サハラベージュ。
その名前に一目惚れして即購入してしまった。
石灰岩の淡い黄色に氷砂糖を砕いたような石英の透明な粒子が混じった砂が太陽をはね返して乱反射する。それがサハラの色だ。
近くで見ると、その乱反射が不安定でとても硬質な眩しさに撹乱されて焦点が合わなくなり、何度も目をしばたたかせてしまう。なのに遠くで見ると、柔らかいほんわりとした光を表面に纏う、どこまでも続く貴族的なビロードのうねりだ。
硬質なのに柔らかく暖かい、きらきらしたあの厳しい大地の色を爪に纏うことができるなんて!
なんて素敵なことだろうと妄想が驀進し、是も非もなく購入。
まだ綺麗だった冬の雪色をしていた爪をあっさり落とし、サハラの色を塗り始める。
・・が。
石灰岩の色じゃなかった。あの艶じゃなった。
銅を含んだ、粒子の細かい砂岩の色だ。布の織り目さえものともせず服を通り越して肌に纏わりつく桃色に輝く微粒子。
これは、ヨルダンの、ワディラムの砂漠の色だよ。
あぁそういえば、サハラって、「砂漠」って意味だったね。
ならば、どこの砂漠の色でもいいんだ。
私の記憶する全ての砂漠の色を、揃えたい。
その名前に一目惚れして即購入してしまった。
石灰岩の淡い黄色に氷砂糖を砕いたような石英の透明な粒子が混じった砂が太陽をはね返して乱反射する。それがサハラの色だ。
近くで見ると、その乱反射が不安定でとても硬質な眩しさに撹乱されて焦点が合わなくなり、何度も目をしばたたかせてしまう。なのに遠くで見ると、柔らかいほんわりとした光を表面に纏う、どこまでも続く貴族的なビロードのうねりだ。
硬質なのに柔らかく暖かい、きらきらしたあの厳しい大地の色を爪に纏うことができるなんて!
なんて素敵なことだろうと妄想が驀進し、是も非もなく購入。
まだ綺麗だった冬の雪色をしていた爪をあっさり落とし、サハラの色を塗り始める。
・・が。
石灰岩の色じゃなかった。あの艶じゃなった。
銅を含んだ、粒子の細かい砂岩の色だ。布の織り目さえものともせず服を通り越して肌に纏わりつく桃色に輝く微粒子。
これは、ヨルダンの、ワディラムの砂漠の色だよ。
あぁそういえば、サハラって、「砂漠」って意味だったね。
ならば、どこの砂漠の色でもいいんだ。
私の記憶する全ての砂漠の色を、揃えたい。
砂漠のコレクション。
素敵なイメージです。
これを拝借して小説を書いてみたいな。
シャネルは毎回色々なテーマに基づいて新色を出してきます。地名シリーズのとき、「モロッコ」に惹かれて買いました。泥っぽいカスバのイメージなのか、焼き栗の色でした(外側)。ラテンダンスがテーマのときは、華やかで綺麗な色ばっかりで「サンバ」「タンゴ」「フラメンコ」と最終的に3つも買ってしまったのです。シャネルってやっぱり凄いかも。
>alice-room さま
ドゥーズでもいいから、行ってみればよかったかもしれないですねぇ・・・チュニジアのサハラは、黄色味がちょっと強めです。エジプトはもうちょっと白っぽいの。モロッコはもっと赤いの。
>さゆりん さま
是非、是非!!
実際、旅行者の中ではフィルムケースに訪れた砂漠の砂を詰めて毎回持ち帰り、その色を楽しむ人が結構いるのです。
関係ないのだけど、「食事の前には砂で手を洗おう」というのがサハラ文化。清浄なイメージ。
砂や小石がケースに入ってズラズラ並んでます。
>私の記憶する全ての砂漠の色を、揃えたい。
とてもロマンチックですね。
なぜか判らないけれど、日本で「砂」は浮かばない。「土」なんですよね、どうしても。甲子園に限ったことではなくて。
>seedsbook さま
おぉ!こんな身近にもおいであそばしましたか。
フィルムケースはサイズも手頃で、きっちり閉まるし、いいんですよね(笑)
私は仕事で行っていたので持ち帰らなかったことを若干後悔しています・・・
大地の色だけでなくて、空の色や海の色も、同じように手頃なフィルムケースに入れて並べておくことができたらどんなにいいかと思いませんか?
>lapis さま
タクラマカンでは私の元部下も熱を出したり、赤痢になったりしていますのでどうか落胆せず、そういう土地柄だと思ってやってください(笑)
黄色人種の中でもかなり黄色味の強い、しかも蓄積された日焼けの焦げ感が残る私の肌には、土や砂の色は似合うと確信しているのですよ。
・・実際、「サハラベージュ」よりも私の肌のほうが茶色い気がするの!(苦)
>なおや
・・突っ込みどころは、そこかい!!!
あたしのほうが素でボケをかましてしまった(笑)