【参考記事】:
「ワードローブ。」
「ワードローブ (Part-2)。」】
さて、三週間前にオーダーをしたスーツが出来上がってきた。
一言で仕上がりの感想を云うならば、「成る程、そういうことか。」といった感じだ。つまり、良くも悪くも、事実確認の域を出なかったということであり、それはある意味、オーダーであることの目的をきちんと果たしてくれたと云い換えることもできよう。
というわけで、以下に今回のオーダーの点数をつけてみる。
1) 着用時のシルエット ⇒78点
ジャストサイズを意識して作ったことがありありとわかる。
胸の邪魔さ、もったりかつ鬱蒼とした感じはかなり抑えられている。しかしサンプルとして持ち込んだジャケットよりも更にウエストを絞ってあるようで、もしかしたら若干動きにくいかもしれず、今後改善の余地がある。
背中部分はかっちりとした骨格をよく生かしてシャープに、肩部分は逆に幅を抑えて静かな風情でまとめてある。余計な皺がないので総合では合格点である。
2) 縫製 ⇒82点
印象では、「緩い縫製」。丁寧に見えるので、あとは使用してみて今後の経過を観察してみたい。
生地の取り方には若干の雑さが見られるが、重要なところではきちんとストライプを合わせてきているので一見したところの減点はないと見てよい。
3) 首周りと襟 ⇒80点
首が細いために詰めた首幅はジャストサイズにまとまり、緩みや余りがないのは非常に好ましかった。その分だけ左右に広がってしまって肩幅が広く見えがちになることが予想されたが、まあ許容範囲と云えよう。
女性用であるため、テーラー襟でも若干の丸みを(ほんとに若干だが)感じさせるのは致し方ないのであろう。
4) 前ボタン位置 ⇒81点
胸で襟がぱかっと開いてしまうのを防ぐため、胸下ぎりぎり(鳩尾あたり)に上ボタンが配してある。上ボタンのみを留めた際のジャケットの前合わせはぴったりなことは非常によい。
5) 袖 ⇒ 72点
アームホールは若干細めだが、動き辛い程ではない。
しかし、袖丈があと5ミリほど長いとなお嬉しい。
6) 本切羽 ⇒40点
3つボタンのもっとも袖先のみ、糸色変更をオーダーしたが、なにを血迷ったか3つ並ぶうちの真ん中の色を変えてきやがった。面倒なのと、修繕すると生地が少なからず傷むのでこれ以上直さないが、次回ミスったら赦しません。
7) ポケット 65点
チェンジポケットと通常ポケット、およびジャケットの下ボタン(留めないほう)との高さバランスは悪くない。
しかし、システム上ポケットに自分の好みの角度をつけることができないことが不満として残っている。点数が低いが、今回の仕上がりに対しての不満というわけではない。
8) 裾 ⇒ 54点
スクエアカットの角に、若干の丸みが綺麗に与えてあるのが好ましい。
しかし、丈が想定より1.5~2センチ短い気がする。次回修正の余地がある。ウエストから尻のカーブにかけて綺麗に沿わせてあり余りもないが、その女性らしすぎるカーブは想定イメージと若干のズレがあった。
9) パンツ ⇒78点
少し高めのヒップハングで、ウエストはジャストサイズ。余計な皺もなく、最大の幅で依頼したフレアも許容範囲の出来であった(※本来は、さらに太いフレアを希望していたがシステム上不可)。全てのポケットを排したことは結果的によかった。
10) 要望の再現性 ⇒72点
a) 男性用の生地で
b) 男前なシルエットを
c) 身体に添わせたジャストサイズで作る
という、ある意味で矛盾した要望を出したのであるが、そもそもサンローランなどでは通常で行われている様式であるので、理解はして貰えたようであった。
バックシルエットは合格。フロントシルエットは想定よりも若干女性臭さが勝ったか。
11) コストバランス ⇒80点
微妙に自分の身体に合わない既製品を購入することを考えた場合。
今回の仕上がりに対する対価として考えた場合。
いずれにせよ、「得したぜ!」とまではいかないが、充分に合格点であろう。
さて、次回のオーダーは今回の微修正を反映させるとともに、今回とは異なるオプションを加えてみることにしよう。
生地、および裏地のイメージもかなり具体的に出来上がっている。
あとは、生地のセール期間を待つだけだ。
