人間よ
あなたがたはまだ
とても小さい
心は虚無に染まり
何もない虚空に
孤独を傷のようにさらしている
何もない自分に
いつもおびえている
冷たい恐怖を吐いては
それを炎の剣のようなものにして
いつも殺しあっている
こわいからだ
何もわからないことが
こわいからだ
自分が何者なのかも
ほかのものが何者なのかも
わからないからだ
恐ろしく小さい
阿呆に狂い
自分を滅ぼしてしまう
ゆえに神は
裸の身に
うさぎの毛を植えてやるように
うつくしい知恵を植えてやろう
それを頼りに
正しく生きていくがよい
阿呆にならず
知恵の灯りを頼りに
神の使いの導きに従い
生きていくがよい
あなたがたは
あまりにも小さい
ゆえに神は
あなたがたが生きるために
ちょうどよく
他に何もなくともよいくらいの
大切なものをやる
それを頼りに
永遠を生きていく自分を
確かに信ずるがよい