<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

上海 国慶節休暇中に開催された不動産フェアをレポート!

2012-10-09 | 中国ビジネス

今回は、久しぶりに現場レポート。
その現場は、国慶節休暇中の10月3~6日に開催された不動産フェア。



日頃からお付き合いのある上海ゲストハウスさんのご紹介で来場することに。
それにしても、大型連休中に開催するとは・・・、ホント仕事熱心です@@@

まず、会場入口付近の目立つゾーンは・・・というと、





いつものように、かなり大きくて派手な装飾を施したマンション販売事業者がズラリ。
いやはや、一体いくらお金をかけるつもりなんだか・・・。

もっとも、あるコーナーは共同出展のような形で、経費を節約している様子。



不動産大手の緑地集団などは、複数の物件をPRしていましたね。



同社、不動産市況の低迷を受けて、資金繰り等が不安視されているので、こうした機会を捉えて一気に在庫処分したいところだろう。

ちなみに、もっとも目立つ場所を確保していたのは、江蘇省昆山市花橋地区。





同地区、環境関係の仕事で2度ほど訪れたことがあるので、何だか親近感が。
ここは上海からも地下鉄で行ける距離なので、中長期で考えるとお薦めの地域なのかも・・・。
たしか価格も1㎡あたり1万元(約125,000円)以下と、庶民にも手の届く価格帯だったと思うので。


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さて、出展している企業は・・・というと、



一覧表はこんな感じ。
わりと数は多いですよね。

入場に当たって特にチケットなどは必要なく、中に入ってみると・・・



やっぱりスゴイ人出です@@@
ただの不動産フェアですからね、日本じゃ考えられないです。



会場のあちらこちらにマンション敷地全景のジオラマが展示してある。





これ、日本で製作すると、結構コストがかかるらしいんですよね。
中国だと人件費がまだまだ安いですから。
ま、どこも展示しているので、製作しないってワケにもいかないんでしょうね。

とりわけ目を引いたコーナーは、コチラ。



パッと見た感じ、何の変哲もないですが、立地やコストなどを分かり易く展示しており、中国の展示もココまでレベルアップしてきたか、と感じたもので。



しかも、この機会を逃すまじ・・・と、国慶節期間だけ13%も値引きしている点にも注目。



でも、裏返すと、それだけ売れ残っているということかも・・・。

ココのもうひとつの特徴は、すぐに内覧に出かけられるということ。
呼び込みの担当者がいるのは勿論、キチンと事前に時刻表までセットしてある。





うーん、実に用意周到です。
そう言えば、会場入口付近にバスが停車していて、人だかりが出来ていた。





なるほど、こうした内覧に向かうご一行だったんだ。。。


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会場の端のほうに、お目当ての海外出展コーナーが設置してあった。
中の様子は・・・というと、



国内出展ゾーンと打って変わって、至って地味。
ま、コレがフツーのあるべき姿なんですケドね。
日本人の筆者にとっては、ある意味、コッチのほうが落ち着くかな・・・と。

このゾーンで目につくのは、海外不動産の投資を呼びかけるもの。
とりわけ「永住権が取得できる」ことをウリにした出展業者が多いのには驚かされた。





筆者も、カナダのことなどは聞いていたが、今回特に多かったのはキプロス島。





たしかに地中海に面した美しい光景が展示壁面いっぱいに表されているが、正直なところ、この土地をどうやって利用するつもりなんだろうか・・・と。
でも、中国の富裕層にとっては、今後中国がどのように変化するか、予測し難い面があるので、資産の逃避場所は確保しておきたいんでしょうね。
何となく分かるような気はします(筆者は貧乏ですが・・・)。

反日デモ発生からまだ2週間しか経っていない中、果敢にも上海ゲストハウス(本社:㈱アベストコーポレーション/神戸)が日本から唯一の出展。



ブースでは留学生宿舎や高齢者施設をはじめ、不動産全般を売り込んでいました。
残念ながら、関係者の方が不在だったので、ビジネスの状況については現場で聞き取りできませんでした。機会があれば、後日ブログ内でも報告しますね。

同社は、上海でウィークリーマンション事業を展開しており、高齢者ビジネスへの参画にも強い意欲を示している。
とかく不動産事業は内向きになりがちなだけに、同社の姿勢をみていると、現地駐在員のひとりとして応援したい気持ちがどんどん強くなる。
もっとも、実は筆者、宅建の資格も有しているので、不動産事業にも少なからぬ興味を持ち続けているという面もある(現状、資格ではなく死格ですけど・・・)。
しかも、不動産は中国経済の重要なキーワードのひとつですから。。。

加えて、日中関係が微妙なご時勢の出展。
出展準備の際には、会場の守衛から「日本からの出展だと、来場者からボコボコにされても責任持てんよ」と脅されたとのこと。
まあ、そこまで悪質ではないと思うけど、そんなこと言うのもどうか・・・と。

日本の不動産を他国の人々に買われるというのは、国土管理という面で不安があるのは事実。
ただ、長引く経済低迷で、地方に行くほど不動産の買い手が見つからないのも事実。
要するに、「痛し痒し」の状況なワケです。

こうした状況下、消費増税が及ぼす影響はどの程度となるのか・・・、日本経済への心配は尽きない。

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