「ワードローブ。」
「ワードローブ (Part-2)。」】
さて、三週間前にオーダーをしたスーツが出来上がってきた。
一言で仕上がりの感想を云うならば、「成る程、そういうことか。」といった感じだ。つまり、良くも悪くも、事実確認の域を出なかったということであり、それはある意味、オーダーであることの目的をきちんと果たしてくれたと云い換えることもできよう。
というわけで、以下に今回のオーダーの点数をつけてみる。
1) 着用時のシルエット ⇒78点
ジャストサイズを意識して作ったことがありありとわかる。
胸の邪魔さ、もったりかつ鬱蒼とした感じはかなり抑えられている。しかしサンプルとして持ち込んだジャケットよりも更にウエストを絞ってあるようで、もしかしたら若干動きにくいかもしれず、今後改善の余地がある。
背中部分はかっちりとした骨格をよく生かしてシャープに、肩部分は逆に幅を抑えて静かな風情でまとめてある。余計な皺がないので総合では合格点である。
2) 縫製 ⇒82点
印象では、「緩い縫製」。丁寧に見えるので、あとは使用してみて今後の経過を観察してみたい。
生地の取り方には若干の雑さが見られるが、重要なところではきちんとストライプを合わせてきているので一見したところの減点はないと見てよい。
3) 首周りと襟 ⇒80点
首が細いために詰めた首幅はジャストサイズにまとまり、緩みや余りがないのは非常に好ましかった。その分だけ左右に広がってしまって肩幅が広く見えがちになることが予想されたが、まあ許容範囲と云えよう。
女性用であるため、テーラー襟でも若干の丸みを(ほんとに若干だが)感じさせるのは致し方ないのであろう。
4) 前ボタン位置 ⇒81点
胸で襟がぱかっと開いてしまうのを防ぐため、胸下ぎりぎり(鳩尾あたり)に上ボタンが配してある。上ボタンのみを留めた際のジャケットの前合わせはぴったりなことは非常によい。
5) 袖 ⇒ 72点
アームホールは若干細めだが、動き辛い程ではない。
しかし、袖丈があと5ミリほど長いとなお嬉しい。
6) 本切羽 ⇒40点
3つボタンのもっとも袖先のみ、糸色変更をオーダーしたが、なにを血迷ったか3つ並ぶうちの真ん中の色を変えてきやがった。面倒なのと、修繕すると生地が少なからず傷むのでこれ以上直さないが、次回ミスったら赦しません。
7) ポケット 65点
チェンジポケットと通常ポケット、およびジャケットの下ボタン(留めないほう)との高さバランスは悪くない。
しかし、システム上ポケットに自分の好みの角度をつけることができないことが不満として残っている。点数が低いが、今回の仕上がりに対しての不満というわけではない。
8) 裾 ⇒ 54点
スクエアカットの角に、若干の丸みが綺麗に与えてあるのが好ましい。
しかし、丈が想定より1.5~2センチ短い気がする。次回修正の余地がある。ウエストから尻のカーブにかけて綺麗に沿わせてあり余りもないが、その女性らしすぎるカーブは想定イメージと若干のズレがあった。
9) パンツ ⇒78点
少し高めのヒップハングで、ウエストはジャストサイズ。余計な皺もなく、最大の幅で依頼したフレアも許容範囲の出来であった(※本来は、さらに太いフレアを希望していたがシステム上不可)。全てのポケットを排したことは結果的によかった。
10) 要望の再現性 ⇒72点
a) 男性用の生地で
b) 男前なシルエットを
c) 身体に添わせたジャストサイズで作る
という、ある意味で矛盾した要望を出したのであるが、そもそもサンローランなどでは通常で行われている様式であるので、理解はして貰えたようであった。
バックシルエットは合格。フロントシルエットは想定よりも若干女性臭さが勝ったか。
11) コストバランス ⇒80点
微妙に自分の身体に合わない既製品を購入することを考えた場合。
今回の仕上がりに対する対価として考えた場合。
いずれにせよ、「得したぜ!」とまではいかないが、充分に合格点であろう。
さて、次回のオーダーは今回の微修正を反映させるとともに、今回とは異なるオプションを加えてみることにしよう。
生地、および裏地のイメージもかなり具体的に出来上がっている。
あとは、生地のセール期間を待つだけだ。