ミナミのフと思ったこと…

福知山の眼鏡店 眺望工房ミナミの店の情報、その他。店主 南薗の日常の感じたことなど。

半盲とプリズムレンズ②

2014-06-28 17:26:48 | めがね

 続きです。

通常、ヒトの視野は正面を見た場合単眼の視野は、

上方約65°、下75°、内、65°、外95°となってます。

 

しかし、疾患などで視野が狭くなっている場合があります。

網膜色素変性症などでは、周辺の視野が欠けていきます。

ちょうどレンズの入っていない望遠鏡をのぞいたような感じです。

 

今回のお話は、そんな見え方ではなく、左右とも右半分づつ「盲」になっている状態のことです。

昨日書いた視覚路がまた出ますが、視野異常の種類によって

「視覚路」のどの部分に問題があるかと、見当をつけることが出来ます。

例えば左目の「視神経」に病変があれば「左眼盲目」になります。

「視交叉」に病変があれば、両耳側が半分盲、という具合に10種類以上に分類できます。

 

今回のケース(仮にAさんとしておきます)の場合、両眼とも視力自体はよく出ます。

しかし、両眼とも右半分が「盲」の状態で、網膜の黄班部という視力がよく出る部分は回避している。

…ということは、頭頂葉後方と後頭葉の「視放線」に問題かな…と考えることが出来ます。

眼鏡屋として大事なのは、そんなことを特定することではなく、そこから先の話になります。

 

ややこしくて申し訳ありませんが、もう少し続きます。

 

 

「眼鏡の詩」

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