<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

Café「時光花園」を活用した日中関連イベントの可能性

2012-12-11 | 中国ビジネス

今回は、グルメ情報のような、ビジネス情報のような話題で。

先日、訪日観光促進の仕事の関係で、カリスマブロガーとお会いする機会を得た。
ご存知の方も多いと思うが、中国では「微博」というマイクロブログ(ツイッターの中国版)が日常生活に浸透しており、ここでフォロワー数をたくさん有していると、中国社会で一定の発言力をもつことになる。

日本と同様、政治家や企業経営者、芸能人といった有名人のブログは言うまでもないが、特定の分野、いわゆる「日本」などのキーワードでカリスマ性をもつブロガーとのコラボは、今後ますます需要が増えてくるものと思われる。

実際のところ、日本の大手企業のマーケティングや広告が、中国社会の実態にマッチしているかと言えば、わずか3年強しか駐在していない筆者の目から見ても???と思わざるを得ない点は多い。

中国の消費市場は、本当に難しい。
国土が広く、拠点都市が各地域に点在している上、消費性向も異なる。
おまけに、所得格差が非常に大きく、ターゲットが絞りづらい。
その上、「中間層」という所得層の幅が極端大きいこと等を考えると、日本企業にとって中国市場は「未知なる市場」と言っても過言ではないだろう。

日本は単一民族で、国土も狭いですからね。
ひとたびヒットすれば、かなりの割合の国民が所有するなんていう現象、今までも結構目にしてきましたから。

で、こうした難しい市場でのPRは、結局のところ「マス(大衆)への仕掛け」、「口コミの増殖に向けた仕掛け」という両極端な2つの取組みを地道に展開していくしか方法がないように思えてならない。

そして、こうした仕掛けを展開する上で、現地で活躍する人々とのコラボなくして成功などあり得ないことは当然と言えるだろう。

そんなこんなで話が盛り上がり、「じゃあ明日、ブロガー自身が経営しているCaféでランチしよう!」という流れになり、ホントに翌日、お店にお邪魔することに。
九州人、根が単純ですから、思い立ったらすぐ行動!です。


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このCafé、「時光花園」というお店。



恥ずかしながら、筆者、初耳でしたので、地図を見ながらお店を探すことに。

場所は、地下鉄1号線の常熟路駅から程近くにある上方花園という小区の一番奥にひっそりと居を構えている。





ミラクルマンダリンという欧米人向けの中国語学校の真向かい。
この学校のHPをチェックすれば、辿り着けると思います。

アプローチ部分はガーデン調にまとめられ、ホントにオシャレな感じ。





一人で静かに仕事したいという理由で、ここを訪れるビジネスマンも結構多いとか。なるほど奥まった位置にあるので、車の騒音なども全く聞こえず、何より電話や来客に煩わされることもないので、納得できるというもの。

一歩、店内に入ると、そこは日本のCaféそのものといった趣き。
カリスマブロガーである店主の方針で、店内には「北海道」をテーマとしたコーナー設置や、オーナー自作のポストカードの販売などが展開されている。



また、田子坊にある「+8」(日本製雑貨のアンテナショップ)にて展示販売している商品の一部がココでも展示されており、購入することも出来る。





また、オーナー自身が若い女性ということもあり、店内の一角には「お薦め化粧品」を陳列したコーナーも設置されている。



このほか、日本関連の書籍なども自由に閲覧が可能。




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さて、Caféのメニューは・・・というと、事務所の延長でCaféをやっているということもあり、至ってシンプル。





京都の玄米緑茶や抹茶煎茶も提供しているのは、特筆すべきところ。

当日、食事のほうは「ワンタン」、食後に「チーズケーキセット」を頂くことに。

ワンタンは12個も入っていて、ボリューム満タン(画像は撮り忘れました)。
中国の家庭料理に近い味付けで、美味しかったですよ。

チーズケーキセットは、こんな感じ。



中国では、まだまだ酪農品の文化が根付いていないので、美味しいチーズケーキに出会うことはあまり多くないが、ここのは上位に入ると思われる美味しさ。 ぜひ一度、お試しのほど。

最後に、再び話を仕事関係のほうに戻すことに。

このCafé、週末ともなると、日本好きの中国人で混雑することが多いとのこと。
これは、ブロガー自身が経営しているという点が大きく影響しているワケだが、同様の趣味をもつ人間同士が繋がることが出来るという部分も大きく作用しているのだろう。
現在のSNS文化に通じるところが多いかと。。。

こうしたCaféの特徴を活かし、最近ではこのCaféを舞台に日本関連イベントが企画されるようになってきているとのこと。
最近では、「訪日観光促進」をテーマとしたミニセミナーを開催している。



また、上述したとおり、「+8」とのコラボで日本雑貨のPRも行っていることから、微博のフォロワーに呼びかけて「ミニ集会」や「試食会」などを企画するなど、ここを中国消費者から直接意見を聞く舞台にすることも十分可能だろう。
実際、そういった取組みをドンドン展開していきたいとオーナーも語っていた。
筆者も同感である。

ちなみに、このオーナー兼ブロガー、「外灘画報」に綴じ込みされている「全日本」という雑誌の編集にも加わっている。
この「全日本」という雑誌は、日本の「アエラ」が共同編集者。
http://adv.asahi.com/modules/adtopics/index.php/content0145.html

聞くところによると、反日デモ発生以降も出版差し止めなどにはなっておらず、苦情も見当たらないとのこと。さすが地場系ですね。

日本人はとかく、今までの日本市場での経験に基づいて、日本人の人脈を頼って仕事を完結させようとしがち。
筆者も反省すべき点、多くありますね。
勿論、自分達のポリシーや思想を曲げる必要はないが、現地のマーケット・社会を熟知した専門家の意見にもっと真摯に耳を傾け、一緒になって日本製品の中国社会への浸透を目指していくという姿勢が、いまの日本企業には求められていると改めて実感した。

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