続きです。
片眼とも右半分視野が欠けていると、
両眼で見た場合に視界の右半分が見えないというカンジではなく、少し複雑になると思います。
視界の左から、
<見える><見える部分と見えない部分と混同><見えない>という具合になると考えられます。
↓は以前、私自身が疑似体験するために使用したメガネです。
Aさんの見え方がこれとまったく同じというわけではありませんが(眼球を右回旋させるとさらに視界は狭まる等)、
傾向はつかめると思います。
これを掛けて帰った日、思った以上に怖かったですし、
右への方向確認するとき、通常の身体感覚として自分に刻まれた首の稼動範囲を超えなくてはいけない、というものでした。
とにかく失われた視界をどうするかです。
そこでプリズムレンズの登場になります。
プリズムレンズというのは三角柱の形状で、光をを通すと分厚い方(基底)に曲がっていきます。
ですので見える像は尖がった方(頂角)にズレて見えます。
この性質を生かし、死角の像の位置を内側に寄せようとしたのが今回のメガネです。
…続きます。