押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

SIGHT 2008/winterーその1 巻頭の渋谷陽一の意見

2007-12-09 00:41:27 | 齧り書き
巻頭の渋谷陽一の意見が良い。曰く「・・・なんで大連立が支持されなかったか、まるでわかっていないのである。それは、そんなものは有権者にとって、ひとつも面白くないからに決まっている。そんなことをさせるために、有権者は参院で民主に勝たせたわけではない。今の政治の枠組みでは、どうしようもないからどうにかしろ、と有権者はおもっているのだ。・・・」

良いね、これ!因みにこの巻頭言の題目は 政界再編! 副題は 参院・与野党逆転で政治が面白くなる である。

新聞、TV、週刊誌、月刊誌などなどのマスメディアの退潮には目を覆いたくなるものがある。既成の枠組みではどうにもならなくなっている兆候、現象があらゆる方面に現れて来ているのに、これらをまともに取り上げる事が出来ずに、ただ古い考えから、枠組みから批判している。これは正しい批判ではないだろう、従って、これらのマスメディアはいずれ破綻して、消え去るだろう。

SIGHTはこうした中で政治の世界にリベラルな立場から新しい切り口を読者に提供しているところが有難い、稀有な存在という意味でもある。

但し、長期的に見るならば、政治は上部構造で下部構造たる経済についてもリベラルな立場から発言する事を考える必要がある。最近のサブプライムローン問題に端を発した経済の不安定性はヘッジファンドなどの既成の経済の枠組みからはみ出した部分の活動にその原因があるように見える。

私見であるが、冷戦崩壊以後の激動の政治状況を見ると、それにもかかわらず、政治的には世界全体が破綻することなさそうである。しかし、経済的には世界全体が破綻する要素が、可能性が、はるかに大きいと思う。

ヘッジファンドの金余り現象が原油に投資し、原油価格の騰貴をもたらしている、また、それが有機燃料生産へ跳ね返り、穀物市場の不安定性を引き起こしている、などと言われている。

だからSIGHTさん、渋谷陽一さん、経済の勉強をリベラルにしよう。


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