孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”ブログ編

「孫文さんの“北京の隠れ部屋”」を「孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”」に変更しました。

大地の咆哮

2008年07月11日 06時39分29秒 | 良書紹介
久しぶりの日本出張でした。読みたかった本が届いていたので成田からの機内ではその本を読みましたので紹介します。 飛ばし飛ばしでしたが、久しぶりに読み応えのある本で時々機内で涙腺が潤みハンカチが必要でした。(その理由は下記)

本の名前は、大地の咆哮 元上海総領事が見た中国
著者は、杉本信行 元上海総領事
PHP文庫 ISBN978-4-569-66911-3 
定価743円(税別)

著者は、チャイナスクール出身の外交官で、長年中国関係で苦労されており、上海総領事時代に部下が自殺した。この件は当時、新聞記事にもなったのでご存知の人も多いだろう。末期がんを宣告された中で外交官としての長年の経験を書かれ、まさに命をかけて執筆した本である。知っている最近の話もあったので、サラッと書かれている部分も妙に重みを感じた。直接的に著者を知らないが、中国ビジネスに関わる人は、彼の功績によって今の中国関係があるともいえないだろうか。
中国に対する原寸大での評価がこの本には書かれている事が中国で生活するものにはよく分かる。
著者は末期癌と戦いながら命をかけて本にまとめた。それを思うと、何度もハンカチが必要で、読み終えた頃、飛行機は夜の北京の空港に着陸した。

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