◇詞書
秋のはじめ、こめかみ痛き夕べによめる
からだ病む折ばかり濡る わが袖は こころ痛きに いとどさやけき
(男、かへし)
病む君に 降り注ぎゆく秋ひさめ 我が身にこそ 降りかかりこよ
(女、かへし)
誰が掛けるおもひ深くも 我がそらに舞い散らすらむ つゆも染まらじ
◇詞書
秋のあらしの宵によめる
折に吹く巌風受けて つぼみ傘 氷雨に惑う人ぞ 哀しき
(女、かへし)
窓際に きらり煌めく秋雨の ふぶくあらしも 溶くる宵闇
◇雑歌
待ち侘びた 秋の夜長もいつになき騒々しさよ 虫の音も無きに
珈琲の深き色味に 肩に咲く華を浮かべて くすりと笑ふ
秋のはじめ、こめかみ痛き夕べによめる
からだ病む折ばかり濡る わが袖は こころ痛きに いとどさやけき
(男、かへし)
病む君に 降り注ぎゆく秋ひさめ 我が身にこそ 降りかかりこよ
(女、かへし)
誰が掛けるおもひ深くも 我がそらに舞い散らすらむ つゆも染まらじ
◇詞書
秋のあらしの宵によめる
折に吹く巌風受けて つぼみ傘 氷雨に惑う人ぞ 哀しき
(女、かへし)
窓際に きらり煌めく秋雨の ふぶくあらしも 溶くる宵闇
◇雑歌
待ち侘びた 秋の夜長もいつになき騒々しさよ 虫の音も無きに
珈琲の深き色味に 肩に咲く華を浮かべて くすりと笑ふ