CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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城下町「丹波篠山」散策記 on 2023-10-4  その16(最終回)春日神社 

2023年12月01日 04時54分28秒 | 神戸市以外の兵庫県
2023年10月4日(水)、城下町「丹波篠山」を散策してきました。
今回はその第16回(最終回) 春日神社をテーマに書いていきます。
シリーズ完結までずいぶん時間を要しましたがなんとか完結でき嬉しく思います。
丹波篠山へは2011年10月30日に「丹波の王墓、雲部車塚古墳の謎にせまる」という
シンポジウムがあり訪問しており、今回が2回目の訪問です。


城下町「丹波篠山」散策記のIndex 
 第1回 城下町「丹波篠山」散策記 on 2023-10-4  その1 JR福知山線 篠山口駅の観光案内掲示物など - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 第2回 城下町「丹波篠山」散策記 on 2023-10-4  その2 河原町妻入商家群 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 第3回 城下町「丹波篠山」散策記 on 2023-10-4  その3 普門山 観音寺 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 第4回 城下町「丹波篠山」散策記 on 2023-10-4  その4 平尾竹霞 誕生之地碑 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)











丹波篠山の春日神社秋の祭礼能舞台が有名な神社です。
地元では「かすがさん」の愛称で親しまれているようです。

春日神社の基本情報
住所:丹波篠山市黒岡1015(黒岡75)  TEL:079-552-0074
御祭神:1)健甕槌命(たけみかづちのみこと)
    2)経津主命(ふつぬしのみこと)
    3)天児屋命(あめのこやねのみこと)
    4)姫 大 神(ひめのおおかみ)=天照大神(あまてらすのおおかみ)
創建:貞観年間(859-877)に奈良・春日大社より勧請

所在地のGoogleマップを添付しておきます。



入口門(随身門) 


由緒書き(現地説明板) 

由緒について要約して転記(一部加筆)
篠山市黒岡鎮座の春日神社は平安時代初期の貞観18年(876)、日置荘を領有していた
藤原基経(もとつね)と時平(ときひら)父子が、藤原氏の氏神である奈良・春日大社より
ご分霊を迎え、「笹山」と呼ばれていた黒岡村南部の小山に勧請し、氏神として
お祀りされていたが、慶長14年(1609)、篠山城築城の際に現在の地に遷された。
境内の能楽堂は国の重要文化財に指定。絵馬殿には黒神馬があり、市の指定文化財に指定。


手水舎 
上の写真は手水舎を正面から撮ったもの
上の写真は側面から撮った手水舎 右手には皇太子殿下(現天皇陛下)雅子妃殿下御成婚記念碑
が建っています。

絵馬殿 

上の写真は絵馬殿の建物
上の写真は絵馬殿の中の市指定文化財の説明板



上の3枚の写真は絵馬殿の中の絵馬

本殿・拝殿


上の2枚の写真は拝殿正面及び斜め横から撮った拝殿の遠景写真
上の2枚の写真は拝殿正面の上部に掲示の秋祭りで巡行する9基の山車
上町4台(左の写真)
三笠山(上河原町)、鳳凰山(下河原町)、孔雀山(上立町)、高砂山(下立町)
下町5台(右の写真)
剣鉾山(呉服町)、猩々山(上二階町)、諫鼓山(下二階町)、蘇鉄山(魚屋町)、鏡山(西町)

上の写真は拝殿の扁額


上の写真は本殿の側面、嘉永2年(1849)4月の建築だそうです。 

能舞台


上の2枚の写真は現在、修復工事中の能舞台 来年(2024)3月に工事終了予定
能舞台は、文久元年(1861)、能楽愛好家として知られた篠山藩第13代藩主・
青山忠良(ただなが)により寄進されたものです。
建築は稲山嘉七・永井理兵衛が担当し、能舞台の背景の松は松岡曾右衛門の筆になり、
藩主の趣向によって正統性を踏まえた上で、能舞台として工夫を凝らした設備が整えられています。
柱と框(かまち)が松で出来ており、床は檜張り、舞台の床下には床板を踏む音響効果を
高め反響させるための、7個の丹波焼の大甕(おおがめ)が埋めてあるそうです。
その反響させるための向きや伏せ方の完全なことなど、全国でも屈指の能舞台であることから、
昭和52年(1977)3月29日に県指定有形文化財となり、平成15年(2003)5月30日には
国の重要文化財に指定されています。

