沈みゆくガラスの船に閉じこもり
幻想の楽園に溺れる者よ
神のため息が聞こえないか
藁の心臓と藁の筋肉で
偽物の自分をつくり
馬鹿に引かせた甘い人生に酔うている
愚か者よ
いつ目を覚ますのか
欲しかった幸せを
盗んだ銀で巧妙につくり
玉の涙で世間をだまそうとした
愚か者よ
下手な芝居が笑えぬ喜劇に落ちる
黄金でつくられた
神の約束を糞で汚し
偽物の栄光の舞台の中に
永遠に住もうとした馬鹿者よ
おまえを観る観客席の中から
神が一斉に退席する
永遠に
くだらぬ脚本を繰り返す
おまえの舞台を
神が見るのをやめる
沈みゆくガラスの船に閉じこもり
幻想の楽園に溺れる者よ
嘘でつくりあげた幸福の舞台を演じながら
どこともしれぬ闇の中に
おまえは落ちてゆくのだ