遠い昔の罪を
影に押し隠して
あなたは幻想の日向を歩く
盗んできた
善人の顔をかぶり
日の降り注ぐ
美しい花の庭を歩き
すべてこれでいいのだと
心にささやきながら
時に
忘れたい罪の思い出が
小さな蛇のように
あなたの心臓の隅を噛む
あなたはその痛みを
陳腐な言い訳で塗り隠し
わびさびの中に人生をごまかす
なぜあんなことをした
なぜあんなことを
庭の花が青い溜息をもらし
聞こえない声であなたに問う
なぜ愛を裏切った
なぜ
風の中にこだまする
悲しみに気づかないふりをして
あなたはゆっくりと
地獄への道を
歩いていく