上の写真は青山忠良公顕彰碑(平成2年(1990)11月、春日神社奉賛会建立)

神輿の保管庫
上の写真は秋祭りで巡行する4基の神輿が保管されている建物

境内社・天満宮他 
上の写真は境内社の天満宮の祠
上の写真は境内社の大神宮



上の2枚の写真は境内社

10月の秋季大祭 
篠山城下の鎮守、春日神社の祭礼に鉾山が最初に登場するのは寛文3年(1663)。
鉾山の数は現在9基になっています。4社の金神輿 、8台の太鼓御輿 が街中を練ります。



上の2枚の写真は2023年の「春日神社秋祭り」のリーフレットより日程概要と9基の山車。

2023年10月14日(土)、10月15日(日)の秋祭りの様子についてYoutube動画で公開
されているサイトにGooで共有させていただきました。
春日神社の秋祭り(2023年10月15日)

【字幕入】まるいのTV11月号(2023年10月27日配信)  

110年ぶり「鉾」復活巡行 春日神社の今秋祭礼「鉾山巡行」に向けてお披露目 丹波篠山市(サンTV)

20231015丹波篠山春日神社秋祭01  

令和5年丹波篠山春日神社秋祭り《宵宮》鋒山巡行 青山通り・春日神社2023年10月14日~110年振りの鉾建て巡行~#丹波篠山#鋒山巡行#秋祭り#篠山城#tambasasayama
 
 私立篠山中年学舎開学の地

上の写真は篠山中年学舎開学の地の石碑

上の写真は私立篠山中年学舎開学の地の現地説明板
明治4年(1871)廃藩置県とともに「振徳堂」は廃校となり建物は現存しないが、
その教育精神(青山忠朝や忠高の教育精神)は継がれて明治9年(1876)篠山藩13代忠良の子
(青山家の21代当主) 青山忠誠(ただしげ )が篠山に人材を育てる学校がなければならないと、
中学を興し「郷里の師弟を養育して国家有用の人物」を輩出ことを掲げ漢文・数学の
授業に加え慶応義塾創始者の福沢諭吉にはかり、英語・物理化学の2教師を派遣してもらい、
其の意を受けた安藤直紀(後の初代篠山町長)等在郷有志により、 篠山中年学舎
現在の兵庫県立篠山鳳鳴高等学校が設立され受け継がれています。
因みに当時の藩校数は全国で274校であった。
春日神社社務所の小桃源には篠山中年学舎より先に「共茂舎」創設されていた

入口の鳥居など

上の写真は二階町からの正面の鳥居 扁額には「春日宮」と書かれています。
左手の祠は恵比寿神社と鳥居です。

上の写真も二階町側からの入口遠景です。
上記鳥居の近くに上二階町の山車「猩々(しょうじょう)山」に関する説明書きが
ありましたので添付しておきます。(下の写真)
上の写真の説明書きは判読が難しいので要約して記載しておきます。
上二階町の猩々山(しょうじょうやま)は貞享4年(1687)に寄進され、当初は小舟山と
呼ばれていました。その後3回ほど改造され、現在の猩々山は文化元(1804)年に
修復もしくは新造されています。猩々とは想像上の動物で、能の謡曲としても
謡われているめでたいものの象徴です。
鉾頭は葉菊の上に月と太陽を掲げています。菊、月、太陽、猩々はいずれも長生悠久を
象徴した目出度いものです。見送りは唐獅子が描かれており、魔を祓い、世を祝う意味があります。
上の写真は上二階町の鉾山「猩々山」
出典:篠山まちづくり協議会編「春日神社祭礼」(2018)Page16



上の写真は篠山簡易裁判所側からの入口鳥居です
上の写真は上に添付の鳥居で境内側から撮ったもの
大正11年(1922)に建立との銘があります。

境内の鹿のモニュメント
上の写真は境内の斜面に設置されている鹿のモニュメントです。
鹿は神の使いとして大切にされています。

コメント
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