あほうよ
あほうよ
自分をどこに置き忘れてきた
その見栄えの甘い自分が
自分だと思っているのか
行く末に暗いものがあるのを
不安がって
おまえは無理に明るい顔をする
自分はいい人間なのだと
人に訴える
神に訴える
だから許してくれと言って
逃げ回る
あほうよ
あほうよ
忘れた自分を思い出せ
おまえは何をした
あほうになって人を殺した
そしてすべてを奪った
嫌らしい自分など嫌だから
おまえは人から奪った自分をかぶったのだ
そのためにすべてを殺した
人から盗んだ真珠を溶かし
顔に塗って愛のふりをし
すべてをだまそうとした
積み重ねてきた罪を
何も支払わず
嘘で逃げ切ろうとした
おまえはもう人間ではない
馬鹿なことをやりすぎて
人間を失った悲しいものとして
後悔にさいなまれながら
永遠を生きていくがいい
