地肌が気になる季節

朝晩まだまだ寒いけれど、陽射しに季節の変化を感じることが増えてきた。

今日は土曜日、出勤時間もいつもより１時間遅い。

膝上のスカート姿で通学していた女子高生に目が留まり、さまざまな思いが走った。




一方、頭皮をむき出しにして歩いている人には、何の関心も起こらない。

無意識に処理している感覚に近く「せめて意識的に区別しているのならいいのに」とも思った。

物心ついた時からこうなのか、思春期に変容したのか、年齢性別問わず素足むき出しには反応しそうな気がした。



催してしまったものはしょうがないと、人知れず水に流すことにした。

いつもとは違うルートをたどると、更地が増えていた。

そこは、幼少期に机を並べた知人の家であり、

もう一つは、当時すっごく大人に見えていたお兄さん的存在の方の家だった。

平和と書いて休戦と読む

氷点下の朝が明けた。

休耕中の畑に菜の花が揺れている。

空っぽな時間を愛してやまない。




正義の侵攻が始められて、正義の抵抗が行われている。

物理的衝突は究極の環境破壊を生むけれど、有事になると環境問題はかき消されて行く。

「一将功成りて万骨枯る」

流れてくるニュースのスイッチを切った。




信号待ちのエンジン音の中、鳥のさえずりがこだましていく。

寒さが足元から絡みついてくるのを感じる。

白い息を吐いてみても、メガネが曇るだけ。




もうすぐ３月。

白い月は、東へとその定刻位置をずらしながら薄くなっていく。

紙一重の変化に期待を込めて、壊されてしまう前に、今日も昨日の私を壊して進め。

虹色の雲

ウクライナへロシアが軍隊を派遣した。

ウクライナ内の親ロシア派の人達は祝福をもって歓迎し、

反ロシア派の人達はデモで抗議した。




どちらも、ソーシャルディスタンスなんてどこ吹く風の過密状態。

「感染するからやめなさい」という心配はどこからも聞こえてこない。

「そんなの当たり前だ」と思う理由は幾つかあるだろう。




ＥＵ諸国はロシアの天然ガスに頼った生活スタイルだと聞く。

米国がシェールガスを増産するとは聞かないし、ＯＰＥＣの原油増産話も聞かない。

原油をはじめとするエネルギー資源の高騰を見込んで、様々な指標が大きく振れている。




コメを食べたいと言った時代は遠く、コメだけ食って過ごすのは御免だという時代になった。

生活水準を下げるなんて事は、できるんだろうか。

噂されているように台湾海峡でも紛争が起こると、エネルギー供給は原発に頼らざるを得なくなる。





インフレの足音が聞こえるような、気のせいのような。

朝焼けの雲が虹色に染まっている。

吉凶禍福。どちらの予兆なんだろうなぁ。

春へ向かって

南の空に月が昇っていて、東の空には同じ明るさに輝く光が一つ。

月の位置は毎日変化しているけれど、東の空の光の位置は変わらない。



おそらく今シーズン最後の寒波ではないだろうか。

風の強さに、街頭はしっかりと立ち尽くしていて、梅の枝は小刻みに震えている。



朝焼けで今日も始まって行く。

すべてが刻一刻と変化しているのに、何も変わらない今日が始まると思っている。



それぞれの目的地へと向かうタイヤの音・エンジン音・レールの軋む音。

足音をかき消しながら、入れ替わり立ち代わり流れている。

いってらっしゃい、気を付けて。

オミクロンに気を付けてと言われて、寒風の中を首をすぼめながら今日も歩く。

車に気を付けてと言われて送られた、遠い昔を思い出した。




感染者叩きをしてはいけないと言ったテレビは、当選者発表のように感染者数の発表をする。

ウィルスより人間の方が怖いってことかと、自分は何者のつもりなのか、寒気を走らせていた。



ワクチン・投与薬・ＰＣＲ検査。

揃ったのにあの時と変わらないのは、何でだろう。

みなし陽性者とか濃厚接触者とか感染者が増えて、知らないところで大変なことが起こっている？！




変わらないと言えば・・・

ガソリンスタンドに立ち寄った。

価格を下げると言って補助金が出されたと聞いたけれど・・・どこへ行ったんだろう。




癌や脳梗塞で亡くなった後、コロナウィルスが発見された場合と

コロナウィルスが原因で肺炎を起こして亡くなった場合も変わらず一緒。

でも、交通事故死する人の方が多い。



どちらかと言えば、車に気を付けて歩こう。