シルバーバーチを拠り所にして

スピリチュアリズムを学んでいます。

逝く人

2014-02-06 18:12:13 | 逝く人
墓の向こうにも生活があるのです。あなたがたが“死んだ”と思い込んでる人たちは、今もずっと生き続けているのです。しかも、地上へ戻ってくることもできるのです。現実に戻ってきているのです。
しかし、それだけで終わってはいけません。死後にも生活があるということは何を意味するのか。どのように生き続けるのか。その死後の生活は、地上生活によってどういう影響を受けるのか。二つの世界の間にはいかなる因果関係があるのか。死の関門を通過したあと、いかなる体験をしているのか。地上時代に心に思ったことや言動は、死後、役に立っているのか障害となっているのか。以上のようなことを知らなくてはいけません。
『シルバーバーチ地上人類への最高の福音』


私の担当していた利用者さんがお亡くなりになりました。
わずか三回しかお会いしていませんが、これも霊界の計らいだと思います。

その方は中程度の認知症で、私たちヘルパーのことを先生と呼び、
いつも
「先生が敬語つかわんといて。もっと偉そうに命令して。命令されたら聞くよ!」
と私たちに威厳を要求します。
ご自分のことを「馬鹿で、ボロボロで、ガツガツや」と卑下します。
そのくせ、几帳面です。
ノートにはローマ字の筆記体で、「感謝します」とか、「ありがとうございます」
とかの謝意の言葉がびっちり丁寧に書かれています。
若い頃、伴侶を薬害で亡くされてそうです。
処方したのは、お世話になった医師だったため、
その悔しさを心に秘めて苦労して子供を育てた、と話されていました。
きっと医者や学校の先生がよほど威張っていたのでしょう。


私は、介護しながら
「威張るのは神様からもっとも遠い人のすることです。」
「あなたほどの謙虚な人を見たことがない。あなたは教養もある。馬鹿じゃないし、誰よりも神様に近いお人ですよ。」
というようなことを繰り返し言ってきかせました。

利用者さんは、
「あんたみたいなヘルパーさんは初めてや!」
と嬉しそうに私の両方のほっぺたをギューと引っ張りました。
そして、私たちはすごく仲良くなりました。

しかし、その次の日に入院、そのまま帰らぬ人となりました。


認知症なのに感謝の言葉をノートに書き続けるなんて、とても心根の良い方だと思います。
それこそ、神さまに近い人なのではないでしょうか。

こういう方とこういうお話をするために、私の仕事はあります。
わずかでも、間違った認識を改めて、執着をなくして霊界に旅立って欲しい・・・・。
真理を少しでも伝えたい・・・。

神様の配慮に感謝します。

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