押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

イラク、六カ国協議、従軍慰安婦・・・

2007-04-05 01:15:13 | 気になる話題
ネットニュースに適切に引用できる記事がないのだが・・・、これらの三つの話題は相互連関があると私は見ている。そのような論調も見聞きしたような気がするのだが、探すと見当たらない。
1.イラク問題がどうにもならない段階に来ている事は米中間選挙、その結果、それ以後の米国内の動き、などなどを見れば明らか。また、書き掛けのままだが、酒井・藤原の対談を読めば、これまた明らか。
2.六カ国協議はその前にペルリンでの米国・北朝鮮秘密会談の辺りから何やらおかしくなり、アメリカとの直接交渉を従来主張していた北朝鮮の主張通りの展開になってきている。つまり、核実験の威力がものを言っている、ように見える。あれこれあるが、マネーロンダリングがあったのは明らからしいが、中国経由でそれを認めて、金融解除をしようとしているらしい。また、ステルス戦闘機F22の沖縄暫定配備もあっさり北朝鮮の要望を認めて、米本土へ帰るらしい。
3.日本政府は拉致問題一辺倒であるが、米国議会で、民主党が多数になった、従軍慰安婦問題を取り上げて、日本政府を牽制しているのではないかと思われる節がある。下司の勘繰りでは拉致問題と従軍慰安婦問題とで天秤に掛けて、日本政府を黙らせ、六カ国協議を成功裏に終らせる。これがブッシュ政権の極東における外交成果、手柄と言う事にしたいのではないか。そして、ここは一件落着、さあイラクに専念しよう、と私には思えるのだが・・・。

そもそもアジアでは冷戦が終っていない!が藤原帰一先生のお説で、今の所これの異議を唱える材料はないと私は思っている。今回の六カ国協議の終らせ方はかつてのキッシンジャー権謀術数・誤魔化し外交を更に範囲を広げて誤魔化すことになると私は感じている。従って、日本は日米関係を単純に強化する従来路線から転向する事を真剣に考えなければ21世紀を生きることは出来ないのではないか、と思う。この問題に暫く注目して行きたい。

補足1.田中 宇(たなか さかい)の記事が一つの別の見方を示している。

富山和子の本

2007-04-03 09:33:16 | 齧り書き
三月二十日にある場所で富山和子の公園を聞き、何冊か著書を読んだ。
「水と緑と土」ー伝統を捨てた社会の行方ー 富山和子 中公新書 ¥490-
「環境問題とは何か」 富山和子 PHP新書 ¥660- 税別
「森は生きている」 富山和子 講談社 ¥1300-

以前に柳田國男の海上の道http://blog.goo.ne.jp/cygx-12005/e/b7afdcc9ec4ff5df08aa81171ff7abf3を読んで齧り書きをしたが、問題の捉え方、視点の置き方などに共通するものを感じた。こちらは農業、稲作がどのように始められたか、発展してきたか、治山治水、沿岸近海漁業との関りを判りやすく説き起こしている。戦国時代、江戸時代、諸大名がどれだけ治山治水に心血を注いだか、明治時代から農村山村の収奪が始まり、今日破滅的になっている現状を示している。最近はこうした歴史を無視した単純な割箸悪者論が流布され、更に山村の荒廃を助長する風潮を批判している。
最後の本はこうした話を子供向けに易しく解きおこしている。