一番花

今年もスタートをきった。

いつの頃からか、虫も付かなくなった。

とまりに来る顔触れも替わる訳だ。

この春はどんな奴がやって来るのだろう。




枝や幹を随分と切られた。

足元をコンクリートであちこち固められた。

切り株になっちまったのもいる。




だから咲いてやるんだ。

咲き誇ってみても、同じ仲間を増やす事はできない。

ただ咲いては散って行くの繰返し。

それもいいじゃないか。

自由

花が香り始め、その枝で歌う声も冴え始める頃

空しさの雨にいつもうたれる。



日を受けてダイヤの輝きを魅せても

黒以外の色付いた羽が妬ましい。



天は何をさせようとしているのかは、相も変わらずわからない。

それでも何ができるだろうかと、覚悟新たに空を見つめる。

生活習慣

誰にも見えないところで進行し、

やがて誰にも見える形で現れる。

税金泥棒達の泥試合を見ていて

この世は何かを売らなきゃ生きていけない。

身体を売っても魂は売らない人

魂は売っても身体は売らない人

無いものを売っても情けは売らない人

情けを売っても無いものは売らない人

手当たり次第に売ってしまう人

春の分布

桃色の花にハッとした。

鳥のさえずりにホッとした。

小川のせせらぎに笑顔こぼれた。

さぁ、もうすぐ春だと言う声が響く世界へ戻ろう。