本語力を診断!とあり、大野晋先生と樋口裕一という方が話している。正確には、話した事を記事にしている。

お二方ともこの間のテレビ・新聞報道は良くご覧になっているらしい。大野先生は堀江氏の日記をいくつか読みましたが、とおっしゃっているところをみると、彼の社長日記も読んでいるらしい。しかし、どうも彼の肝心の経済活動については殆んど調べていないようだ。

その上で「この点は相手がわからないかもしれない」と思うところを、親切に説明してあげようという気配りに乏しい、といってみたり、それは堀江氏が母親から可愛がられなかったのではないか、と勘繰ったり、挙句の果てには、頭がすごくよくて、堀江氏を理解し、彼をやさしく愛し、生きも死にも一緒にするわ、という若い女性が現れることを彼のために祈ったりしています。

あの記者会見の席でいつも脇に座って、ノートとペンを持っている女性が、愛しているかどうかは知りませんが、それ以外は、彼をサポートしている方かなあ、と私は思っています。

しかし、大野先生は公には一言「彼の日本語は85点、他に言いたい事は個人的にはあるが、お目に掛かって、お話出来る機会があれば、申し上げることにしましょう。」で良かったのではないでしょうか。

お二方ともこうした形では談話を記者に文章化させるということでは、結局話を面白おかしくされてしまうことになることはご存知とは思います。ですから、結果的には揶揄している事にしかならないと、私は思います。

奥村宏とライブドアとフジサンケイグループ

2005-03-17 23:14:53 | 奥村宏関連
一週間ほど前に週間金曜日(2005/3/11)を買った。奥村宏の意見が最近のライブドア関連の問題に関して書かれていたからである。これまで法人資本主義・・・の読みほぐしで私が理解して来た事と内容は同じであった。

即ち、会社同士がお互いに株を持ち合うといういびつな形になっていて、そのいびつな株式所有構造を突いて株の買占め、会社のっとり騒動が起った。株式を公開していれば、誰でも株を買ってよい。株主総会の議決は資本多数決で運営されるから、過半数の株を買い占めれば良い。この筋書きが語法的であるということは、これまでの東京地裁の判決で示されている。

この先のシナリオも識者の間ではあれこれあろうが、大筋は知られているらしい。これらをTVなどで詳しく解説しているのは学習的である。

金曜日の記事、ライブドア潰しの歪んだ論理、はライブドアの活動の正当性を正しく評価している優れたものと受け取れる。

しかし、筑紫哲也の自我作古第362回はちょっといただけない。堀江貴文氏の行動に関して倫理の観点から批判している。これは一見尤もらしいが、果たしてそうだろうか。社会が安定していれば、そこには自ずと一定の倫理観が確立し、それに基づいてあれこれの行動を批判し、行動の妥当性、正しさを論じ、倫理観を更に充実し、豊富なものとすることがあるだろう。
ちょっと待って欲しい、今はそんな安定した世の中だろうか、筑紫哲也氏が持ち出している倫理観も含めて、我々は何をどうすべきかを諸々の根底から考え直す時にあるのではないだろうか。

江戸時代はなんのかんの言われても300年続いた。敗戦後の平和はまだ60年しか経っていない。それでも根底から崩れそうだと誰もが感じているのではないだろうか。明治から140年足らずであるが、和魂洋才、追いつき追い越せ、などと刻苦勉励して来た。大失敗、大間違いをしながらも追い越したのだと思う。

今目の前には追い越してきたお手本はない。我々は自分の頭で全て考えなければならない。大失敗、大間違いの尻拭いは自分でしなければならない。

筑紫哲也氏の堀江貴文批判はこうした私の観点からすると的外れと思う。勿論私は堀江貴文氏があらゆる点で100%正しい、と言っているのではない。お手本のない世界で新しい事を始めている人間を素直に応援したい、すべきである、と言っているのである。旧制の倫理観で批判しても新しいものは生まれて来ない。

ライブドアとニッポン放送

2005-03-12 18:29:40 | きのうきょうの話題
地裁の判決が出て、ニッポン放送側は地裁に保全異議申し立てをした。しかし、一方、日本テレビ会長日枝氏はメリットがあれば提携も検討と発言した。
  http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050312AT1D1200312032005.html

他方、堀江貴文社長はニッポン放送の役員就任をめざす、との記事。
  http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050312AT2E1101612032005.html

野次馬としては、今日の閉塞状況を打ち破る一つの試みとして、大いに応援し、関心を持って見守りたい。新しい時代の到来を感じさせる動きと見たい。堀江貴文氏が成功して欲しいし、失敗しても、駄目元でしょう。次に続く若い人々が排出して来ることを期待したい。

東京地裁には勉強している裁判官が居るとあれこれの判決から考えたい。