孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”ブログ編

「孫文さんの“北京の隠れ部屋”」を「孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”」に変更しました。

井深大 自由闊達にして愉快なる

2016年03月30日 21時21分21秒 | 良書紹介
2カ月ほど前に購入した本であるが、先日、再び読み返した。
東芝の経営不振、個人的には東芝メディカルがキヤノンに売却はびっくりした。
また、世界の亀山モデルと呼ばれたシャープ、当時、目の付け所が違うをCMのキャッチコピーであったが、台湾企業の傘下となる。

さて、ソニーは…

井深大 自由闊達にして愉快なる
この本は2部構成になっている。
第1部 私の履歴書
第2部 その後の井深大

この本を読んた数名に意見を聞いた。
いずれも感動したとのこと。

本の中にこんな記述がある。
「ソニーはもはや中小企業ではなくメジャリーグに加わるだけの規模を備えてきたのです」と現状認識を示したうえで、問題点を指摘した。 「規模が大きくなってその機動力が失われたとしたら、ソニーはもはや何の魅力もなくなるでしょう」
井深大、1970年の時の見解だ。

そして井深語録には、こんな言葉もある。
「私がチラホラ聞いたことですが、本当に役に立つ人間がソニーを離れようとしているそうです。従来は良いなぁと思う人が他社から入ってきたのですが、いまは、ソニーのいい人がソニーを離れようという空気があります。これは思い切って仕事をやりたくてもやれないという人が離れていくのではないかと、私は考えています。」1979年

「日本の企業が量で競争するのは、限界に近づいてきていると思います。全然新しい分野のものを造り出し、新しいインダストリーを造り出していこうという心構えを持たなければなりません」1982年1月

井深大は大企業病に対する危機感を早くから感じていた。
「従業員は厳選されたる、かなり少人数を持って構成し、形式的職務性を避け一切の秩序を実力本位に、人格主義の下に置き、個人技能を最大限度に発揮せしむ」
これぞ、ソニーの真骨頂であったはず。

久しぶりに読み返して、実は、ソニーのことではなく、電機業界で苦しむソニー以外の会社の事を思った…





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