春爛漫

昨夜は息子が私の寝床で眠り入ってしまった。
以前なら、抱き抱えて自分の布団へ移動することを強要してきた妻は、
何も言わなかった。

子供と一緒に眠るのは何年ぶりだろうか・・・
と言う事より、寝返りをうつ度に目が覚めるのが大きな問題になっていた。
互いに寝相はよくないのだから無理もなかった。

妻に起こされて時間を確認しようとした。
なり続けていた目覚ましは、
布団の中でアラームを発するのをやめていた。

窓を開けると、梅雨時期とは違った生ぬるさを含んだ風。
ひんやり感はあるものの、冷たさは感じなかった。

洗顔し、朝食のテーブルに着いた。
少し急がなきゃ、といただいた。
家を出る時にはいつもの時間になっていた。

アスファルトはまだ濡れていた。
テレビでは花粉の季節はピークを過ぎたらしいけれど、
今朝もまだまだ、すっきりとしなかった。
さくらほど騒がれもしないが、つつじは満開。
青空にもう初夏を思った。
身体のだるさのせいかもしれないが。