2012年 第14回中国国際工業博覧会（上海）レポート

今回は、11月6～10日の会期で開催されている国際工業博をレポート。



この工業博、上海では秋の風物詩的な存在。
毎年、日本からも多くの企業が出展しますので。
振り返ると、昨年もブログの中で取り上げていました。

今回は、夕方3時半を過ぎた時刻に到着したので、駆け足で全体を見て回ることに。時間帯が遅かったこともあって、入口付近の賑わいはイマイチ。



まあ、工業に特化した展示会ですからね。
一般消費財と比べれば、少ないのは仕方ないというもの。
それにしても、相変わらず馬鹿デカイです。
全体で12万平米近くありますので。。。

当然、全部回っている時間などあるワケないので、今回は日本企業の出展が多そうなゾーン、及び日本館があるほうをチェックすることに。
まず、入口に一番近いところにあるのが・・・



工業自動化展です。
いわゆる工作機械や工場内設備関係の展示ゾーンですね。
入ってスグのところは、上海で力を持っているシーメンス（ドイツ）ですが、その隣は富士電機が出展。







スマートシティ関連技術などを展示していました。
その隣は三菱電機で、その隣はオムロンと、日系企業のオンパレード。





ここだけ見ると、日中関係の悪化による影響は無さそうに感じるが・・・。
ちなみに、会場内では、明らかに団体来場と思われるご一行様の姿も。



上海近郊から旅行気分で来たのではないか・・・と。
このゾーンには、ドイツが国単位で出展していました。



わりと良い場所でしたね。
中国の展示会、ある意味、場所が全てといった面がありますので。。。


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時間があまりないので、とにかく先に進むことに。
２番目の館は、産業用ロボット関連の展示。



まず、一番目立つ入口近くに欧州のABBのブースが。
中国の展示会では、基本的に場所と規模が大事。
お金もハンパなく掛かります＠＠＠

その対面には、日本の代表格、ファナックのブースが。





こちらは、派手さもありつつ、技術力もしっかり訴求するといった感じで、来場者の関心も高かった様子。

我が街、北九州市の安川電機も、負けじと大きなブースを展開。



インバータ、サーボモーター、ロボットという三本柱を訴求。



ロボットによる実演なんかもあって、こちらも上々の反応。





もっとも、その対面では中国地場メーカーも大きく出展。



なかなか競争は激しそうです。

ここまでは、なかなか見応えのある内容だったのですが、その隣に行くと・・・





コチラ、上海最大の電機メーカーである上海電気のブースだが、広さの割にはほとんど見応えのある展示がない。。。
いわゆる、面積埋めの匂いが・・・。

その奥のほうは・・・というと、





お馴染み、中国内陸部のＰＲブース。
まあ、何を見たらいいんだか・・っていう内容です。


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このあと、中小企業関連技術のゾーンもあったが、既に来場者はまばら。





ウチの事務所とお付き合いのある上海技術交易所も出展していたので、今度、久しぶりに訪問してみようか・・・などと考えながら、日本館のある展示館に到着。





正直言って、一番端っこの、一番人が来そうにない位置＠＠＠
ちなみに、全体の様子はこんな感じ。







大きさのわりに来場者が集まっていない感じ、分かってもらえますか？
しかも、直前に出展キャンセルがあったのでは・・・と思しき空間も。

もっとも、日中関係がこんな状況だけに、見方を変えれば出展できただけでもマシとの見方もある。
ほかのイベントは軒並み中止や延期の憂き目に遭っていますからね。
とはいえ、日本からわざわざ出展した企業の皆さんにとっては、まさしく「タイミングが悪かった」としか言いようがない。
昨年は、結構商談があったようなんですけどね。。。

ちなみに、日本館の隣には、大手鉄鋼会社の宝山スチールが出展。



意味不明のロボットがドーンと展示してある以外は、？？？な感じ。
もうちょっとマジメに出展したほうがいいのでは・・・と。

政治的な対立が経済面に影響しないようにと叫ばれているが、もはや深刻な影響を与えていると感じるのは筆者だけだろうか。
この危機感が、日本の政治家に伝わるのは、一体いつになるのだろうか・・・。

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