<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

中国と日本 状況を野球に例えると・・・

2012-01-22 | 中国ビジネス

今日、一時帰国の業務を終えて、上海への帰路に。
いつもながら、業務で帰国すると、昼夜構わず用事が入ってくるので、ブログ更新がままならず。。。
明日から春節休暇なので、気を取り直して再開することに。

まず、CA916(福岡→浦東)の機内食から。



中国系の航空会社でパスタというのは、やや意外ですよね。
もっとも、パスタとパンしか入ってませんが。。。
味のほうも、まずまずです。
でも、たぶんレトルトのルーをかけただけだから、マズく作るほうが難しいかも知れませんけど。。。

今回、日本に戻って改めて感じたのは、国全体の疲弊感。
TVでも消費増税や社会保障の話題ばかりで、明るいニュースは政治・経済とは
関係のない分野の話ばかり。
そりゃあ内容のない番組ばっかじゃ困るけど、もっと視聴者が明るくなるような番組を編成できないものだろうか?
こうした暗い番組編成を視聴者が本当に望んでいるのか・・・筆者には疑問だらけだったが。

仕事の面でも、各セクションの担当者と打合せを繰り返したが、やはり中国で仕事をしている筆者とは感覚のズレを感じざるを得ない。
これは、自分を誇示するワケではなく、「仕事そのものを前向きに捉え、成否は別にして個々人が意見を出し合い、知恵を絞って最善の策を検討する」という姿勢の欠如を言っているのだ。
日本がモタモタしている間に、中国をはじめとする新興国はドンドン投資や人材育成を行い、「今日よりも明日」「明日よりも明後日」といった具合に成長を志向している。

こうした様子を分かりやすく野球に例えてみようと思う。
ちょうど今シーズンのセリーグの状況を重ねるとイメージしやすい。
今年、独走していたヤクルトを最後の最後で捕え、中日が逆転優勝を飾ったワケだが、夏の段階で逆転を予想する者はほとんどいなかった。

ここで、ヤクルトを日本、中日を中国に置き換えて考えよう。
シーズン前の下馬評では、中日のほうがヤクルトより上だった。これは総合力やポテンシャルが高いと見られていたわけで、人口の多さや広大な国土などポテンシャルで考えると「日本<中国」という構図が成り立つ。
中日は落合監督の指揮の下、ときには専制的との批判を受けながらも、緻密な野球を徹底的に展開し、勝利にこだわり続けることで優勝を手にした。
中国も、中国共産党の強力な指導体制の下、ときに弾圧的、民主化の遅れを指摘されながらも、圧倒的な官僚機構の強みを生かした臨機応変な施策実行で、持続的な高成長を成し遂げている。
日本は、GDP等、いくつかも指標で既に中国に抜かれており、この意味ではペナントレース終盤の状況とも重なる。

両国の工作人(ビジネスマン)の状況もあわせて比較したい。

バブル崩壊から未だ抜け出せない日本軍の選手たちは、長きにわたる守備重視の姿勢から容易に抜け出すことができない。
個々の選手たちも外野を深く抜かれることを恐れ、守備の姿勢が後ろ向きになりがちで、実際、その処理に追われる毎日といった感じ。



一方の中国軍の選手たちは、「所詮は追う立場の身」という立場を存分に生かし、「点を取られたら取り返せばいい」との考え(元来、そういう民族なのかも知れないが・・・)。
だから、守備の姿勢も「前でさばく」というのが基本で、内野を重視した守備体系を敷くことが可能になる。



野球をやったことのある読者であれば、特に分かりやすいと思うが、内野の守備などは「出来るだけ前でさばく」というのが基本。
一瞬の躊躇によって、アウトがセーフになってしまうのだ(ちょうどイチロー選手の内野安打といったイメージ)。

攻撃面でも、日本軍は高度な戦略に拘り過ぎ、シンプルに打つということを忘れているように思える。
やはり攻撃の基本は「思いっきりバットを振りぬく」ということ。
中国軍の場合、確かに個人プレーが目立つが、失敗を恐れずブンブン振り回すという点では、日本軍の遥か上を行っている(これも民族性の違いか・・・?)。

今回は、勝手に野球に例えてみましたが、みなさんはどう思いますか?
自分も草野球をやっていたのでよく分かりますが、バントやフォアボール狙いで得点を狙うより、とにかく打ちまくったほうが楽しいですもんね。見ているほうも楽しいし。。。

まずは、野球を楽しむという姿勢、日常に置き換えると「仕事を楽しむ」という姿勢に日本全体がシフトしていくことを望むばかりです。

そうすれば、日本がアジアNo.1を維持していくのも不可能ではないような。。。

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