川底の砂利の中に
きれいな石を探すのが
わたしは好きだ
何気ない砂浜で
美しい貝殻を探すのが
わたしは好きだ
風に吹き集められて
たまったゴミの中に
奇跡のような宝物を探すのが
わたしは好きだ
だれかが捨てた
壊れたおなべ
ちぎれたボタン
石のように固くなった銀の絵具
青い人形の目玉
そんなものに
光る意味を見つけるのが
わたしは好きだ
進化の試験に落ちた
未熟な魂の群れの中に
時に宝石のように光る
美しい品性を見つけるのが
わたしは好きだ
マッチの炎のような
小さなその光を
大事に育てて
立派なものにしてやりたい
それがわたしの願いなのだ