押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

チベット問題

2008-04-26 22:30:00 | 齧り書き
暫くあれこれあってご無沙汰してしまった。

今日は長野で北京オリンピック聖火リレーがあり、この話題があれこれ取り上げられた。

チベットにおける人権弾圧が毛沢東政権の初期から行われ、今の主席胡錦濤はチベット問題の武力制圧で行政を挙げた事で今日を築いた事は良く知られている。

チベット側、ダライラマの主張は例えばこのサイトを見られたし。

今回のいわゆる聖火五大陸巡りは中国の威信を世界に示す政治的プロパガンダとして利用されたのだが、これをチベット側に逆に利用された面があるのは否めない。どちらが政治的に宗教的に賢いかは知恵の巡らせる能力によるのだろう。

日本では長野で聖火リレーが行われることになり、善光寺がその出発点とされた。しかし、善光寺は出発点となることを上手に断った。同じ仏教徒が弾圧されている事に鑑みて、こうした行事に深く関わる事が難しい、としたようである。これは賢かった。そして聖火出発と同時にチベット仏教徒弾圧の慰霊を追悼する儀式を行った。これがとても良かった。しかし、日本の報道ではこのことを評価していないようである。

国境なき記者団はこれを評価していたのは良かった。兎に角この問題は中国にとっては南蛮北狄東夷西戎の一つであり、日本との軋轢は東夷でしょう。中国は中華なのだと理解するのが当面正しいとしか思えない。